GW後のドル円の値動きを考えていきます。
前回4月上旬に書いた記事です。ドル円のGWごろまでの値動きを考える
想定通り週足レベルでは小動きでしたが、GW前にやや値動きはありました。
週足
週足はボリンジャーバンドの中心で小動きです。
前回書いたようにだんだんと値幅が狭くなっていますから、
週足レベルでは仕掛けにくいところです。
また動き出すのを待ちたいところですね。
このような小動き相場のときに考えたい戦略は、
「ディップを拾う」という戦略です。
ディップとは価格が軽く落ちる値動きのことです。
なぜ、ディップが起るのかということを説明すると、
なかなか上がらないので、買い側が痺れを切らして、
いったんポジションを外す(売る)、から落ちます。
市場が煮詰まったり、
まあ今でいうと銀行破綻が少しテーマになってはいますから、
心理的にはディップが起きやすい状態であるとは思います。
週足のチャートでは、ボリンジャーバンドー2σ付近まで落ちる
可能性があるので、ストンと落ちたら買っておきたいところです。
125円くらいまで落ちるようなことがあれば買いたいです。
それで、瞬間的に落ちたときに、なぜ買われやすいか?
というのは、いままで高値で値が固定されていたから、
安くなったら、買い手が現れるということです。
「高いなぁ」と思っていた品がバーゲンセールで安くなったから
買いが集まるわけで、また急上昇しやすいのですね。
だから、ディップのような値動きが起ったときにやってはいけないのは
底値で売るということです。
デイトレードレベルで売るのならいいのですけれども、
売ったまま放置しておくと、値動きが反転したときに
あれよあれよと上がっていって取り残されてしまいます。
120円後半では売りは怖いですね。
日足
日足は煮詰まったところから、ブレイクを感じさせるaの陽線が出ました。
aの陽線は直近のロウソクと比べてもサイズが大きいので、
影響力が大きい陽線です。
なので一時的に買いが集まってはきます。
ボリンジャーバンドもすぼまったあとに瞬間的に広がり、
ボリンジャーバンド+2σの外側に出ている間は、
勢いがありますから売れません。
ブレイクを信じて買うのなら、a後に+2σの線に乗ること根拠とします。
しかし、長続きせずにbで陰線が出た後、
cのロウソクがボリンジャーバンドの中に戻ってきてしまいました。
aでブレイク期待で入った買いのトレーダーは、
様子見しながら買っていくわけですから、この時点で
これはダメだなとポジションを一斉に外します。
もともと本腰を入れて買おうとは思わず、
試しで買おうとうする日和見ばかりなのですから、
様子が怪しくなれば、一斉に逃げ出します。
そのタイミングで買っていたら損切して逃げるだけです。
だからまたストンと落ちてくるわけです。
ただ、現状は移動平均線やトレンドライン接点なので、
ここを根拠に短期買いもあります。
しかし、このトレンドラインは弱いものです。
移動平均線もまだ上方向に傾いてはいません。
買いの勢いは強くはないです。
移動平均線からこぼれ落ちたら、ボリンジャーバンドー2σの130円
くらいまでまた落ちてきます。
日足としては130円から買いたいなとは思うのですが、
週足レベルで見るともう少し押される可能性もあり
長期で考えたら買いは夏場以降でもいいのかなと思います。
概ね春先に考えた展開で進んでいるので、
長期の簡単な戦略としては、120円後半くらいで買い検討。
短期では急落してきたらデイで130円付近まで売るのはよさそうですが、
その価格帯にきたときに売ると危ないので注意です。
こうしたトレーダー心理から相場の展開を考える方法は
「トレードの本質」にまとめてあります。
市場の本質は「売り、買い、様子見」の3すくみの構造です。
その本質を常に見ていくことで展開がわかりやすくなります。
相場の展開がわかるようになったら、
あとはロットの調整(リスク管理)をすることで、
利益が上がるようになります。
相場の展開がある程度、わかっても、
それは正答率100%ではないのですから
ハイレバレッジで一発勝負では、資金はすぐなくなります。
相場の展開の読み+リスク管理=利益
相場の展開の読み−リスク管理=破産
の図式ですから、そこは気を付けたいです。
リスク管理の具体的なテクニックについては
複利運用マニュアル にまとめてあります。
こちらのサイトでも販売しています。