# 書評 「禅、シンプル生活のすすめ」
2010.11.26 Friday
「トレードで勝つことは、禅の修業に似ている」
とは、よく聞く言葉ですよね。
実際、私もそうだと思っています。
禅というのは、身の回りをしっかり整えて、心を落ち着かせるという修行をしますよね。
毎日、禅僧の方が早朝に起きて寺の掃除に勤しむのはなぜだと思いますか?
寺を綺麗にするだけではなく、自分の心を掃除によって綺麗にしているのです。
庭の塵を掃くことは、自分の心の塵を掃くこととイコール、というわけですね。
靴をそろえられない人や、机が散らかっている人は、心も乱れている、
その乱れから直していかないと、心もスッキリしない。
禅は心の平静の保ち方を教えてくれます。
私は相場というのは、逆説でできた世界だと思っています。
ゾーンの著者もそういっていますね。
あらゆることが逆にできているんですが、その最大の逆な構造が、
「欲深い人は、もうけられない」
という、ある意味、かなり酷い根本原理です。
FXをする人って、それは欲深いに決まっていますよね・・・
でも、そうした心を持つ人は、必ずお金を失って終わるのです。
お金を得たい→お金を失う
お金はいらない。規則正しくトレードしてみよう→お金増える
というようなまるで鏡のような図式になっています。
「トレードを通して、規律を学び、自己を磨いていくこと」が大事なんですよね。
トレードというと、「お金儲けが目的の汚い世界だ」
と、世間ではそう思われるでしょう。
けど、実際は、「規律を守るしっかりした人でないと勝つことができない」
というとても美しい心がけがいる世界です。
だから、トレードをやると規律が育まれ、どんどんいい影響が出てきます。
身も心も洗われるようになりますよ。
・・・なんていうと、宗教みたいになってしまいますが(笑)、
そういうところは実際あるんですよね。
この考え一般人は理解できないと思うのです。
でも、それでいいんです。
勝ち組たちは、理解しないでもらいたいと思っています。
といわなくても、一般人が理解することはないでしょう。
勝つ本質が、一般人の思考とまるで違うところにある
だから、少数派だけが勝てる・・・というわけなのですから。
この本に書かれていることは、
掃除をするとか、脱いだ靴をそろえるとか、字を丁寧に書くとか当たり前のことです。
でも、その当たり前のことを日々気をつけて生活している人は、少数だと思います。
読んでみるとトレードに通じることが多々ありますね・・・
というか、トレードのことを語っている本に見えてきます。
トレードで勝つというのは、やはり禅の修業と良く似ているんですよね。
まずは、自分の机を綺麗に片付けること。
トレードが上手くいかないときは「掃除をしてみる」
それが心を整理するのに、いちばんいいと思います。
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