投資の世界にはアノマリー(経験則)という用語があります。
たとえば8月は夏枯れ相場で下落しやすく、12月は期末なので大荒れしやすい
といった時期による値動きの経験則的な傾向です。
専業トレーダーも日々のアノマリーを意識しています。
相場には注目すべき時間帯があり、特徴やクセがあります。
今日は私が毎日意識しているアノマリーについて話しましょう。
<一日のアノマリー>
■8:00
朝8:00の段階では、日本市場オープン前の「織り込み」の値動きが進みます。
たとえば前日に米国市場が上昇していたら、日本市場が始まる前に
堅調を期待した買いが8時頃から進みます。
そして、9:00のときにはすでに日本市場の上昇を織り込んでしまって、
逆にそこから調整下落していく流れが多いです。
また、前夜の米国市場が軟調だった場合は逆に8:00から大きな売りが来ますが、
9:00と同時に買い戻しになる流れになります。
というように相場はワンテンポ早く動くのが常なので、
各国市場が開く1時間前は、人を先んじる思惑で相場が進みます。
■9:00
8時から上がってきた場合は、9時で調整的な下落になることが多いですが、
その後も日本市場が大きく崩れていなければ、
9:30から11:00頃までは、基本的に上がります。
いわゆる10:00時の「仲値」に向けて、
ジワジワ上がっていきます。
もともと弱い相場であったのに強引で上げてきた趣があるなら、
仲値後にガクンと下がります。逆に堅調な相場であったら、仲値後もジリ上がりが続きます。
■11:00
11時ごろには、その日の市場の動きがハッキリしてきます。
日本市場が堅調であったか否かによってその日の方針が変わってきます。
堅調であれば夕方18:00頃まで買いを検討するし、不調であれば売りを検討します。
12:00〜15:00という時間帯はあまり動きません。
俗にランチタイムと呼ばれる時間帯です。
私もここで休憩を取ったり、今後のトレードプランをまとめています。
「千草明の相場観」
http://homing-fx.com/membershipblog.html
が14:00更新の理由もそのためです。
ただ、たまに大口がランチタイムに仕掛けてくるときがあります。
13時頃に動くような場合は、その日はかなり荒れた相場になりやすいので要注意です。
■15:00
欧州市場オープンを控えた15:00から再び動き出します。
基本的に日本市場が不調であれば、リスク回避で下がり、好調であれば上がります。
なのでこの時間帯は午前中の動きがそのまま受け継がれやすく、
その流れは18:00まで続いていきます。
■18:00
この時間は非常に重要です。だいたいその日の流れがここでピークを迎えて、
反転になることも多いからです。
よって、昼からとっていたポジションは18:00目処で切り上げることが多いです。
また、たいてい18:00頃にユーロやポンドの重要指標が発表されるので、
18:00までは織り込みの流れが進みやすいのです。
たとえばユーロ圏の指標が良いと予想されていれば、その時間帯まで上がり続け、
発表した内容が良くても、すでに織り込んだ後なので落ちたりします。
■21:00
18:00からの流れは、夜0:00まで続くことがほとんどです。
なので夜は18:00からの流れに乗っていくのが基本方針です。
たとえば軟調相場で18時に反発がおこったら、0:00まで反発の流れが続きます。
逆に軟調相場で18時を過ぎても軟調だったら、0:00まで軟調になりやすいでしょう。
また21:00〜23:00頃には米国の重要指標が発表されます。
この時間帯は荒れることが多いので、5分足を使ったスキャルピング向きです。
もう少しゆったりしたデイトレードならそのあとで入るほうが無難です。
■0:00
米国指標の発表が終わった23:00頃からは、相場は一方方向に動きやすくなります。
0:00というのがロンドンフィキシングという区切りの時間(夏時間。冬時間は1:00)で
非常に重要な時間帯です。
日本でも0:00から日付が変わるので区切りとして見なされやすい時間です。
基本的には0:00までは上がっていく流れになりやすいです。
強引に0:00まで上がっていき、
そこでピークをつけてから一転して下落になるといった動きが頻繁にあります。
0:00を過ぎても値崩れしない場合、それは翌日も堅調である可能性が高いです。
0:00を過ぎて値崩れしてしまった場合は、8:00から売りの流れになりやすいでしょう。
というように0:00後の動きは翌日のリトマス試験紙になります。
■深夜
深夜1:00からは、あまり動きません。
だいたい1:00頃には勝敗が決したようになり、
米国市場も小動きになり為替も停滞します。
ただし、たまに深夜に大きく動くこともあります。
強い上昇トレンド中だったりすると、深夜にグングン伸びていくこともあるので、
相場状況がよければロングをホールドするのもいいでしょう。
逆に悪ければショートホールドです。
・・・というようなパターンを日々繰り返していきます。
この流れの中で値幅を取りやすい時間帯は以下。
8:00〜9:00(日本市場オープン前の織り込みを狙う)
9:30〜10:00(いわゆる仲値を狙った動きを狙う)
16:00〜18:00(その日の流れにそった方向にトレードする)
18:00〜22:00(18:00の動きを見てその流れに乗る)
23:00〜0:00(23時頃から買いが強まったら0:00まで乗る)
なのでスキャルピングをやるなら
これらの時間帯のいずれかに集中的にやるといいでしょう。
相場は常に「噂で買って(売って)事実で売る(買う)」
というようにワンテンポ早く進んでいきます。
よく「株式や指標の内容が良かったのに落ちるのは何故だ?」と思いますが
すでにワンテンポ前の時間帯でそれらの事象を織り込んでいるのです。
事実を見て仕掛けていた人が利食いで降りているのです。
なので、日々のトレードでも一歩先を読んでいくことが大切です。
なお、欧州と米国では、サマータイムがあり、
3月〜10月は夏時間、11月〜2月は冬時間になります。
来月からは一時間遅れるので注意してください。
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4時間足
タイム分析を使ってみると、まだライン3で、長い目でみれば、おそらくはライン5まで上昇が進んで85円くらいまで上がっていくのではないかと考 えています。とはいえ、今週はもう買いはいいでしょう。このあときそうな調整を待って来週火曜日くらいからまた買いたいと思います。
今日の動向としては、直近の未来では、83円が節目に考えられそうですが、すでにかなり上がりましたから頭と尻尾はくれてやれの格言どおり、下からロングしていたらこのあたりで一旦利食いしておくべきでしょう。夕方からまだ上がるようなら、5分足レベルのスキャルピングでチョコチョコ乗ってとったほうがいいです。いまからロングして数日間放置をやると、おそらく来週の月曜にまた大きな調整が入って痛い目にあいそうです。
なので今日の方針としては、
・82.50をサポートラインにして上がっていくなら、スキャルで83円まで狙う。
・上がらないなら82円を割れるような急落を待って拾う。ただし、これも短期的なリバウンド狙い。
となります。ピンク線を割ったら様子見です。
1時間足
まだ上がりの余地はありますが、いまからは買いたくありません。RSIが下がり傾向なのでそういうときは調整の急落が出やすいのです。いまからは追わずに82円を割れるような急落があったら短期的に拾うのが無難でしょう。つまり、いまからロングで入るのは遅いのです。過去記事を見て頂くとわかると思いますが、狙っていた人は皆81円付近でロングを仕込んでいます。彼らはそろそろ利食いをしようと考えていますから、急騰したらそこは買いのポイントではなく、利食いのポイントです。
4時間足 上昇トレンド(安定的)
1時間足 上昇トレンド(安定的)
昨日から手法4の状態になってロング側で入るだけで勝てる楽な場面でした。今後も順張りで入りたいのですが、短期足のピンク線を割りつつあるので、アドバンスド・ホーミングFXとしては茶色線下の赤い矢印くらいから入って30〜50pipsくらい狙うのがいいでしょう。
※18:09
毎週恒例の木曜日の強引の上げが来て、これまた恒例の18時までの買いが入りました。短期も上がるしかないチャートになったので少しロングで乗って取りましたが、18時から風向きが変ることが多いので、買いはこのへんで終了とします。
※11月23日
その後の1時間足
昨日の18時の急騰で、案の定利食いが出ました。高値圏では本腰入れて買おうとしている連中はいません。みんな上がるならついていって、急騰したら利食いするか、落ちてきたら逃げようと考えている人ばかりです。私もそんな一人ですが、そうした人たちが次ぎにどのあたりで買おうかと思うと、82円割れたあたりだろうと思います。月曜日に急落してきたらそこで拾ってまた往復とれればいいか。という感じでしょう。今日は週末ですから無理はあまりしたくないのでまた月曜日からです。
上記記事のほかに
EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD、クロス円を読みたい場合は、
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4時間足
昨日は81.50まで上がったあとに調整は入りましたが、結果的に深夜に盛り返して日足は陽線でした。緑のラインが意識されているので、ここに支えられている限りはジリジリ上がりそうです。このあとは上がっていくと考えていますが、茶色線まで一瞬値を崩すことはありえそうです。しかし、下がったところは押し目として認識されます。
なぜ、押し目となるかは、チャートの背景を考えれば簡単です。このチャートいきなり吹き上がっていますから、買い逃してしまった人たちが多数いますし、ショートのままつかまっている人も大勢います。落ちてきたらその人たちはいっせいに買いで乗りますから、押し目になります。
このように考えるべきは経済ニュースではないのです。直近にどのように動いたのか? このチャートの裏にいる人たちはどう思っているのか? 損失を出しているポジションを持っている人たちはどうするのか? 利益がでているポジションを持っている人たちはどうするのか? ノーポジションの人たちはどうするのか? 彼らがどう動くのか? それを読むことが大事です。
1時間足
1時間足は現状は上昇待機状態でレンジです。いまから入るのであれば、高値を更新したときか、急落したときにロングで入ることです。売りは分足のスキャルピング狙い以外はできません。
4時間足 トレンド転換→上昇トレンド
1時間足 レンジ(安定的)
アドバンスド・ホーミングFXでは手法3のケース。1時間足のボリンジャーバンド-2σやRSIの売られすぎからロングが有利です。1時間足がレンジブレイクして上に進むと手法4のケースになるので、そうなったら順張りで入ります。
※11月21日 23:30
今日は82.50まで上値を伸ばしてきました。ここまで伸びると利食いも出ててくるでしょうから、少し大きい調整も意識しておいたほうがいいでしょう。81円半ばくらいからロングしなおすのがよさそうですね。
上記記事のほかに
EUR/USD、GBP/USD、AUD/USD、クロス円を読みたい場合は、
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いままでに書いてきたコラムで役立ちそうなのをまとめてみました。
これからトレードをはじめようと思っている方はご参考にしてください。
ここに書いてあることをやれば、勝てるようになりますし、
何万円も支払ってアナリストのセミナーに行くよりも
よほど重要なことが書いてあります。
過去記事のまとめなのでリンクとか切れてたりします。
また、FX関係の税制などは変っているので注意してください。
ご参考になったら
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また、本記事のリンクはフリーです。
自分のブログやいろいろなところにリンクを張ってもらってもかまいません。
本記事へのリンク→ http://blog.homing-fx.com/?eid=1520237
FXで勝つには経済動向の分析や業者の選定などが重要だと誤解している
多くの方々に見て頂ければ幸いです。
<心構え編>
#1 お金はいらない、それが成功の秘訣
#2 参考にするべきトレーダーのタイプ
#3 アマチュアとプロ
<トレード練習編>
#2 トレーダーのスタートラインに立つ
#3 100戦トレーニング法
#4 記録を取る下地を鍛える
#5 計画を守る力を身につける
<アプローチと損切編>
#1 欲張りタイプと慎重タイプ
#2 上昇トレンドと下降トレンドの性質の違いを知る
#3 損切をする人、しない人
#4 ポジションを見切るまでの時間」
#5 素人の損切とプロの損切
#6 トレードプランの成功率は6割で良しとする
<リアル運用編>
#1 あなたが勝てないのは、これが原因ではないですか?
#2 あなたが損切できる額は、いくらまでですか?
#3 入出金
#4 勝てれば億万長者になれるわけではない
<最後に克服すべきメンタル編>
#1 絶対に負けてしまう心理状態とは?
#2 「恐怖を克服するには?」
#3 好調・不調のときの過ごし方
#4「あきらめなければ夢は叶う」のは何故か?
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