# FX上達のヒント 役立つ「相場格言」
2013.08.31 Saturday
相場格言にはいろいろありますが、長いことやっていて「そのとおりだな」と思う格言を以下にメモしておきます。
「利食い千人力」
とにもかくにも利食いしなければ儲けがでない。利食いは千人の力に匹敵するという格言です。
損小利大は大事なのですが、「利大」の認識について多くの人は間違っています。たとえばデイトレをやるとき損切10pipsだとしたら、利食いを15pipsにできたら、それで十分損小利大です。
しかし、多くの人は30pips、あるいは50pips、あるいは100pipsくらい利益をだせないと物足りなくなるものです。デイトレのレベルであれば、それはすでに利大ではなくて、強欲というものでしょう。
ひとつ必ず利食いすべきタイミングを教えましょう。
だいたい儲かってくると、儲けたお金で何を買おうとか、旅行に行こうとか考えてしまうものです。まさに取らぬ狸の皮算用です。相場への恐れが消えて期待が大きくなったときが利食いのタイミングです。つまり儲けたお金で「何を買おうかなぁ」と甘いことを考え出したら、即利食いしてください。きっと絶妙の利食いのタイミングになっているはずです。それ以上持ち続けると、まず間違いなく大損するでしょう。
だいたい人がそのような欲張りさんの状態になるのは、利益が2割増したときなのです。10万円の証拠金が12万円になったら、もう最上の結果です。利食いして頭を冷やしてください。
「頭と尻尾はくれてやれ」
天井から底までキッチリ取らないと気がすまない人がいます。利益を得るにしても終点まで粘ろうとする人が大勢います。つまり欲張りなのです。
それは相場を中心に考えているからでしょう。中心に考えるべきは、自分が定めた利益目標であり、それを満たせば御の字なのです。自分の中の目標を満たしたら、あとはそれ以上相場を追いかけないことが大切です。
バイキングにいってそこにあるものをすべて食べないと気がすまない意地汚い心では失敗します。自分のおなかが満たされるくらい食べれば十分なのです。残りは他の人にあげましょう。そのように相場が落とすお金をあえて全部拾わないようにすること。わざと残すくらいの気持ちが必要で、利益は腹八分にしておくことが肝要なのです。
わかりやすい相場になったらさっと入って、20pipsぐらい取る。あとはどれだけ進もうが別に気にしない。一日20pips取れれば御の字。というような精神状態でやれるようになるのが理想です。
「休むも相場」
トレードをしない時間も、トレードをしているのと同じです。
利食いしたり損切したあとは、すぐに相場に入るのは不利でしょう。上昇トレンドでロングをしてうまく利食いをしたときは、そこから何をするのが一番有利か? それは下手にポジションを持たずに、またトレンドラインの接点にロングの注文を置いて、休むのが一番有利なのです。
また、流れが悪いときは常に訪れます。損切が続いたりするときはトレードを休んで流れを変える努力が必要です。そんなときはムキにエントリーせずに、優位性の高いポイントに指値をおいてかかるのを待つのが最善です。待つこともトレードの一貫です。
「飛んで火にいる夏の虫」
これは相場格言ではなく、「火をめがけて飛んでくる夏の虫のように、自分から危険なところに身を投じ、災難を招くこと」という諺ですが、まさに市場参加者は「夏の虫」なのです。
危険だとわかっていてもそのリスクを考えずに飛び込んでいく。大金をつっこんでレバレッジを利かせて大きな利益を得ようとする。「いまエントリーすれば大もうけができるかもしれない」と思って衝動的に飛び込む。
まさに「飛んで火にいる夏の虫」。思慮が浅いというより、それは人間の本能的なものだと思います。自分が欲に押されてトレードしていないか? それをチェックするには、やはり成績のデータを取りながら、じっくりとやる姿勢が必要です。
たった一回のトレードにすべてをかけるなんて馬鹿馬鹿しいことです。今やっているトレードは、これからやる何千回、何万回の内の一トレードにしかすぎない。そう思うことができれば、欲は薄まり無茶はしなくなるはずです。
火を見ても飛び込まないで、それを傍観できるようになること。それが大事です。
「負けたときは、欲張らずコツコツ返せ」
これは私の格言です。トレードをはじめたうちは、損切が遅くなり大きく負けてしまうことが多いでしょう。そんなときたいていの人は、証拠金を増やしたり、レバレッジを増したり、必要以上に利食いを伸ばして、一発で取り戻そうとしてしまうものです。
それをやるとドツボにハマリます。例えば100万円の証拠金が50万円になるくらいまで負けてしまったときは、100万追加入金して一気に取り戻そうというのは愚の骨頂です。手持ちの50万円をコツコツ時間をかけて100万円にするよう努力すべきです。たとえ勝てなかったとしても、そのほうが追加で入金するよりマシな成績になるはずです。
これは野球などのスポーツと同じですよね。1回の表に4失点したら、1回の裏で全部返そうとする監督は愚かです。ランナーを溜めて一発満塁ホームランで同点狙いなど愚の骨頂でしょう。そんな上手くいくはずがないのです。ランナーが出たらバンドで送り、まず確実に1点からでしょう。守るときは耐えて耐えて耐え続けます。そうすれば残り9回までにいつか流れがくるときがありますから、ジリジリと差を詰めたあとで、ガツンと逆転すればいいのです。
相場もそれと同じです。コツコツやって返していれば、いつか簡単な相場がやってきて、そこでガツンと取り戻せるのです。負けたときは一発逆転を狙わずに、コツコツやりながらチャンスを待ちましょう。
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「利食い千人力」
とにもかくにも利食いしなければ儲けがでない。利食いは千人の力に匹敵するという格言です。
損小利大は大事なのですが、「利大」の認識について多くの人は間違っています。たとえばデイトレをやるとき損切10pipsだとしたら、利食いを15pipsにできたら、それで十分損小利大です。
しかし、多くの人は30pips、あるいは50pips、あるいは100pipsくらい利益をだせないと物足りなくなるものです。デイトレのレベルであれば、それはすでに利大ではなくて、強欲というものでしょう。
ひとつ必ず利食いすべきタイミングを教えましょう。
だいたい儲かってくると、儲けたお金で何を買おうとか、旅行に行こうとか考えてしまうものです。まさに取らぬ狸の皮算用です。相場への恐れが消えて期待が大きくなったときが利食いのタイミングです。つまり儲けたお金で「何を買おうかなぁ」と甘いことを考え出したら、即利食いしてください。きっと絶妙の利食いのタイミングになっているはずです。それ以上持ち続けると、まず間違いなく大損するでしょう。
だいたい人がそのような欲張りさんの状態になるのは、利益が2割増したときなのです。10万円の証拠金が12万円になったら、もう最上の結果です。利食いして頭を冷やしてください。
「頭と尻尾はくれてやれ」
天井から底までキッチリ取らないと気がすまない人がいます。利益を得るにしても終点まで粘ろうとする人が大勢います。つまり欲張りなのです。
それは相場を中心に考えているからでしょう。中心に考えるべきは、自分が定めた利益目標であり、それを満たせば御の字なのです。自分の中の目標を満たしたら、あとはそれ以上相場を追いかけないことが大切です。
バイキングにいってそこにあるものをすべて食べないと気がすまない意地汚い心では失敗します。自分のおなかが満たされるくらい食べれば十分なのです。残りは他の人にあげましょう。そのように相場が落とすお金をあえて全部拾わないようにすること。わざと残すくらいの気持ちが必要で、利益は腹八分にしておくことが肝要なのです。
わかりやすい相場になったらさっと入って、20pipsぐらい取る。あとはどれだけ進もうが別に気にしない。一日20pips取れれば御の字。というような精神状態でやれるようになるのが理想です。
「休むも相場」
トレードをしない時間も、トレードをしているのと同じです。
利食いしたり損切したあとは、すぐに相場に入るのは不利でしょう。上昇トレンドでロングをしてうまく利食いをしたときは、そこから何をするのが一番有利か? それは下手にポジションを持たずに、またトレンドラインの接点にロングの注文を置いて、休むのが一番有利なのです。
また、流れが悪いときは常に訪れます。損切が続いたりするときはトレードを休んで流れを変える努力が必要です。そんなときはムキにエントリーせずに、優位性の高いポイントに指値をおいてかかるのを待つのが最善です。待つこともトレードの一貫です。
「飛んで火にいる夏の虫」
これは相場格言ではなく、「火をめがけて飛んでくる夏の虫のように、自分から危険なところに身を投じ、災難を招くこと」という諺ですが、まさに市場参加者は「夏の虫」なのです。
危険だとわかっていてもそのリスクを考えずに飛び込んでいく。大金をつっこんでレバレッジを利かせて大きな利益を得ようとする。「いまエントリーすれば大もうけができるかもしれない」と思って衝動的に飛び込む。
まさに「飛んで火にいる夏の虫」。思慮が浅いというより、それは人間の本能的なものだと思います。自分が欲に押されてトレードしていないか? それをチェックするには、やはり成績のデータを取りながら、じっくりとやる姿勢が必要です。
たった一回のトレードにすべてをかけるなんて馬鹿馬鹿しいことです。今やっているトレードは、これからやる何千回、何万回の内の一トレードにしかすぎない。そう思うことができれば、欲は薄まり無茶はしなくなるはずです。
火を見ても飛び込まないで、それを傍観できるようになること。それが大事です。
「負けたときは、欲張らずコツコツ返せ」
これは私の格言です。トレードをはじめたうちは、損切が遅くなり大きく負けてしまうことが多いでしょう。そんなときたいていの人は、証拠金を増やしたり、レバレッジを増したり、必要以上に利食いを伸ばして、一発で取り戻そうとしてしまうものです。
それをやるとドツボにハマリます。例えば100万円の証拠金が50万円になるくらいまで負けてしまったときは、100万追加入金して一気に取り戻そうというのは愚の骨頂です。手持ちの50万円をコツコツ時間をかけて100万円にするよう努力すべきです。たとえ勝てなかったとしても、そのほうが追加で入金するよりマシな成績になるはずです。
これは野球などのスポーツと同じですよね。1回の表に4失点したら、1回の裏で全部返そうとする監督は愚かです。ランナーを溜めて一発満塁ホームランで同点狙いなど愚の骨頂でしょう。そんな上手くいくはずがないのです。ランナーが出たらバンドで送り、まず確実に1点からでしょう。守るときは耐えて耐えて耐え続けます。そうすれば残り9回までにいつか流れがくるときがありますから、ジリジリと差を詰めたあとで、ガツンと逆転すればいいのです。
相場もそれと同じです。コツコツやって返していれば、いつか簡単な相場がやってきて、そこでガツンと取り戻せるのです。負けたときは一発逆転を狙わずに、コツコツやりながらチャンスを待ちましょう。
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