# FX上達のヒント 運用額と恐怖は比例曲線を描く
2014.11.29 Saturday
前回取り上げた「恐怖」の話を続けましょう。
トレードにおいて、常人であれば、
運用額と恐怖は比例曲線を描きます。
運用額を増やすと恐怖も比例して強くなります。
運用額が少ないうちは、恐怖はあまりありません。
しかし、多くなるにつれて、恐怖は強くなり、
あなたの思考力を奪うのです。
それは高所で鉄骨の橋を渡るのとよく似ています。
あなたは、地面に置いた平均台ぐらいの幅の
100mの鉄骨の上を歩くことはできるはずです。
その鉄骨の端から端まで歩くのは何の造作もないことでしょう。
次にその鉄骨を平均台ぐらいの高さに置いてみます。
フラフラしながらもなんとか歩くことはできるでしょう。
落ちても別に怪我をしないから、恐怖は感じません。
ではその鉄骨を使って、5階建てマンションの屋上と屋上に橋を架けてみます。
風は吹いていない状態とします。落ちても死なないように命綱はしておくとしましょう。
けれど、その鉄骨を渡れる人の数は激減します。
多くの人は身の危険を案じて渡れなくなります。
最後にその鉄骨で超高層ビルの屋上と屋上に橋を架けてみます。
同じく風は吹いていません。落ちても死なないように命綱はしておくとしましょう。
しかし、もはや誰も歩き切ることなどできなくなっているはずです。
多くの人が、一歩踏み出しただけで身が凍える思いをし、
渡りきる途中でフラフラして自分から落ちていくはずです。
どれも鉄骨の上を歩くということに何の変わりはありません。
まっすぐ歩くという技術的な難易度は変わっていないのです。
しかし、高度が高くなるにつれて、歩き切るのは難しくなります。
なぜでしょうか?
それは、怖いからに決まっていますよね。
高いところから落ちたら命が危ないと思うから足がすくむ。
恐怖で体が反応しない。足が踏み出せない。
当たり前なことです。
鉄骨を渡る技術と、高所で恐怖を感じない精神力は別ものです。
同様にトレードで勝てる技術と、
大金を運用しても恐怖を感じない精神力は別ものです。
高度が高くなればなるほど恐怖で足がすくむ。
運用額も同じで、運用額が多くなればなるほど、恐怖で心がすくむのです。
「億万長者になりたければ、
ロボットのように恐怖をシャットアウトしてやればいい」
と考えるトレーダーがいるかもしれません。
それは恐怖を押し殺して高層ビルの上の鉄骨を渡ればいいといっているようなものです。
言うは易し行うは難しでしょう。
頑張ればなんとかなる、気合でどうにかなるというものではありません。
ただ、それができてしまう人もいますよ。
この前アメリカで高層ビルの間を命綱なしで綱渡りする達人がいましたが、
それはもともと高所でも恐怖を感じないという綱渡りの才能があったからでしょう。
相場においても肝の大きい人はいます。
大金を動かしても恐怖を感じない天賦の才があれば、
相場で億万長者になれますが、ほとんどの人はそれができません。
鉄骨渡りにたとえれば、
多くの人は地面に置いてある鉄骨を渡る訓練からはじめて、
せいぜい、3階建てくらいの建物の間を渡るくらいが精いっぱいではないのでしょうか?
私もそのぐらいが精いっぱいです。
そのぐらいの度胸が
相場に置いては一千万円程度の運用力であると思います。
億を動かすには、高層ビルの上を歩けるようになれる精神力が必要でしょう。
それができるかできないかは、後天的な努力ではなく、先天的な資質や才能の領分です。
トレードにおける運用額の見極めもそれと同じことです。
自分が恐怖をコントロールできる状況下でないとトレードは勝てません。
だからトレードで勝つ技術があるといっても、
それは億万長者になれるということにはならないのです。
誰でも億万長者になれないのは、そういうことです。
ただ、誰でも訓練を積めば一千万程度なら運用できるようになると思いますから、
それで満足するのが現実的な落としどころでしょう。
それ以上を求めるのは飛躍があると思うのです。
専業トレーダーは自分に見切りをつけて、
自分の実力を十分に発揮するために、恐怖を感じない範疇でトレードをしているのです。
※ご参考になったら押してあげてください↓
トレードにおいて、常人であれば、
運用額と恐怖は比例曲線を描きます。
運用額を増やすと恐怖も比例して強くなります。
運用額が少ないうちは、恐怖はあまりありません。
しかし、多くなるにつれて、恐怖は強くなり、
あなたの思考力を奪うのです。
それは高所で鉄骨の橋を渡るのとよく似ています。
あなたは、地面に置いた平均台ぐらいの幅の
100mの鉄骨の上を歩くことはできるはずです。
その鉄骨の端から端まで歩くのは何の造作もないことでしょう。
次にその鉄骨を平均台ぐらいの高さに置いてみます。
フラフラしながらもなんとか歩くことはできるでしょう。
落ちても別に怪我をしないから、恐怖は感じません。
ではその鉄骨を使って、5階建てマンションの屋上と屋上に橋を架けてみます。
風は吹いていない状態とします。落ちても死なないように命綱はしておくとしましょう。
けれど、その鉄骨を渡れる人の数は激減します。
多くの人は身の危険を案じて渡れなくなります。
最後にその鉄骨で超高層ビルの屋上と屋上に橋を架けてみます。
同じく風は吹いていません。落ちても死なないように命綱はしておくとしましょう。
しかし、もはや誰も歩き切ることなどできなくなっているはずです。
多くの人が、一歩踏み出しただけで身が凍える思いをし、
渡りきる途中でフラフラして自分から落ちていくはずです。
どれも鉄骨の上を歩くということに何の変わりはありません。
まっすぐ歩くという技術的な難易度は変わっていないのです。
しかし、高度が高くなるにつれて、歩き切るのは難しくなります。
なぜでしょうか?
それは、怖いからに決まっていますよね。
高いところから落ちたら命が危ないと思うから足がすくむ。
恐怖で体が反応しない。足が踏み出せない。
当たり前なことです。
鉄骨を渡る技術と、高所で恐怖を感じない精神力は別ものです。
同様にトレードで勝てる技術と、
大金を運用しても恐怖を感じない精神力は別ものです。
高度が高くなればなるほど恐怖で足がすくむ。
運用額も同じで、運用額が多くなればなるほど、恐怖で心がすくむのです。
「億万長者になりたければ、
ロボットのように恐怖をシャットアウトしてやればいい」
と考えるトレーダーがいるかもしれません。
それは恐怖を押し殺して高層ビルの上の鉄骨を渡ればいいといっているようなものです。
言うは易し行うは難しでしょう。
頑張ればなんとかなる、気合でどうにかなるというものではありません。
ただ、それができてしまう人もいますよ。
この前アメリカで高層ビルの間を命綱なしで綱渡りする達人がいましたが、
それはもともと高所でも恐怖を感じないという綱渡りの才能があったからでしょう。
相場においても肝の大きい人はいます。
大金を動かしても恐怖を感じない天賦の才があれば、
相場で億万長者になれますが、ほとんどの人はそれができません。
鉄骨渡りにたとえれば、
多くの人は地面に置いてある鉄骨を渡る訓練からはじめて、
せいぜい、3階建てくらいの建物の間を渡るくらいが精いっぱいではないのでしょうか?
私もそのぐらいが精いっぱいです。
そのぐらいの度胸が
相場に置いては一千万円程度の運用力であると思います。
億を動かすには、高層ビルの上を歩けるようになれる精神力が必要でしょう。
それができるかできないかは、後天的な努力ではなく、先天的な資質や才能の領分です。
トレードにおける運用額の見極めもそれと同じことです。
自分が恐怖をコントロールできる状況下でないとトレードは勝てません。
だからトレードで勝つ技術があるといっても、
それは億万長者になれるということにはならないのです。
誰でも億万長者になれないのは、そういうことです。
ただ、誰でも訓練を積めば一千万程度なら運用できるようになると思いますから、
それで満足するのが現実的な落としどころでしょう。
それ以上を求めるのは飛躍があると思うのです。
専業トレーダーは自分に見切りをつけて、
自分の実力を十分に発揮するために、恐怖を感じない範疇でトレードをしているのです。
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