# FX上達のヒント 「初心者と上級者はトレードの熱量が違う」
2014.12.29 Monday
前回のコラムでは「勝ち負けにこだわる」のではなくて、
トレードの「内容にこだわる」べきだと書きました。
今回は「内容にこだわる」ということについて、
もっと掘り下げていきましょう。
初心者と上級者では「こだわる」度合いが違います。
それは「熱量」が違うといってもいいでしょう。
上級者トレーダーの「こだわり」は執拗であり、徹底的です。
トレードプランを練りに練って、
損切と利食いの場所を事前に決めて、
エントリーはテクニカルツールに注目して慎重にタイミングを計り、
そしてエントリー後も相場の監視を続けていき、
有利になったら利を伸ばし、不利になったらすぐに逃げて、
チャンスがあるのなら何度もトライを続けていく。
というようにトレード内容にはとことんこだわります。
ひとつひとつの行為にはすべて理由があります。
ロングでエントリーするのは「こういう理由があるから」と説明ができます。
一方初心者はといえば、
適当にポジションを持って、逆に進んだら放置で耐える。
思惑通りに進んだら、適当に利食いをして、また適当なところで相場に入る。
というようにトレード内容にはこだわりません。
あまり考えてないのです。すべて適当なのです。
これだけ見ても、ひとつひとつの行為の「熱量」が違うことがわかるでしょう。
上級者はひとつひとつの決断にこだわる。
これでもかこれでもかというようにこだわり考え抜いている。
ひとつの行為にエネルギーを集中させる。そのため熱量が上がっていく。
初心者はといえば、トレードの内容にはこだわらない。
ひとつひとつの行為は適当であり、そこには熱量がない。
熱量がないから薄っぺらなものになっている。つまり、濃密ではない。
プロフェッショナルというのは、細部に込める熱量が非常に巨大なのです。
たとえば木の絵を描くとしましょう。
初心者はパッと見て、あまり考えずに見たまま描くだけです。
プロの画家は、徹底的に対象を観察します。
光がどの角度から当たっているのかはもちろんのこと、
この木は若いのか、それとも老いている木なのか、
立っている場所はどうか? その木にとって心地いい場所か、あるいは悪い場所か。
風にあおられているのか? 風はいつもどの方向から吹いているのか?
葉っぱはどうだ? 生い茂っているほうか? 鳥は止まりやすいか?
土の状態はどうだ? 湿っているのか乾いているのか虫が暮らしているのか?
というように対象を見て、見て、見て、あくなきほど見て、
その対象を観察し抜いてから描きます。
そして描くときは、筆の一振り一振りすべてに意味があります。
木のしわを表現するために、一振りごとにタッチや筆力を変えている。
老いた木の印象を出すために色合いを細かに変えている。
そうして筆の一振りに熱量を込めていくのです。
あるいはカラオケで歌を歌うとしましょう。
初心者は音程を保つことを意識しながら、画面に出てくる文字を追いながら歌います。
自分が気持ちよく歌えればそれで満足です。
プロの歌手は違います。
プロは一言一言に音程はもちろんですが、その歌詞に命を吹き込みます。
愛しているという歌詞には本当に愛を込めますし、
淋しいという歌詞には淋しいという想いを込めます。
一言一言その想いが人に伝わりやすいように歌うことに集中するのです。
あるいは、ブログを書くとしましょう。
プロのブロガーは一字一句、間違いはないかはもちろん、その言葉でうまく伝わるか?
その文章の構成でちゃんと意味を伝えられるかを何度も繰り返し見直します。
「。」や「、」の句読点や改行や行間を開けるポイントにいたるまで、
その位置が読み手に取って最善かを熟孝します。
私も最低このコラムの記事は10回は見直して、何度も書き直しています。
そこまでやってもプロとはいえません。まあセミプロくらいが関の山でしょう。
というように本当のプロフェッショナルというのは、
何度も何度も苦なく反復して考えることができます。
この記事でも解説しましたが、
何度も何度も「繰り返してやれること」こそが、
つまりはあなたの才能なのです。
繰り返しの作業によって、その行為に熱量を込めていくことができます。
絵描きなら筆の一振りに熱量を込める。
歌い手なら歌詞の一言に熱量を込める。
書き手なら文字の一字に熱量を込める。
スーパーでよくひと袋千円で、
客にお菓子やお茶を詰め込ませて売る売り方がありますが、
どのお客さんもギリギリまで詰め込むでしょう。
まだいける、まだいけると詰め込めるだけ詰め込んでいきます。
物事を輝かせるにはそのようにやらなければならないのです。
まるでガラス玉を磨きに磨き抜いて宝石のように光らせる。
そうしてできたものが、人の心を感動させる輝きを放つのです。
その分野のプロになりたければ、
ひとつひとつの行為に熱量を込めることです。
それは何にでもいえます。
無意識になっていた所を意識して見ると、
プロが何をやっているのかわかるはずです。
絵を見て「すごいなあ」とただ感動するのが一般大衆です。
美術館に行ってひとつの絵を数分しか見ない。
それではプロが何をやっているのか気づくことができません。
1時間くらい立ち止まって観察することで
プロが何をやっているのか、やっとおぼろげながら見えてくる。
その絵に込められている熱量がわかるようになる。
プロが何を考え、そして筆の一振りごとに何をやっているのかを感じ取っていく。
そうすると「ああ、ここまでやって、こうなっているんだな」というのが、
具体的に理解できるようになる。
そのとき、やっとプロの足元ぐらいにたどり着けたことになるのです。
一般大衆は深く物事を見ません。すべて表層だけ見て満足するものです。
そして表層だけの真似事では、決してプロの域にたどり着けません。
その状態で絵画を描いても三流作品になるのは、当たり前。
その状態で歌を歌っても人の心に響かないのは、当たり前。
その状態で文を書いても人の心に届かないのは、当たり前。
プロはひとつの行為に込めている熱量が初心者とは圧倒的に違います。
ひとつひとつの行為に熱量を込めていく。そこに徹底的にこだわります。
そして、真のプロは徹底的に「内容」にこだわって、
「結果」にはこだわらないのです。
絵画の例でたとえれば、完成した作品が有名な賞を取ろうが、
あるいは評価されなくても、そこにはこだわらない。
結果にこだわると、たちまち世俗にまみれてしまいます。
結果にこだわると、熱量が失われていきます。
すべてが薄っぺらくなってしまっていくものです。
それに結果にこだわる必要はないのです。
内容にこだわれば、結果は良くなる。それが自然の流れだからです。
人事を尽くして天命を待つということです。
人事を尽くせば、物事はいい方向に運ぶものです。
というわけで、トレードのプロも同じなのです。
プロフェッショナルはひとつの行為に熱量を込めています。
トレードの準備、エントリー、利食い、損切、それらの行為一つ一つを
熟孝を重ねた上でやっているのです。
一連の行為を初心者と上級者で比べれば、圧倒的な熱量の違いがあるはずです。
トレードの勝ち負けの結果ではなく、内容にこだわるのが大事だというのは、
つまりはこういうことなのです。
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トレードの「内容にこだわる」べきだと書きました。
今回は「内容にこだわる」ということについて、
もっと掘り下げていきましょう。
初心者と上級者では「こだわる」度合いが違います。
それは「熱量」が違うといってもいいでしょう。
上級者トレーダーの「こだわり」は執拗であり、徹底的です。
トレードプランを練りに練って、
損切と利食いの場所を事前に決めて、
エントリーはテクニカルツールに注目して慎重にタイミングを計り、
そしてエントリー後も相場の監視を続けていき、
有利になったら利を伸ばし、不利になったらすぐに逃げて、
チャンスがあるのなら何度もトライを続けていく。
というようにトレード内容にはとことんこだわります。
ひとつひとつの行為にはすべて理由があります。
ロングでエントリーするのは「こういう理由があるから」と説明ができます。
一方初心者はといえば、
適当にポジションを持って、逆に進んだら放置で耐える。
思惑通りに進んだら、適当に利食いをして、また適当なところで相場に入る。
というようにトレード内容にはこだわりません。
あまり考えてないのです。すべて適当なのです。
これだけ見ても、ひとつひとつの行為の「熱量」が違うことがわかるでしょう。
上級者はひとつひとつの決断にこだわる。
これでもかこれでもかというようにこだわり考え抜いている。
ひとつの行為にエネルギーを集中させる。そのため熱量が上がっていく。
初心者はといえば、トレードの内容にはこだわらない。
ひとつひとつの行為は適当であり、そこには熱量がない。
熱量がないから薄っぺらなものになっている。つまり、濃密ではない。
プロフェッショナルというのは、細部に込める熱量が非常に巨大なのです。
たとえば木の絵を描くとしましょう。
初心者はパッと見て、あまり考えずに見たまま描くだけです。
プロの画家は、徹底的に対象を観察します。
光がどの角度から当たっているのかはもちろんのこと、
この木は若いのか、それとも老いている木なのか、
立っている場所はどうか? その木にとって心地いい場所か、あるいは悪い場所か。
風にあおられているのか? 風はいつもどの方向から吹いているのか?
葉っぱはどうだ? 生い茂っているほうか? 鳥は止まりやすいか?
土の状態はどうだ? 湿っているのか乾いているのか虫が暮らしているのか?
というように対象を見て、見て、見て、あくなきほど見て、
その対象を観察し抜いてから描きます。
そして描くときは、筆の一振り一振りすべてに意味があります。
木のしわを表現するために、一振りごとにタッチや筆力を変えている。
老いた木の印象を出すために色合いを細かに変えている。
そうして筆の一振りに熱量を込めていくのです。
あるいはカラオケで歌を歌うとしましょう。
初心者は音程を保つことを意識しながら、画面に出てくる文字を追いながら歌います。
自分が気持ちよく歌えればそれで満足です。
プロの歌手は違います。
プロは一言一言に音程はもちろんですが、その歌詞に命を吹き込みます。
愛しているという歌詞には本当に愛を込めますし、
淋しいという歌詞には淋しいという想いを込めます。
一言一言その想いが人に伝わりやすいように歌うことに集中するのです。
あるいは、ブログを書くとしましょう。
プロのブロガーは一字一句、間違いはないかはもちろん、その言葉でうまく伝わるか?
その文章の構成でちゃんと意味を伝えられるかを何度も繰り返し見直します。
「。」や「、」の句読点や改行や行間を開けるポイントにいたるまで、
その位置が読み手に取って最善かを熟孝します。
私も最低このコラムの記事は10回は見直して、何度も書き直しています。
そこまでやってもプロとはいえません。まあセミプロくらいが関の山でしょう。
というように本当のプロフェッショナルというのは、
何度も何度も苦なく反復して考えることができます。
この記事でも解説しましたが、
何度も何度も「繰り返してやれること」こそが、
つまりはあなたの才能なのです。
繰り返しの作業によって、その行為に熱量を込めていくことができます。
絵描きなら筆の一振りに熱量を込める。
歌い手なら歌詞の一言に熱量を込める。
書き手なら文字の一字に熱量を込める。
スーパーでよくひと袋千円で、
客にお菓子やお茶を詰め込ませて売る売り方がありますが、
どのお客さんもギリギリまで詰め込むでしょう。
まだいける、まだいけると詰め込めるだけ詰め込んでいきます。
物事を輝かせるにはそのようにやらなければならないのです。
まるでガラス玉を磨きに磨き抜いて宝石のように光らせる。
そうしてできたものが、人の心を感動させる輝きを放つのです。
その分野のプロになりたければ、
ひとつひとつの行為に熱量を込めることです。
それは何にでもいえます。
無意識になっていた所を意識して見ると、
プロが何をやっているのかわかるはずです。
絵を見て「すごいなあ」とただ感動するのが一般大衆です。
美術館に行ってひとつの絵を数分しか見ない。
それではプロが何をやっているのか気づくことができません。
1時間くらい立ち止まって観察することで
プロが何をやっているのか、やっとおぼろげながら見えてくる。
その絵に込められている熱量がわかるようになる。
プロが何を考え、そして筆の一振りごとに何をやっているのかを感じ取っていく。
そうすると「ああ、ここまでやって、こうなっているんだな」というのが、
具体的に理解できるようになる。
そのとき、やっとプロの足元ぐらいにたどり着けたことになるのです。
一般大衆は深く物事を見ません。すべて表層だけ見て満足するものです。
そして表層だけの真似事では、決してプロの域にたどり着けません。
その状態で絵画を描いても三流作品になるのは、当たり前。
その状態で歌を歌っても人の心に響かないのは、当たり前。
その状態で文を書いても人の心に届かないのは、当たり前。
プロはひとつの行為に込めている熱量が初心者とは圧倒的に違います。
ひとつひとつの行為に熱量を込めていく。そこに徹底的にこだわります。
そして、真のプロは徹底的に「内容」にこだわって、
「結果」にはこだわらないのです。
絵画の例でたとえれば、完成した作品が有名な賞を取ろうが、
あるいは評価されなくても、そこにはこだわらない。
結果にこだわると、たちまち世俗にまみれてしまいます。
結果にこだわると、熱量が失われていきます。
すべてが薄っぺらくなってしまっていくものです。
それに結果にこだわる必要はないのです。
内容にこだわれば、結果は良くなる。それが自然の流れだからです。
人事を尽くして天命を待つということです。
人事を尽くせば、物事はいい方向に運ぶものです。
というわけで、トレードのプロも同じなのです。
プロフェッショナルはひとつの行為に熱量を込めています。
トレードの準備、エントリー、利食い、損切、それらの行為一つ一つを
熟孝を重ねた上でやっているのです。
一連の行為を初心者と上級者で比べれば、圧倒的な熱量の違いがあるはずです。
トレードの勝ち負けの結果ではなく、内容にこだわるのが大事だというのは、
つまりはこういうことなのです。
※ご参考になったら押してあげてください↓
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