「FX意識改革」ブログ

 2009年からFXのトレードについて真面目に解説しています。
<< April 2015 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
# FX上達のヒント 成功するために必要な自発性と規律心 その2
会社で出世するには「自発性」と「ルール尊重性」の両方が必要である。
というのが前回のコラムで伝えたいことでした。

しかし、自発性とルール尊重性というのは、水と油の関係であり、
互いに相反することを知らなければなりません。

自発性が高い人はルールを破りやすく、
ルールを守る人は、自発性が萎えやすい。


というわけですね。

この関係を図にしてみましょう。



縦軸はルール尊重性の高低。横軸は自発性の高低です。
これで人間のタイプが4つに分割されます。

パーセンテージは、私の主観による全体の中でそのタイプが占める割合です。
たとえばある会社で10人の部署があったら、
1人はリーダーで、2人は野心を持ち、6人は言われたことをやり、1人は怠けている。
というようなイメージです。

●理想タイプ 「自発性があり、ルールを尊重する」

これは理想的なタイプと言えるでしょう。
チャレンジするところはチャレンジして、守るべきところは守る。
勢いのある馬を手綱でしっかりと制御できるイメージです。
ここに分類されるのが、真のデキル人です。

●野心家タイプ 「自発性があるが、ルールを尊重しない」

前回のコラムで述べたある社員はここに当てはまります。
これはただの野心家であり、単なる暴れ馬です。
パッと見は「積極的でデキルやつだな」と思うのですが、
よくよく見ると、欲望や野心のまま動いているだけの人物です。
このタイプはほっておくと大きな問題を起こすことが多いのです。

ただし、この自発性が高い2タイプに分類にされる人は全体的には少数派です。
多くはルールにがんじがらめになって身動きができない保守派なのです。

●指示待ち保守タイプ 「ルールを尊重するが、自発性がない」

これはいわゆる指示待ち人間です。
誰かに言われない限り動かない。
他人に甘えて自分からは何もやろうとしない。
他人にお膳立てしてもらわないと動けない。

このタイプは会社から無理難題を押し付けられ、身を削って働くことになります。
自分で選ばないということは、他人に主導権を握られ続けるということです。
自分の人生を生きずに、周りに流されたまま過ごしてしまうことになります。

●怠惰タイプ 「ルールを尊重しないし、自発性もない」

これはドロップアウト組です。
ルールを守らないし積極性もない。つまり怠惰で何もしない。
営業に出かけて一日中喫茶店で過ごして、
嘘の日報をでっち上げてろくに働こうとしない。
そのような社員は、当然ながら組織から排除されることになります。


というわけで、やっと本題なのですが、
これはそのままトレーダーのタイプでもあるのですね。

トレーダーも自発的にトレードプランを考えて、
どんどん自分で決めてトレードしていくタイプが成功を収めます。
これが理想のタイプです。

しかし、自発的にできても、厳然たるルールを無視すると痛い目に遭います。
トレードテクニックやプラン策定能力があっても、
リスク管理というルールを守らなければ勝てないということです。
たいていデキル社員の話のように大金を得ようとして、
レバレッジを上げたり、利益を欲張ったり、損切しなくなったりします。
絶対的なリスク管理のルールを破ると、相場から退場させられます。

しかし、この2つのタイプは少数派ではあります。

多くの平凡なトレーダーは自発的にトレードができず、
誰かの意見を聞いたり、損切の決断を伸ばしたり、
いつまでも自分で決めることができずに、どんどんジリ貧に追い込まれていきます。
相場に主導権を奪われ続けて、相場に振り回されるだけのトレーダーになります。

そして、そんなことを続けていくと、
やがて自発性も完全に失われ、ルールも守らなくなります。
適当に買って放置する運任せのトレードをやるようになります。
そんな怠惰タイプになると、相場に振り落とされてドロップアウトします。


つまり、トレーダーとして成功するには、

一つ、自発性を持ち、自分の頭で考えてトレードをすること。
二つ、守るべきルールは守ること。


ということなのですが、
自発性を持つのと、ルールを守るのというのは、
説明したように水と油のように矛盾した要素があるのです。

自発性の高い人は、ルールを軽視して、簡単に一線を超えるがゆえに自発性が高く、
ルールを守る人は、ルールを重視して、簡単に一線を超えられないがゆえに自発性が低い。

というわけです。
自発性を持ち、ルールも守るというのは、
揺れ動く天秤のバランスを中心に保つようなものです。

たいていのケースでは、
自発性がない人は、ルールを守るのは得意です。
なので、自発性を出していくのが課題になります。
それは主にトレードの戦略面です。
トレードプランを自分で考え、自分の頭でトレードをするということです。

逆に自発性がある人は、ルールを守るのが苦手です。
こちらはルールを守ることが課題になります。
それは主にリスク管理面です。
レバレッジを制限し、利益を欲張らずに損切もしっかりやるということです。

自発性とルールを守る規律心。
両方を向上すれば、おのずと勝てるトレーダーになれるはずです。

※ご参考になったら押してあげてください↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログ FX デイトレ派へ
 
| - | - | 23:39 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# FX上達のヒント 成功するために必要な自発性と規律心 その1
社会において成功するには、
自発性、積極性がなくてはなりません。

しかし、多くの人には積極性なるものがありません。

たとえば学校のクラスで、委員長を決めようとします。

「立候補はありますか?」と先生はいう。

ところが手を上げる人はいない。いたとしても1人か2人でしょう。
全員が手を上げるなんていうことは、ありえません。

手を上げない人の心理はこうです。

「めんどくさいし、やりたくない」
「誰かが代わりにやってくれるだろう」
「わざわざ火中の栗を拾うことはない」

つまり、人間は、進んで何かをやることが嫌いなのです。
単純に面倒なことは嫌で、楽をしたいのです。
お客様感覚で、周りがやってくれるだろうと甘えてしまうのです。

やがて社会人になって会社に入社しても、同様のことが繰り返されます。
会社の経営陣は、社員の多くが指示待ち人間だということに気づくはずです。

ほとんどの社員は自分から率先して何かをせず、
ただいわれた仕事をソツなくこなすことを最善としていることに。

「仕事は自分で作るものだ」

といくら発破をかけても、自分で仕事を作れない。
その言葉の真意に気が付かない。ピンとすらこない。
どこでもそんな社員が大部分を占めているものです。

ただ、そんな社員の中にも自発性の高い人はいます。
クラスの委員長に立候補するような性質の人です。


そんなある中堅家具会社のデキル社員を見てみましょう。

デキル彼は上から言われたことをそのままやるなんてしません。
退屈な仕事はやりたくないし、要領よく出世したいのです。
だから、自分でどんどんやりたい仕事を作っていきます。

「あー部長、ちょっといいですか?
 わが社のショールームでは高年齢層向けの高級家具ばかりですが、
 その一角で若者をターゲットにした欧州家具のフェアをやりませんか?
 若者は日本にはない外国の変わったデザインの安価な家具を求めています。
 それはこの前のアンケート結果で明白ではないですか。
 で、つきましては私が欧州モノが得意なコーディネーターに助言を頂き、
 流行の欧州家具を手配しますから、
 そのフェアの指揮を私に取らせてもらえませんかね?」

と、勝手に企画して、段取りもつけてしまい、
あとは上司の裁可を求めるところまで自分でやってしまいます。

そのデキル社員が企画したフェアは大当たり。
今まで年配の客しかこない中堅の家具屋でしたが、若者がたくさん来るようになりました。
上司はその結果を元に欧州家具の専用部署を作ったから、
じゃあ一番詳しいお前が課長になって陣頭指揮を取れよと、
その人にもっと大きな仕事を任せることにしました。

というように積極性のある人は、会社の方針なんて関係ないのです。
勝手に自分で考えて、勝手にどんどん進めて、
勝手に自分の力でどんどん人生を切り開いていくものです。
失敗なんてまるで恐れていないのですね。

これが「仕事は自分で作るものだ」ということです。
仕事がなければ、自分で仕事を作る。
組織に自分の居場所がなければ、自分で居場所を作ればいいのです。

指示待ち人間で終わるか、積極的に動いて切り開いていくか、
会社組織で出世をしたいのなら、それは後者であるべきでしょう。
凡人が臆して超えられない一線を勇気を出して超えた者には、
必ず報酬が待っているのです。


・・・しかし、ここで話は終わりません。
これで終わったらただの体裁のいい自己啓発書で終わってしまいます。

この話にはまだ続きがあるのです。

出世するためには、一線は超えなければならないのですが、
そのあとの二線目は超えてしまってはいけません。
その二線目というのが、会社の絶対的なルールというものです。

デキル社員のその後を話しましょう。

デキル社員は自分が企画した欧州家具のフェアが順調なので、
商売を拡大していこうと考えました。
既存店舗のワンコーナーではなくて、欧州家具専門のモデルショップを作りたい。
そのためにはもっと華々しい成果が必要です。

デキル社員は上司を説得すればなんでもできる。
そのためにはもっと売上が必要だと考えました。
社風であった上品な接客ルールを無視して、強引な売り込み攻勢を仕掛けました。
しかし、反対に顧客が離れ売り上げが落ちてしまったのです。

デキル社員はこのままでは自分の立場が危うくなると、
今度は毎月の売上を粉飾して上司に報告するようになりました。
超えてはならない二線目を超えてしまったのですね。

確かにデキル社員の積極性には目を見張るものがありました。
既存の常識を踏み越えれば、そこに報酬が待っていることに気づいて実行しました。
しかし「やりすぎた」のです。

上司は「能力はあるのに、守るべきところが守れない。
もったいないが、仕方ない。辞めてもらおう」と判断。
デキル社員は大切なルールを守れなかったので、首になりました。

これを諺でなんというか知っていますか?
「泣いて馬謖を斬る」といいます。
結局デキていたのは外面だけで、内面はデキてなかったのです。

出世のためなら、なんでもやっていい。勝てば官軍だと考えているのなら、
その自分勝手な思想の行きつく先には、破滅が待っているのです。

このデキル社員というのは、つまりデキルトレーダーのたとえ話でもあるのですが、
この話は次回に続きます。


※ご参考になったら押してあげてください↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログ FX デイトレ派へ
 
| - | - | 07:52 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# FX上達のヒント 絵画業界に学ぶ審美眼の大切さ
最近、油絵などの絵画を買うのが趣味です。

とはいっても何百万円もする絵を買うのではなくて、
10万円ぐらいで現代作家の絵を買っています。

私が絵画を買うのは完全に趣味です。

絵を選ぶ基準は、

「その絵が好きかどうか?」
「作者は手抜きせずその絵を描いたか?」
「長い間、繰り返し見ても飽きないか?」

ただそれだけです。誰が書いたかについては、さほど気にしません。
純粋にその絵を美しいと思うから買っているだけです。


ところが、絵を買いに画廊に行くとよくわかるのですが、
絵が好きだからという理由で買う人は稀なのですね。

じゃあ客は何を基準に絵を選んでいるかといえば、

「作者は高名な人か?」
「その絵を買っておけば値上がりするか?」

という部分に購買判断の大きなウェイトが占められています。


名の知れた画家の絵でなければ、まず買う人はいません。

一般人は、ゴッホやルノワールなど一流作家と有名絵画は知っていますが、
そのほかの作家をどのくらい知っているでしょうか?
現代で活躍している作家を知っている一般人などほとんどいません。
なので普通のお客さんは、有名絵画の複製版画やシルクスクリーンを買うのです。

通な人でも、賞を取っていないような画家の絵などは買いません。
その人がどんな経歴を持ち、師匠はだれか、
どんな賞を取っているかを重視して買います。

つまり、一般客は有名絵画の複製しか買わない。
そして、玄人客は権威がついた絵しか買わない。

絵画の世界は、そんないびつな業界になってしまってもいます。


だから画廊に行ったことがある人はわかると思いますが、
一歩入れば、店員が売り込み攻勢をかけてくるところがほとんどです。

店員は「お客さんはどういう絵が好きですか?」とまず客に絵を選ばせる。

「これはお目が高い。この画家はですね、有名な○○賞を取った方で、
晩年は文化勲章を受けるのは間違いないでしょう。
ですから、いま買っておけば、相当な値上がりが見込めますよ」

というのがセールスの決まり文句です。

「え、値上がり?」

と聞いて、私は面食らいます。
投資目的で買おうなんて思ってもいなかったからです。
なのに店員はひたすら、この絵は偉い人が描いた絵で、
賞を取ったり逝去すると必ず値上がりしますよ、と力説しているのです。
徹底的にその絵が値上がりするかどうかを客にアピールするわけですね。

「買っておけば損にならないですよ、だから買ってください」

というわけです。そうすると客も買おうかという気になるのですね。


しかし、そうして買った絵画は、果たして値上がりするのでしょうか?
いえ、ほとんど値上がりなどしません。

数百万円で買った絵画は、たった数十万の価値しかなく、
数十万で買った絵画は、数万円の価値しかない。

それが絵画の市場価値の実態です。

絵画の世界は、昔安値で買った絵が、オークションで何億になったとか、
作者不詳の絵が、実は有名な画家の描いた絵でものすごい価値がついたとか、
そんな煌びやかなことばかりが強調されていますが、実態はそんなものです。
投資目的で絵を買っても儲からないでしょう。


当然ギャラリーはそんなことは承知の上です。
それでもなお投資目的にどうですか?と客に勧めるのは、
裏を返せば、そういう客がほとんどだからでしょう。

「その絵が好きだから買う。それがいくらでも構わない」

という純粋な心で絵を買う客というのは少数派で、多くの客は、

「権威がある絵だから買う、値上がりしそうだから買う」

という欲得の心で買っているのです。

だから、多くのギャラリーがあんな胡散臭い感じになってしまっているのは、
まあ客のせいもあるのでしょうね。


しかし、この状況は、私のように純粋に絵が好きな人にとっては、
皮肉にも、とても好都合なのです。

なぜ好都合なのかといえば、美しい絵を格安で買うことができるからです。

最近の現代作家は、良い絵を描く人がたくさんいます。
第一印象で、これは凄いな、これはいいなと気に入る絵がたくさんあるのです。
そして驚くのが、それらすべてが過小評価されていることです。

たった一点しかないオリジナルの油絵の肉筆絵画で、
作者が渾身の力を込めて書いた絵であるのに、
なぜか二束三文の価格で売られてしまっているのです。

なぜそんなことになっているかといえば、
客はその絵が美しいかどうかは二の次で、
その絵に権威があるかどうかを見ているからでしょう。
そうした権威主義者がスルーしてくれているからこそ、
いい絵が安い価格でゴロゴロしてもいるのです。

だから10万くらいの予算があれば、十分絵画の趣味は楽しめます。

「この絵がこんな価格で買えるのか! 安いなぁ」

と思うことがたくさんありますよ。
若い作家ほどその価格は安い。
逆に高い値がついている絵を見ると

「はあ? この絵がそんなするわけないじゃないか。桁が1つ違うだろう」

と思うこともまたやまほどあります。
絵の品質と価格は、ほとんど見合っていないのです。

そして、純粋に美しい絵を買おうという動機で買った絵は、
得てして長い時間がたって評価されていくものです。


さて、こういう話って、ほかでもよくありますよね。

例えば恋愛や結婚はどうですか?

その人をいいなと思ったから付き合う。
学生のころは、そうだったのでしょう?

しかし、いつの間にか相手はどんな仕事をしているのか?
給料はどのくらいなのか? どんな家柄なのか?
世間にはどう評価されている人なのか?

と、その人の背景を気にするようになります。

そして周りの人が
「あの人は一流企業に勤めていて、今アタックしておけば間違いなく玉の輿だよ」
なんていうと、コロリと流されてしまう。

その人が純粋に好きかどうか、自分に合うかどうかではなくて、
いつの間にか、その人についている権威を気にしてしまっている。

それは目が曇ってしまっているのではないですか。

権威ほど胡散臭いものはないと、私は思います。
権威が正当な評価を、純粋な目を曇らせているのです。

権威で選んだ結果がどうなるかといえば、
まあいわなくてもわかるのではないでしょうか。


さて、こういう話って、まだほかでもよくありますよね。

相場もそうなんじゃないですか?

株を選ぶのも絵画を選ぶのと同じ要素があると思いませんか?

権威ある証券会社やアナリストに勧められて
権威ある会社を買ったのになぜか値上がりせず、
逆に自分が単純に好きな会社の株が値上がりする。

そんなことってよくあるでしょう?

いかに純粋な視点で物事を見ることができるか、
美術の世界ではそれを「審美眼」といいますが、
それはまさに本質を見抜く目です。

常にそれを忘れずにいたいものですね。


こちらの記事もご参考に骨董の目利きに学ぶホンモノの見分け方

※ご参考になったら押してあげてください↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログ FX デイトレ派へ
 
| - | - | 11:10 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# FX意識改革108 「資本主義に学ぶ勝者の理論 その2」
前回のメルマガでは資本主義の本質について書きました。

資本主義の世界でお金持ちになりたいのなら、
それは労働者サイドではなく、資本家サイドに回ることです。

資本家になるのは、別に誰の許可も資格もいりません。
もっと言えば、たいした資金もスキルもなくても、
覚悟さえあれば今日からでも資本家になることができます。

そして、資本家になれば、お金のあるところにお金が集まってくるという
資本主義の原理原則を実感できるはずです。

それは世界一のお金持ちであるウォーレン・バフェットがいうところの
スノーボール(雪玉ころがし)現象です。


●資本家の雪玉ころがし

バフェットは6歳のころからビジネスを始めています。
チューイングガムを祖父の食料品店から1個3セントで仕入れて、
それを近所に1個5セントで売って2セントの利益を得ていました。
これがバフェットの最初の雪玉ころがしですが、立派なビジネスです。

ビジネスモデルがあれば、小学生だって資本家になれるのです。
そして資本家として儲けるのは、さほど難しいことではありません。

バフェットのビジネスモデルで儲けるのであれば、
たくさんチューイングガムを売ればいいのです。

そのためには労働者を雇い、できる限り長時間働かせる必要があるでしょう。
働かせれば働かせるほど、チューイングガムの売り上げは伸びていきます。
そして労働者には、儲けた分より少ない賃金を渡せばいいのです。
労働者が無理して働いた分による利益を「余剰価値」といいますが、
資本家はその余剰価値を得ることで肥えていきます。

こう言うと酷い話に聞こえますが、実際どこの会社もそうやって、
人件費を切り詰めて利益を得ているわけです。
人件費をまともに払ったら、資本家は儲かりません。
これが資本主義の本質です。

そして、元々資本家自身には大したスキルはありませんが、
事業を続けていくことで、飛躍的にお金が集まってくるタイミングがあります。
それは「人材」と「時流」に恵まれたときです。

人材の面では、事業を続けていけば、それに適した才能を持つ労働者が現れます。
チューイングガムを売るのが得意な労働者や、
あるいは新しいガムの開発が得意な労働者がやって来ます。

そのような労働者が現れたらガシッと捕まえて離さないことです。
もしかしたら画期的な商品を開発してくれるかもしれません。
そうなったら儲けもので、資本家が営む事業は一気に拡大します。
ちなみにその労働者には発明の対価を払う必要はありません。
あくまで労働契約なのですから、正規の賃金とボーナスだけ支払えばいいのです。
発明によって儲けたお金は資本に投入して、さらに事業を拡大していくべきです。

時流の面では、事業を続けていけば、追い風が吹くときが来ます。
マスコミに取り上げられるなどして自社の商品がブームになるときがあるでしょう。
追い風が吹いて利益が上がったら、その成果をもとに銀行から資金を調達し、
さらに事業を拡大していけばいいのです。

こうして資本家は労働者を長時間働かして搾取をしたり
たまにくる時流を利用して、お金を稼いでいくのですが、
当の資本家は何をしたかといえば、
最初に小さな事業の枠組みを作っただけにすぎません。

事業を考え、労働力を調達する。

あとは労働者を働かして事業をできる限り長く継続させ、
小さな雪玉を少しずつ転がして大きくしていけばいいのです。

ただ、注意したいのは、

いきなりビッグビジネスを描いても実現はできないということです。
バフェットがやったように最初は小さなビジネスにすべきでしょう。
そこから雪玉を転がすようにして、事業を少しずつ大きくしていけばいいのです。

徒手空拳から資本家になりたければ、
小さな資金で、小さな事業で、小さな労働力から初めるべきです。
それでも周りから「少しずつ」資本が集まってくるはずです。
そのお金がお金を呼ぶという
資本主義のシステムを実感さえしてしまえば、すでに資本家と言えます。


●トレーダーの雪玉ころがし

さて、トレーダーもやっていることは資本家と同じです。

資本主義体制で資本が勝手に膨れ上がっていくように、
トレードでも雪玉を作ってせっせと転がしていけばいいのです。

最初は小さな雪玉から始めましょう。
証拠金10万円で、ドル円1枚のトレードから始めたらいいでしょう。

トレーダーは、資本家です。
証拠金は、資本です。
ビジネスモデル・事業計画は、トレードプランです。
ポジションは、資本を使って労働力を雇うとでも考えてください。

資本家は事業計画を描いたら、資本からコストを払って労働力を調達します。
トレーダーもトレードプランを描いたら、
証拠金からコストを払って、ポジションを持ちます。

ポジションはあくまでトレーダーの駒にすぎません。
ポジションは一定期間様子を見て、利益の芽がでないなら速やかに切りましょう。
それはトレードプランが悪かったということです。

トレードプランが良ければ、その計画に沿ってポジションを回転させていくことで、
利益が少しずつ積み重なっていくはずです。

そうして雪玉を転がすように少しずつ利益を積み重ねていくのです。
決して欲張ってはなりません。
とにもかくにもトレードを続けていくのが最重要事項です。

トレードを続けていくと、絶妙のポイントでポジションを持てることがあります。
それは並のポジションの数倍も働いてくれる優れたポジションです。
そうしたポジションはガシッと捕まえて離さないようにしましょう(つまり利大を狙う)

また、トレードを続けていれば、強い追い風が吹くときがあります。
明らかに一方方向に進むトレンド相場に遭遇したら、
次々に順張りでポジションを繰り出して大きな利益を上げましょう。

トレーダーがしていることは何かといえば、
トレードプランを考え、ポジションを投入しているだけです。

始めは小さな資金から始めて、雪玉を転がすようにじっくりとやりましょう。
転がしているうちに時流に乗るなどして勢いがついてきて、
どんどん大きくなっていくものです。

決してやってはならないのは、欲張って、
いきなり大きな資金で大きい雪玉を転がそうとすることです。
その雪玉は勢いがついていないので転がりません。

というわけで、
資本家は、事業をやり続けること。
トレーダーは、トレードし続けること。

が肝心の要です。
そうやって雪玉をごろごろ転がし続けている限りにおいて、自然とお金は集まってくる。
雪玉を回せなくなったら、お金は集まってきません。

お金がお金を呼ぶ資本主義のマジックを体験したいのなら、
とにもかくにも立ち止まらず雪玉を回転させ続けることです。


FX意識改革ブログのメルマガ読者計約2000人

登録はこちらから
 

※ご参考になったら押してあげてください↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログ FX デイトレ派へ

 
| - | - | 17:33 | category: FX意識改革(メルマガ転載) |
# FX上達のヒント 突発的なスプレッド拡大でデイトレーダーは殺される
デイトレードをやっていると、損切は避けられません。
損切について深く考えておく必要があります。


損切の原因は、主に3つです。

1  トレードプランがよくないため
2  突発的な急変動が起こったため
3  突発的なスプレッドの拡大が起こったため



1については、練習あるのみです。

練習して経験を積んでいくうちに改善されてきます。
「損切を少なくするには、どこをエントリーポイントにすればいいか?」
というように将棋をやるがごとく理詰めで考えていけば、上達していきます。
そのためにはどうすればいいかというのは、
教材やブログで散々述べていることなので、ここでは割愛します。


2については、これはどうしようもありません。不可抗力の損切です。

ただ、2に至る前に思惑通りの方向に進んでいたのなら、
ストップを少しでも詰めたり、
注目指標の前にはポジションをクローズしたりなどを
マメにやれば、突発的な急変動による損切は少なくなります。
こうしたストップラインやポジションの「調整」をしておけば、
不可抗力の損切のダメージは緩和されていきます。
それは地震に備えるがごとく防災感覚でやりましょう。


3は2とセットで起こる出来事です。

スプレッドが突然開き出すことがありますよね。

いつもは5pipsくらいのスプレッドなのに、突然30pipsくらい瞬間的に開く。
そして開いたところで運悪くストップにヒットして元に戻る。
かくして、とてつもなく不利なところで約定させられてしまう。

これは取引の元になるインターバンクレートのスプレッドが拡大しているところに、
さらにFX業者が独自のスプレッドを上乗せてくるために起こる出来事です。

相場観やトレードテクニックがあっても、勝てないという方は、
これが原因で負けていると思います。
つまり、実力以前にトレードしている環境が悪いのです。

いくら相場を読むことが上手くなっても、
毎日頻繁に突然スプレッドが10も20も拡大してしまったら、
どうにもならないです。ひたすら損切にヒットするだけでしょう。

突発的なスプレッド拡大による
不必要な損切を防ぐにはどうすればいいか?

まずは当たり前ですが、スプレッドが狭い業者を選ぶことです。
スプレッドが狭くて約定しやすい業者を選びましょう。
私はアフィリエイトをやらないので、FX業者紹介はやりませんが、
それは単純にメジャーな業者でいいと思います。
だいたい有名なとこはUSD/JPYやEUR/USDのスプレッドは1pips程度です。


次にマイナーな通貨を避けることです。

基本的にUSD/JPYやEUR/USDなどの基軸通貨はスプレッドが狭くて安心です。
スプレッドの拡大は5倍程度まで考えておきましょう。

元々のスプレッドが1pipsなら、突発的にスプレッドが拡大しても×5倍で、5pips程度です。
このくらいなら損切ラインにかかることも少なく許容範囲といえます。

しかし、マイナーな通貨は、スプレッドが元々広いですよね。
スプレッドが広い通貨は、マイナーな通貨です。
取引する人が少ないからスプレッドが広いのです。
元々のスプレッドが6pispある通貨なんていうのは、危険です。
なにかの拍子で簡単に6pips×5=30pipsくらい開いてしまいます。

たとえば今日はオセアニアで金利政策の発表がありましたが、
パッとしない業者のNZD/JPYなんかは、売90.20 買90.60という感じで
スプレッドが瞬間的に40以上も開いていました。
この業者のNZD/JPYのスプレッドは元々6pipsですが、
これくらい簡単に増えてしまうのです。

スプレッド拡大のときストップを設定していると、簡単にストップにヒットします。
一瞬だけスプレッドが拡大して、ストップがヒットしたあとは元に戻る。

これが「デイトレーダー殺し」のスプレッドの急変動で、
見る人によってはいわゆる「ストップ狩り」ともいえるでしょう。
これをやられてしまうと我々はお手上げです。

防ぐにはスプレッドが「狭い業者」と「狭い通貨」を選ぶしかありません。
スプレッドが「広い業者」と「広い通貨」では、デイトレードをやってはなりません。
そういう業者は取引スパンの長いスイングトレードに利用すべきです。


ですが、人間というのは欲が深いですから、
飛んで火にいる夏の虫のごとく、
吸い寄せるられるように、レバレッジ制限がない海外業者で、
かつボラティリティが高い通貨を選んでしまったりするものです。

海外業者にはレバレッジ制限はないけど、スプレッドが不利になってたりはしていませんか?
そんなとこでボラティリティの広いポンドがらみの通貨やクロス円をやれば、
それはもう頻繁にスプレッドが大きく開きますから、
すぐにストップにかかってしまいやすいでしょう。

そんな不利な条件下でレバレッジ50倍、100倍でトレードしたら、
それはもうガンガン損切にかかって、加速度的にお金が減って自滅してしまいます。
証拠金がいくらあっても、あっという間になくなります。
たとえ1億あっても、1か月で100万以下になってしまいますよ。

そうなってしまう原因は何かといえば、
業者がストップ狩りをしているのではなくて、
単に自分が不利な業者と不利な通貨を進んで選んでいるだけです。
そしてその業者で負けたことが悔しくて、絶対取り戻してやるぞと意気込み、
不利な業者と不利な通貨でしつこくトレードを続けてしまい、さらに大負けしていくという、
とんでもない負のスパイラルに嵌っているのです。

そのアリ地獄から逃れるには、まずはスプレッドの狭い業者選びです。
USD/JPYのスプレッドが1pipsぐらいで約定しやすいならOKです。
3pipsも開いているところは、デイトレでやるのは厳しいです。
そういう業者でさらにUSD/JPYよりスプレッドが広い
クロス円をやるのは自殺行為ともいえるでしょう。

次にスプレッドが狭い通貨選びです。
それは普通にUSD/JPYやEUR/USDメインでいいでしょう。

ボラティリティの高いクロス円はリスクが増えるので、
そういう通貨をやりたいときは、いつもより
レバレッジを落としたり、リスクリワードの幅を広げて対応しましょう。
なお、クロス円をやりたいときは、
USD/JPYとドルストレートが両方同方向に進んでいるような
簡単なトレンド相場のときを選ぶべきです。


というわけで自分が負けているのは、それは実力が足りないわけではなくて、
単に環境が悪いところでやっているからかも知れません。
負けているのなら、手法やトレードプランを再検討する前に、
取引環境を見直してみる必要があるでしょう。

なお、どの業者がいいかという質問はご遠慮ください。
私はアフィリエイターではないですし、それはメジャーな国内業者でいいでしょう。
ちなみにまた今度話しますが、海外業者はスプレッド以外にも通信速度がネックです。
国内から海外業者のサーバーにつなぐ場合は、物理的に通信時間がかかりますから、
そうなると約定しにくくなり、スキャルピングなどは難しいでしょう。
国内業者ならその点は問題ないのです。

こちらの記事もご参考に「ストップ狩り現象の誤解と真実」


※ご参考になったら押してあげてください↓
人気ブログランキングへ にほんブログ村 為替ブログ FX デイトレ派へ
 
| - | - | 22:57 | category: FX上達のヒント(コラム) |
アーカイブ
プロフィール
そのほか
サイトサーチ