「FX意識改革」ブログ

 2009年からFXのトレードについて真面目に解説しています。
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# FX上達のヒント 商売で生き残るのなら節操を捨ててトレンドに乗ること

商売で生き残るには、絶えず時流に沿った商いをする必要があります。
人間が興味を持つものに合わせて、商売を展開しないと生き残れないからです。

その「時流に乗る」という商売の極地をやっているのが、
マスコミでしょう。

マスコミは、人が興味を持ちそうなネタにいち早く食いつきます。
そして大げさにクローズアップしたかと思えば、
一か月後にはもうその話題には触れていない。

最近でいうとイスラム国について以前はあれだけ大きく取り上げていたのに
あまり伝えられなくなりました。
消費税がアップするニュースは、アップしたときだけ伝えればいいのでしょうか?

視聴者としては「あの話題はどうなったんだよ」と突っ込みたくなるものです。


マスコミは大きくなりそうなニュース(ビッグコンテンツ)に飛びつき、
そのニュースが人の関心を奪っている限りは大げさに報道し、
人の関心が少なくなってきたら、あっさり切ります。
まるでハイエナのごとくです。
そして別の大きなコンテンツにすぐに乗り換えていくのです。

その節操のなさに、不快感を覚える人が多いと思いますが、
マスコミは利潤を追求する商売の基本に忠実なだけなのでしょう。


商売で儲けようと思うのならば、
マスコミの心変わりの早さを見習わなければなりません。

時流に乗り遅れると、商売はたちまち頓挫し、たちまち倒産をしてしまい、
多くの社員を路頭に迷わせてしまうからです。
だから、経営者は常に「時流に乗る」ことに対して敏感でなければなりません。


時流に乗れなくなった途端、商売はとん挫します。

たとえば、ゲームメーカーの任天堂。

自力でテレビゲームという一大コンテンツを作り上げ、
そこで長年利益を上げてきましたが、
現在はスマートフォンへの対応に乗り遅れて、追い込まれています。

テレビゲームの老舗であったから、携帯ゲームなど格下に思っていて
胡坐をかいていたところもあったのでしょう。

しかし、結果は子供ですらスマートフォンで遊ぶ時代が到来しました。
完全に湧いて出てきたスマホゲーム会社に巨大なシェアを奪われてしまったのです。
スマートフォンが流行ってきたのなら、
すぐにその分野に飛び込む必要があったのですが、
長年同じ方法で利益を出していると、新たな時代に乗り遅れてしまうものです。

たとえば、シャープ。

液晶テレビで大きくなった会社ですが、
若者がテレビを見なくなったという「時流」に乗り遅れて
大きな赤字を出してしまっています。

長年育ててきた事業を切るなんていうのは、とても難しいことですが、
それでも時代の流れに沿うべきだったのでしょう。

たとえば、ヤマダ電機。

郊外型の店舗拡大で利益を上げてきましたが、
家電をそれほど買わなくなったユーザーと、
アマゾンなどの格安通信販売の台頭により不採算店舗が続出。
拡大した店舗がそのまま不良債権化してしまっています。
完全にネット社会の時流に乗り遅れてしまいました。

大手企業ですらこうなのですから、
中小零細など、時代の流れに乗れなければもっと簡単に倒産してしまうわけです。

結局、新たな状況に対応ができなくなると、
人は、動かないことを選びます。
今まで信じてきたものと心中をしてしまうのです。


新たな状況に対応することを第一とした会社は、皆節操ありません。

その代表のマスコミをはじめとして、
ケーキやラーメンや焼き鳥まで出す回転ずしチェーン店。
スマホゲームのブームは長続きしないと見て、早々に多角経営にシフトしたDeNA。

など、皆節操ありません。

結局利益を上げるには、自社のウリを大事にするというより、
如何にして時代のトレンドに乗るか、
そしてそのトレンドが廃れてきたら、それを即ドライに切り離して、
また新たなトレンドにすぐに乗れるか?
ということなのでしょう。


そして、トレーダーや証券会社もまた「時流に乗る商売」の代表格です。

数年前はユーロがもてはやされていた。
ユーロにトレンドがあるときは、ユーロを買う。

しかし、今はそれがドルに代わってきている。
市場のトレンドは完全にドルだ。
なら、ユーロはさっさと切って、ドルを買う。

そして、次はどうなるでしょう?

また円の時流になるかもしれません。
そうしたらドルを切って、円を買うだけです。

そこに通貨に対しての愛着などはありません。
愛着があったら大損をしてしまいます。

「今はユーロはダメだけど、過去は大ブームがあったんだ。
だからまだユーロを持ち続ける」

・・・なんてやっていると大損するのはわかるでしょう。


だから、トレーダーは、
今人気のある通貨に飛び乗ります。
そして、人気がなくなれば去ります。

トレーダーは利潤を追求するだけの職業です。
追求すればするほど、このように節操はどんどんなくなるものです。

というわけでトレーダーや証券会社というのもマスコミと同じです。
時流対応を最重視する、最も節操のない職業なのです。

証券会社が「数年後は値上がりしているから、ドルに投資しましょう」
というのは、今、その時流が来ているから言うことです。

確かに今はその時流に乗りますよ。それで儲かりますから。
しかし、数か月後はその時流がどうなっているかわかりません。

ユーロに時流が切り替わったら、
「今時代はユーロです。ドルなんてやめてユーロに投資しましょう」

とあっさり過去のことを切り捨てますよ。
節操ないと思いますが、時流に乗るということはそういうことです。

まあ、たまったものではないのは、客のほうでしょう。
「過去にあの銘柄を勧めていたのに、今は言っていることはデタラメじゃないか」
と客は思うものです。

それは時流が変わったのだから仕方ありません。
どの会社だって、時流が変わればコロリと無責任に言うことを変えます。

生き残るためにそうするしかないからです。
そのためには過去に築いた栄光ある商品や、
功労者や顧客すらもドライに切り捨てるということです。
生き残る会社は、大なり小なりそれをやっているわけです。


さて、もしあなたが、
いつも相場の時流に乗り遅れてナンピンをしてしまうのならば、
どこかでまだドライになりきれていないのではないでしょうか?

利益を追求するトレーダーという職業を選んだのであれば、
この仕事をやっているときに限っては、体裁や節操など捨ててしまいましょう。


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| - | - | 13:10 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# FX上達のヒント 相場に対して素直になるには?
人間は自分の間違いを認めたがらないものです。
相手から正論を言われて、はいそうですかと素直に納得することができません。

尊敬できる人物や組織から言われれば、素直に納得できるかもしれませんが、
敵対する人物や組織から言われたのなら、まず素直に納得はできないでしょう。
それは相手に対して負けるのが悔しいからに他なりません。

正論の相手に対抗する方法は、万国老若男女共通です。
それは「いちゃもん」か「無視」を使います。

ここでは

「君は四角と言い張るけれど、これはどう見ても丸の形でしょう?」

という正論に対して、反論してみましょう。
丸や四角はたとえの話です。別なものを当てはめても同じです。

まず「いちゃもん」は論点をずらして、別の道から反論する方法。
ちょっとした欠点を見つけて悪く言う。つまり難癖であり、こんなやり方です。

「そもそも君がいう丸の定義って何?それが間違っている可能性があるね」
「君は前にこれと似た形を丸だといって大間違いしたじゃないか、あれはどうなの?」
「というか丸かどうかが問題ではなく、これを作っている物質が問題なわけなんだよ」

相手の過去のミスを追求したり、
そんなことよりもこっちが問題だと論点をずらして反論します。
正論に対する邪論による展開です。

次に「無視」はその通り、相手を無視します。

「私には四角にしかみえませんね」
「君に言われても説得力がないしねぇ、これだから○○の出身者は困るよ」
「これが丸に見えるとか、君は目がおかしいんじゃないのかい?ハハハ」

これは正論を述べる相手を突っぱねたり、
あるいは貶めて、茶化すことで、自分の利を得る方法です。
つまり相手の言い分を聞かずに無視するということです。

どちらの論法にも共通することは「相手に向き合わない」ということです。

相手を格下に見て自分のほうが優れているのだと思い込んでいれば、
知らずの内にこのような反論や態度を取ってしまうことでしょう。
どんな高尚な議題であっても、常にこのような論者はどこにでもいます。
むろん、無意識にこのような反論をしていたら、自分が間違っている可能性があると考えて、
相手の話を良く聞く必要があると認めるべきなのですが・・・


さて、これは相場でも同じなのですね。

これは相場では「正常性バイアス」と呼ばれる現象です。

誰がどう見たってこの通貨は下がりそうなのに、
自分だけが上がると言い張っている状況と同じです。

なぜ、言い張るのかというと、
相場に負けるのが悔しいから、相場にお金を取られるのが悔しいからです。

だから、指標や要人発言などのプラス要素だけをクローズアップして、
ほかのマイナス要素については一切目をつぶります。

そして「これこれこういう理由で、この通貨は絶対上がる。
今の値動きは相場が間違っているのだ」と結論づけてしまうわけです。

必死にそう結論づけている人に正論を述べるとどうなるか?
それはあらゆる手段で反論してくるでしょう。

「君は上がると言い張るけれど、これはどう見たって下がるでしょう?」
と言われれば、

「この前は上がっていたじゃないか。そういうこともあるだろう」
「そもそも君が下がるというのはどうなったら下がったということなの?
 100pipsくらいじゃ下がった内にはいらないよね」
「デタラメばかりいう君にはつきあいきれないよ」

と、ひたすら否認と無視を続けます。
相場に正座して向き合あうことができないとこうなってしまうのです。

その挙句に相場が急落するとどうなるかといえば、
感情を露わにして激怒します。
そして激怒したあとに相場ではなく自分が間違っていたのだと懺悔をしますが、
時すでに遅しでしょう。


相場のプロは、意地なんて張りませんよ。

上がると思って買った。
でも下がった。
自分の判断が間違っていたのだ。
ハイ、損切って終了。

以上です。

自分の間違いはすぐに認めて、常に相場の正論に沿うように修正していく。
正論に対して馬鹿な論法を持ち出して粘らない。
トレンドに対して、無理やり理由をつけて逆張りやナンピンしたりしない。
ということです。

とにかく相場で生き残るには、「素直」になることです。

実社会でも素直になるのが難しい人は、
相場でも素直にならずに意固地を張ってしまいがちでしょう。

プライドを捨てて、素直になる。
そうすれば物事は好転する。

それは単純なことなのではありますが・・・


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| - | - | 15:13 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# FX上達のヒント トレーダーはDIY精神を実現できる
トレーダーになって良いことも悪いこともありますが、
良いことの一つは「自立」ができることです。

最近、ホームセンターで材料を買って、
自分で家具を作ったり修繕したりするのが流行っていますよね。
テレビでもその手の番組をよく見かけます。

そのことをDIY(ディー・アイ・ワイ)と言います。
DO IT YOURESELF (自分でやろう)の略です。

テーブルが欲しいのならお店に頼らずに自分で作る。
修繕するのなら業者に頼らず自分で修理する。

・・・という意味です。
とても良い言葉であると私は思います。


DIYができるようになると、
「何か」に対しての「不満」がなくなります。


例えば業者に修理を依頼すれば、いろいろ文句も出てくるでしょう。
値段が高かったとか、綺麗に直してくれなかったとか、納期が遅かったとか、
不満が出てくるケースは頻繁にあります。

「何か」を頼って、自分の思い通りにいかないから、
「何か」に対して不満が生まれる。

そして「何か」に対して文句を述べる。
無駄なエネルギーを「何か」に対して使い続ける。

それは不毛というものです。


そうならないために、
人生全般でDIYができるようになりたいと私は常々思います。
人生全般でDIYというのは、たとえばこういうことです。

国や自治体を頼らない。自分でやる。DIY。

たとえば、地震が起こったときの自治体の対応が悪いと嘆く。
頭から自治体を頼らずに、日ごろの地震の備えは自分で行う。
自分で食料を備蓄し、どこに逃げるか予め決めておく。DIY。

会社を頼らない。自分でやる。DIY。

たとえば、会社の仕事がつまらないと嘆く。
嘆く前に自分がやりたい仕事を自分で作る。DIY。

たとえば、クライアントから受ける仕事が安いと嘆く。
そんなクライアントを頼らずに、自分で商売を作る。DIY。

家族を頼らない。自分でやる。DIY。

たとえば、妻の料理がマズイと嘆く。
妻に頼らずに自分で料理を作る。DIY。


このようにDIYができれば、「何か」に不満を持つことはありません。
世の中で不満を述べている人は、裏返せば「何か」に依存しているのです。
厳しく言えば「何か」に対して甘えているのです。

それは子供が駄々をこねているのと根っこは同じなのでしょう。
不満を述べる人は「自分の面倒をもっとしっかり見て欲しい」と
「何か」に対して甘えている。

つまり「自立」ができていないのです。


ちなみに「自立」とは、
自分だけが良ければいいという利己主義ではありません。

「何か」を無視するということではなく、自立してDIYができるようになれば、
「何か」を頼る存在から、
「何か」に頼られる存在になれるということです。

これはまた次のメルマガで詳しく書きたいですが、
「何か」に頼られる存在になることができれば、
自らの自己愛を満たせるため、充足感・幸福感を得ることができるのです。

というわけで「何か」に不満を述べるエネルギーがあるのなら、
それをDIYへ全部投入していきましょう。
そうすれば「何か」に対しての不満は消えていきます。


トレーダーの良いところは、DIYが実践できることです。
「何か」に頼らない自立した生活が送れるようになる。

「何か」を頼れば、必ずそこに「甘え」と「不満」が生まれます。
頼らなければ、「甘え」や「不満」」自体は存在しなくなるのです。

DIY精神を持てば、不満という不毛の世界から、
自分の心を解き放ってくれるのです。


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| - | - | 13:30 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# FX上達のヒント 損切は自分の器の範囲でしか行えない
教材の購入者でデモで結果がでるようになったから、
リアルトレードに移行して問題ないか?
というご相談を受けることがあります。

しかしながら、実戦ではデモでできたことが、簡単にできなくなります。
なぜかといえば、損切ができないからです。

デモで300回やって+500pipsほど稼げた、
自分は勝てるんだから、あとは運用額さえ増やせば大金持ちになれる。

と誤解してしまう人が多いのですね。


実際100万通貨を運用してみればわかるのですが、
USD/JPYを100枚買って、10pips動いただけで10万が動きます。

そうなると損切するのは難しいでしょう?


それを勇気を振り絞ってやるとしても、こんな状態になります。

・エントリー後にストップを置いても、そのラインに近づくと動かしてしまう。

・損切に決めたところで損切ができない。
 損切を決行するクリックボタンが押せなくなる。

・なんとか損切ができても、2度、3度損切が連続すると、
 もう損切ができなくなる。

・なんとか連続で損切りができるとしても、
 損切までに躊躇する時間がでてくる。
 いつもはノータイムで切れたのに、数秒、数分のズレが出てくる。

というように「お金の圧力」に負けて、心が動かされてしまうわけです。
もともと人間というのは心が弱いですから、お金で動かされてしまうところはあります。


たとえば人から嫌なことを頼まれたときお金を積まれたらどうでしょう?

1万円くらいじゃやらないでしょう。
むしろバカにするなと怒ると思います。

でも10万円くらいならどうか。
顔色が変わり考え始めるでしょう。
それでもなんとか金では動かないと断ることができた。

でも、100万円くれるといったらどうか・・・
断るには金額が大きすぎるし、
それが詐欺ではなく本当にくれるということなら・・・
と考える人も少なくありません。

もちろんお金で動かない人もいますが、
金額を上げていけば、お金で動く人は比例曲線を描くように増えていくものです。

それと同様に、
トレードでも運用額が増えていくと人の心は動かされるのです。


こんなシーンを想像してみましょう。

相場は、あなたに損切ラインを動かして欲しいと頼んでいる。
でも、あなたは修練を積んだトレーダーだから、
損切しなければ勝てないことは良くわかっている。
だから、相場に対して「そんなことはできない」と突っぱねる。
ここでの相場のイメージは擬人化してグラサンをかけた怖い人です。

相場いわく

「君は1万円くらい失っても、俺に屈しないことはわかった。

とても立派じゃないか、1万円捨ててもいいというのだから恐れ入ったよ。

でも、10万円ならどうかな?

10万円を失うとしたら、果たしてどうなのかな?

さあ、君はいま調子に乗り大枚を運用してしまい、

10万円の損切になりそうじゃないか!

手に汗をかいているのが私にはよーくわかるよ。

さあ10万円を失いたくなければ、そのストップラインを動かしてくれないかね?」


1万円を取られても平気な顔ができれば、10万通貨を運用することはできるでしょう。
しかし、ここではトレーダーは調子に乗って50万通貨ほど運用してしまい、
相場にそう詰め寄られているわけです。

たいていの人は、相場の圧力、お金の圧力に屈してストップラインを動かしてしまうでしょう。
けれど、ストップラインを動かさなかった人が何パーセントか存在します。
その人は10万円の損切を未練なく確実に行えるレベルの高いトレーダーです。


「ほおー。これは驚いたね。君は10万円失っても損切ラインを動かさなかった。

いやいや、感服したよ。10万円を捨ててもいいというんだから君は凄くないかい?

でも、30万円ならどうかな?

30万円を失うとしたら、果たしてどうなのかな?

さあ、君はいま調子に乗りつい大枚を運用してしまい、

まさに30万円の損切になりそうじゃないか!

手に汗をかいているのが私にはよーくわかるよ。

30万円を失いたくなければ、そのストップラインを動かしておくれよ」


この段階ではさらに多くの人が脱落して損切注文を外してしまいます。
ここで残ったごく少数の人も、
今度はそれ以上の損切ができるかどうかはわかりません。
損切ができなくなれば、トレードは自分の意志でできなくなり、破綻します。
あとは戦う意思はなくなり、相場の虜になってしまうでしょう。

というように、トレードというのは、
勝てる実力があるからといって、億万長者になれるわけではないのです。
あくまで自分の器の範囲までしか勝てない。
具体的には「自分が完璧に未練なく損切できる範囲内」でしか勝てないのです。



それで、話が最初に戻りますが、

これでお分かり頂けたように、デモで勝てるからといって、
いきなり資金を調達して大金を運用しても、
損切がスムーズにできないから自分の思うようなトレードはできません。

なので、最初は少額からやって損切に慣れる必要があります。

ステップアップでやっていくのならば、
まずは証拠金10万円を用意して、1000通貨で、数百円レベルの損切に慣れていってください。

なお、その際には「勝とう」とか「10万円を守ろう」だなんて思わないでください。

むしろ、その証拠金10万円をすべて損切して「使い切る」ことを目的にやりましょう。
10万円を損切していって、1000通貨が買えなくなるまで損切するのです。

逆説的ですが、その作業をやっていくと、損切に慣れて度胸もついていくし、
またリアルトレードで修正しなければならない課題がたくさん見つかると思います。

リアルトレードは10万円から。
そしてそれをすべて損切して使い切る。
それは授業料である。


用意したお金を損切で使い切ることができて、
初めてその金額が運用可能になるといえるかもしれません。

損をしたくない人には理解できない話だとは思いますが、
相場はすべからずこのように「逆」にできていますから、
思い切った覚悟でやらないといけないのです。

そして不思議なことにもうどうにでもなれというような、
吹っ切った覚悟でトレードすると、どういうわけかお金が逆に増えていくものです。

10万円を守ろうと考えてトレードする人が、すべて失い。
10万円を使い切ろうと考えている人が、なぜかお金が増えていく。

そうなるものなのです。

なお、負けた金額は近年の税制では3年間繰り越せますから、
本当にそれはあとで払い戻される授業料と考えて、
割り切って「損切練習代金」としてすべて使えばいいでしょう。

こちらの記事も参考にしてください。「お金はいらない、それが成功の秘訣」

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| - | - | 12:28 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# FX上達のヒント 初心者の考えとプロの考えの違い
初心者とプロのトレードの違いを簡単に書きますので参考にしてください。

●初心者のトレード

まず、初心者の特徴として「先入観」があります。
ニュースサイトなどを見て指標や金利や要人発言がどうたらこうたらで
今日はユーロが急落しそうだと考えます。
そうそう証券会社のレポートを見てもEUR/USDはしばらく売りだと書いてありました。
パソコンを開いて1時間足チャートをチェックすると、実際EUR/USDが落ちているので、
売れるだけ売ろうと考えます。
そのときの頭の中は「下がるに違いない」という先入観で満たされています。


というわけで、売りから入ります。初心者は、損切(STOP)ラインを置かないですが、
置いたとしてもだいたいこの辺りに置いておきます。損切はあくまで万が一の保険であり、
「ここまではこないだろう」というこれまた先入観で満たされています。
このときは次のタイミングで、大きな陰線が出て急落するだろうという確信があり、
それで頭の中が一杯です。ひらたくいえば、欲で目がくらんでいるのです。


ところが売った次の瞬間からジリジリと上げ始めます。
上がってきたときは「一時的なものだろう」「すぐに下がるさ」と楽観していますが、
どんどん強く反発して損が膨れ上がるに連れて怒りに支配されます。
「なんで自分が売ったら上がるんだ」「ふざけるな!」と怒り出します。
そして、さすがにここまで進んでしまったら、
「もう下がらない、トレンドは変わったのだ」とこれまた先入観に支配されて
売っていたのは大損でしたが、損切をして買いに変えていきます。
なお、このときは「これは上がる」という新たな先入観に頭が支配されていますから、
もう損切は置かなくなっています。


そうしたら、今度はどんどん下がってきてしまいました。
また「自分が買ったらなぜ下がるのだ!」と怒りが沸き上がります。
「そしてこれはやっぱり下がるんじゃないか・・・?」と
狼狽してすぐに売りに持ち変えます。

このあとはもう上がっても下がっても勝つことはできません。
下がってきた場合は恐怖からすぐに利食いしてコツコツドカン型をやるか、
あるいは負けた分を取り戻そうと欲張り放置して単なるドカン型をやります。
逆に上がってきて損になってきたときは、もう損切できる気力はなく、
下がってくれ下がってくれと、ひたすら神頼みをするようになります。
それはロデオの騎手が手綱さばきを放棄するようなものです。


●プロのトレード

では、プロがこのチャートどうやってトレードしていったかを見ましょう。
わかりやすいようにアドバンスドホーミングFXのテクニカルを表示します。


プロも初心者とエントリーポイントは同じです。ただ、ストップの位置が違います。
この場合は茶色が下降トレンドラインでもあるので、このラインを抜かれたら、
売る根拠が消滅してしまいます。なので、はじめはこの位置にストップを置きます。
なお、思惑通り下がったらこのストップは下げていく予定です。


突然の急騰で損切になりました。損切のポイントは、
移動平均線やトレンドラインの接点であり、RSI50%の接点でもあるというように
どのテクニカルで見ても損切ポイントなので、プロの連中はここで損切をします。
損切がかかったということは、相場の流れが変わった印です。
プロはそういう流れが変わるターニングポイントにストップを置くので、
ストップが執行されたら一時的に反対方向に進んでいくのは承知の上です。

なのでスキャルピングもやるトレーダーならすぐにドテンで買いを入れます。
なお、このときのストップは、移動平均線の下に置きます。
これが支えになっているわけで、ここを割ったら買う根拠がなくなるからです。
また、長いスパンで判断するトレーダーは、ここでは買わずに高値から売り直しを検討します。
そのあと思惑通り上がってきたので、RSI70%では利食いをします。
それ以上の高値はここでは追いません。



一時的な吹き上がりはRSI70%から下がってくると次第に軟調になってきます。
RSI70%から売りを仕掛けてもいいのですが、荒れていると難しいので、
ピンク線割れてからの売りを仕掛けます(1)。
1のストップはピンク線が売りの根拠になるのでそこを上に抜いたら損切です。
なお、1からの売りはあまり粘れません。
茶色線やRSI50%が押し目買いのポイントになるからです。
なので2では短期の売りは利食いして、ここからはまたRSI50%を手掛かりに買いを検討します。
このときの損切ラインは、茶色線やRSI50%を割り込んだところに置きます。
(だいたい茶色線を割れたところが50%割れです)



それではプロと初心者のトレードの違いを分析してみます。

<初心者とプロのトレードの違い>

1 初心者は先入観でトレードをして、プロは作戦でトレードする。

初心者は「こうなるに違いない」という先入観に常に支配されています。
プロは「こうなってきたら買って、ここにきたら利食い、ここにきたら損切」
という作戦でトレードをしています。損切されたらすぐに別の作戦を立案します。
相場では急変動は必ず起こりますから、作戦通りに事が運ぶことは少なく、
絶えず急変動に対応していかなければなりません。
先入観があると相場の値動きと心中するしかなく、柔軟な対応ができないのです。

2 初心者の損切は消極的。プロは積極的に損切る。

初心者の損切は「万が一感覚」です。
損切したくないけど、保険としてつけておこうぐらいの感覚です。
なので損切も「ここまではまずこないだろう」という深い位置につけます。
ただ、損切をつけるだけマシであり、つけない人もたくさんいます。

プロの損切は積極的です。損切は相場の流れが変わる分岐点に置き、
相場の推移によって思惑通り進んだらストップは即座に詰めます。
その損を少なくする作業を忘れることはありません。
プロの損切は「攻め」の感覚です。
むしろ積極的にガンガン損切してやろうと考えています。
損切のあとは大きく動きやすく、次の展開で稼げることを知っているからです。
損切は次のチャンスにつながっているのです。

3 初心者は一回のトレードにすべてを賭ける一撃必勝スタイル。
  プロは100回やって、1回平均3pips程度を稼ぐ、平均勝利スタイル。


初心者はいまやっているトレードにかける気持ちが強すぎます。
だから絶対勝つというような強い信念に包まれながらトレードをしています。
こうなると先入観の虜になってしまい損切も利食いもやりにくくなります。
プロは一回一回は最善はつくしますが、100回トータルして、
1トレード毎に3pips程度稼ごうという考えてやっています。
だから損切も利食いもスムーズに行えるのです。

というのが初心者とプロの違いです。

また、この例を見て「こんなに上手くいくはずがない」と思う方もいるでしょう。
もちろん、上記のプロのトレードが全部損で終わることもあります。
全部損切でもいいんですよ。コツコツ損切をしてチャンスを待てばいいのです。
そのように一つ一つのトレードを明確な意思と勝算を持って完結していけば、
トータルしていくとプラスの成績が残せるということになります。

また、トータルでプラスを残していくには、
ストップのつけかたがとても重要です。
「ストップを制すものはトレードを制す」とでもいえばいいでしょうか。
ストップをどう詰めていくかというのが重要になってきます。

以上は私が書いたアドバンスドホーミングFXに書いてあることなので、
ご参考にして頂ければ幸いです。

こちらの記事もご参考に「素人の損切とプロの損切」

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