# FX上達のヒント これからFXをやる人に向けて3
2015.09.30 Wednesday
第3回は「リスクリワードの調整」についてです
前回はリスクリワードの配分の仕方によって
損大利小
損小利小
損小利大
の3つのタイプがあると書きました。
この3つのタイプには得意な相場と苦手な相場があります。
損大利小と損小利小は、レンジ相場に向いています
レンジは進み出してもすぐ反転してしまうので、
利食いは小さくするのがセオリーです。
損切は小さくしても、やや広くとってもいいでしょう。
利益をガッツリ取るというよりは、
細かい利食いを積み重ねて、勝率で勝つやり方が適しています。
野球選手に例えれば、打率3割でホームラン0本のアベレージヒッタータイプです。
損小利大は、トレンド相場に向いています
波に乗るまでは細かい損は重ねることになりますが、
波に乗れれば、ガッツリと利益を取ることができます。
利益をうまく伸ばして、利益率で勝つやり方が適しています。
野球選手にたとえれば、打率2割5分でホームラン30本のホームランバッタータイプです。
というように、相場状況に合わせて、リスクリワードを使い分けるのが、
基本であり、それは理想でもあるのです。
しかしながら、実際のトレードでは、レンジ相場だと思っていたら、
いつの間にか上昇が始まって、トレンド相場になっていたり、
または、トレンド相場だと思っていたら、
いつの間にか方向性が失われて、レンジ相場になっていたり、
と、相場の形は常に変わっていくものです。
あとで振り返ってみたら、
「レンジ相場だと思っていたけど、ここはトレンド相場だった」とか、
「トレンド相場だと思っていたけど、ここはレンジ相場だった」ということが、
よくあるのではないでしょうか?
トレードの教科書にはトレンドやレンジを判断しましょうと書いていますし、
私もそのように教材では書いていますが、それはあくまで基本です。
現在の相場状況を100%正しく見極めるというのは難しく、
相場状況の判断は経験を積んでも70%の正解がいいところでしょう。
不確定な残り30%は、流動的な相場状況に「対応」していくことになります。
それが机上のトレードではない、血の通った現実的なトレード方法になります。
では、どのように「対応」していくかというと、
具体的にはトレード中にリスクリワードを可変して対応していくことになります。
たとえばトレンド相場だと判断して、利を+40pips、損を-20pipsという
損小利大のリスクリワード設定で、ロングでエントリーをしたとしましょう。
この設定のまま放置するのは、100%トレンド相場であるときに限ります。
もしかしたら自分が見当違いをしていて、
実はレンジ相場かもしれず、そうであればこの設定は不利になってしまいます。
このままでは利幅が大きすぎるので、先に損切のほうがヒットしてしまうでしょう。
しかし、トレンド相場かレンジ相場かをあらかじめ完璧に見極めることは不可能です。
そこで、トレンド相場だと思ってエントリーしたあとでも、
この設定幅をそのままにはせずに、相場が変動していくに従って微調整していきます。
ロングでエントリーした後に-10pips下がってきて、そこから反転上昇を始めたのならば、
損切ラインを-20pipsから、直近の底になった-10pipsにまで詰めていきます。
そのまま上がっていったのなら、損切をさらに詰めながら上値を追っていきます。
結果的にトレンド相場であれば、上手く利食いが行え、
より損小利大のリスクリワード設定でトレードができたことになります。
反対に実はレンジだった場合でも、上がったときに
損切を-20pipsから-10pipsに詰めておけば、損を小さくしておくことができます。
そして何回かトライしてみて、損切が続くようであれば、
トレンド相場という見立てが間違っているということにも気づけるのです。
また、レンジ相場だと思ってエントリーしたあとに、
トレンドラインに乗ってどんどん上がるような状況になったら、
損切を詰めると同時に利食いのラインも伸ばしていけばいいでしょう。
結果的にトレンド相場であったのであれば、大きな利益を残すことができますし、
そのトレードのリスクリワードは結果的に損小利大となっているはずです。
このようにトレード中に現在の相場状況に合わせて、
リスクリワードをリアルタイムで微調整することが、
流動的かつ不確定な相場への対応法です。
こうすれば、結果的により無駄のないリスクリワード設定でトレードをすることができ、
大きな損切を連発するドローダウン期を回避することにつながるのです。
これはシステムトレードにはできない、裁量トレードだけの強みです。
※文字ではピンとこないかもしれないですが、具体的なリスクリワードの調整方法については、
「千草明の相場観」のビデオコーナー第6回「利食いと損切の調整法」にまとめてあるので、
ダウンロードされている方はこちらを見返してみてください。
※ご参考になったら押してあげてください↓
前回はリスクリワードの配分の仕方によって
損大利小
損小利小
損小利大
の3つのタイプがあると書きました。
この3つのタイプには得意な相場と苦手な相場があります。
損大利小と損小利小は、レンジ相場に向いています
レンジは進み出してもすぐ反転してしまうので、
利食いは小さくするのがセオリーです。
損切は小さくしても、やや広くとってもいいでしょう。
利益をガッツリ取るというよりは、
細かい利食いを積み重ねて、勝率で勝つやり方が適しています。
野球選手に例えれば、打率3割でホームラン0本のアベレージヒッタータイプです。
損小利大は、トレンド相場に向いています
波に乗るまでは細かい損は重ねることになりますが、
波に乗れれば、ガッツリと利益を取ることができます。
利益をうまく伸ばして、利益率で勝つやり方が適しています。
野球選手にたとえれば、打率2割5分でホームラン30本のホームランバッタータイプです。
というように、相場状況に合わせて、リスクリワードを使い分けるのが、
基本であり、それは理想でもあるのです。
しかしながら、実際のトレードでは、レンジ相場だと思っていたら、
いつの間にか上昇が始まって、トレンド相場になっていたり、
または、トレンド相場だと思っていたら、
いつの間にか方向性が失われて、レンジ相場になっていたり、
と、相場の形は常に変わっていくものです。
あとで振り返ってみたら、
「レンジ相場だと思っていたけど、ここはトレンド相場だった」とか、
「トレンド相場だと思っていたけど、ここはレンジ相場だった」ということが、
よくあるのではないでしょうか?
トレードの教科書にはトレンドやレンジを判断しましょうと書いていますし、
私もそのように教材では書いていますが、それはあくまで基本です。
現在の相場状況を100%正しく見極めるというのは難しく、
相場状況の判断は経験を積んでも70%の正解がいいところでしょう。
不確定な残り30%は、流動的な相場状況に「対応」していくことになります。
それが机上のトレードではない、血の通った現実的なトレード方法になります。
では、どのように「対応」していくかというと、
具体的にはトレード中にリスクリワードを可変して対応していくことになります。
たとえばトレンド相場だと判断して、利を+40pips、損を-20pipsという
損小利大のリスクリワード設定で、ロングでエントリーをしたとしましょう。
この設定のまま放置するのは、100%トレンド相場であるときに限ります。
もしかしたら自分が見当違いをしていて、
実はレンジ相場かもしれず、そうであればこの設定は不利になってしまいます。
このままでは利幅が大きすぎるので、先に損切のほうがヒットしてしまうでしょう。
しかし、トレンド相場かレンジ相場かをあらかじめ完璧に見極めることは不可能です。
そこで、トレンド相場だと思ってエントリーしたあとでも、
この設定幅をそのままにはせずに、相場が変動していくに従って微調整していきます。
ロングでエントリーした後に-10pips下がってきて、そこから反転上昇を始めたのならば、
損切ラインを-20pipsから、直近の底になった-10pipsにまで詰めていきます。
そのまま上がっていったのなら、損切をさらに詰めながら上値を追っていきます。
結果的にトレンド相場であれば、上手く利食いが行え、
より損小利大のリスクリワード設定でトレードができたことになります。
反対に実はレンジだった場合でも、上がったときに
損切を-20pipsから-10pipsに詰めておけば、損を小さくしておくことができます。
そして何回かトライしてみて、損切が続くようであれば、
トレンド相場という見立てが間違っているということにも気づけるのです。
また、レンジ相場だと思ってエントリーしたあとに、
トレンドラインに乗ってどんどん上がるような状況になったら、
損切を詰めると同時に利食いのラインも伸ばしていけばいいでしょう。
結果的にトレンド相場であったのであれば、大きな利益を残すことができますし、
そのトレードのリスクリワードは結果的に損小利大となっているはずです。
このようにトレード中に現在の相場状況に合わせて、
リスクリワードをリアルタイムで微調整することが、
流動的かつ不確定な相場への対応法です。
こうすれば、結果的により無駄のないリスクリワード設定でトレードをすることができ、
大きな損切を連発するドローダウン期を回避することにつながるのです。
これはシステムトレードにはできない、裁量トレードだけの強みです。
※文字ではピンとこないかもしれないですが、具体的なリスクリワードの調整方法については、
「千草明の相場観」のビデオコーナー第6回「利食いと損切の調整法」にまとめてあるので、
ダウンロードされている方はこちらを見返してみてください。
※ご参考になったら押してあげてください↓
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