# FX上達のヒント これからFXをやる人に向けて7
2015.10.24 Saturday
これからトレードをやる人に向けて。
今回が最後になります。
これからトレードをやる人にお伝えしたいのは、
「焦らない」
「負けてもくさらない」
「そもそもお金を得たとしても意外と何もできない」
ということです。
・トレードはいきなりは勝てるようにはなりません
当然ですが、練習はそれなりに必要です。
ピアノ教室に通ってピアノをひけるようになるには、
最低一年はかかるでしょう。
トレードも突然勝てるようになるわけはないです。
なかなか勝てない、損してばかり、相場がどう動くかわからない。
すべて当たり前です。
まず一年は腰を据えて計画を立てて、じっくりやってください。
・トレードのコツは「臨機応変な作戦立案」です
トレードは無策では勝てません。
作戦、すなわちトレードプランが必要です。
しかし、そのトレードプランと心中してはいけません。
たとえば「今上昇トレンドだから買おう」という作戦を立てた。
それはOKです。
しかし、突如急落して上昇トレンドが崩れてしまった。
思惑通りいかなかった。
なら、どうするか?
多くの人は最初の作戦を捨てられないものです。
相場の状況が変わったら、即座に現状に合った作戦を考える。
作戦を現在の相場に適したものにリアルタイムで逐次更新し、
粘り強く相場の動きをトレース(追跡)していく。
ということです。
逐次作戦を更新することができなければ、
思考停止に陥り、トレードはとん挫します。
常に次の作戦(どこで買うのがいいか、どこで売るのがいいか)を考え、
それを粛々と遂行していくことです。
・デイトレードなら少額からやりましょう
デイトレードなら10万円以下の証拠金から初めてください。
スタートはそれで十分です。それ以上の証拠金などいりません。
人によっては、証拠金が命銭なのだから、
多く用意しないとダメだという人もいるでしょう。
そういう方は、おそらく株の長期投資のようなやり方なのでしょう。
ただ、ローレバレッジで買って放置する。損切はしない。
下がったらナンピンで凌ぐ。
だから維持率を高めるために多くの証拠金がいる。
このやり方は「取引スパンが長い運勝負」にしかすぎません。
一回の勝ち負けの結果が出るのに数か月も数年もかかるというようなやり方です。
1年たって勝ったか負けたかがやっとわかる。
あるいはいつまでも負けを認めずひたすら勝つまで粘る。
それは時間密度を濃くしたデイトレをやっていればわかりますが、
リスクリワード比率を度外視した、ただの丁半博打です。
いつかリーマンショックのような急落が起こって大損をしてしまうでしょう。
・ある程度の授業料は必要です
FXのスタートはなるべく少額で始めるべきですが、
最初のうちは上手くいかないかもしれません。
用意した10万円がなくなってしまうこともあるでしょう。
なくなったらまためげずに10万円入れてやってみてください。
しかし、何度もなくなることもあるでしょう。
始めたばかりは一年で100万ほどやられてしまうかもしれません。
でも、それは無駄なことではなくて、ルールに従ってやっているのなら、
とても安い授業料になっているはずです。
トレードの技術を身に着けるには、このくらいの自己投資は必要です。
もし、相場に100万程度の授業料が払えない、
いや、一銭も損したくないのだというのであれば、あなたに投資は向いていません。
いまのうちに止めておきましょう。
でないと、いきなり初年度に数百万やられて、
それを取り返そうと、次年度は1000万やられて、
三年後にはすべてを失う。なんてことになってしまいます。
そしてそのくらいのことは、ごくありふれた話なのです。
投資の世界というのは、
「いや参った投資で借金して家を取られたよ」という人はゴロゴロいます。
そして、そんなことを愚痴っても
「そうか、俺もやり始めの3年で土地2つは持ってかれたよ。まあ次頑張ろうな」
と軽くポンと肩を叩かれて励まされるような世界です。
この世界の猛者たちはそんな恐ろしい体験を重ねているのです。
そんな猛者たちの中で「10万円負けたよ畜生!」なんていっても、
「そうか、そのくらいで怒ってるのなら、お前もうここでやめた方がいいよ」と
言われるのがオチなのです。
そんな世界なのですから、100万円くらいは失う覚悟というより、
しっかりと授業料にして自分の血と肉にするぐらいの覚悟がいります。
それに、その授業料は、決して損ではありません。
確定申告で損失計上しておけば、3年間は持ち越せるのですから、
持ち越しておけば、翌年儲かるようになったときに税金を相殺できます。
あとで取り戻せるのです。
・大負けしたときはコツコツと取り戻しましょう
無謀な取引を繰り返して大負けしてしまったときは、
一発逆転を狙うのはダメです。コツコツやりましょう。
野球に例えると1回表に5点取られたら、
1回の裏にすぐに5点取り戻そうなんて考える監督はいません。
ランナーが出たら全部ヒッティングの作戦なんてやりません。
ランナーが出たら送りバントで送って、手堅く1点を返します。
それを9回粘り強くコツコツ続けて同点に追いつこうとするのが常道です。
たとえ100万円負けたとしても、
また1枚の取引からコツコツとできるのが勝ち組予備軍です。
いけないのは、その金額以上を用意してリベンジすることです。
100万円負けたからといって、数百万を用意してリベンジしようとする。
それは綺麗に相場に獲られてしまいます。
とはいっても負けてしまっていると、
いまさらコツコツなんてできないと思うかもしれません。
でも、それは耐えてください。
「いまさらコツコツやる」のが一番の近道なのです。
・必要以上のお金を得たとき、己の虚しさがわかります
強欲というか、完璧主義というか、背伸びしすぎというか、
勝てるようになった方でも「これっぽっちしか勝てない」と嘆く方が少なくありません。
月間200pipsも利益を上げられるようになれば私は御の字と思うのですが、
たいていの人は、もっと儲かって当然だろうと思っている節があります。
冷静に考えてみてください。
年間で投資金額を1割増しにもできれば、それは大成功でしょう。
世間にはそんな高利を保証してくれる運用商品はありません。
ところが、それでも到底満足ができず
投資した金額が10倍、100倍ぐらいにできるだろうと、
強欲に考えている人が大勢いるのです。
おそらくFXに過剰な期待を抱いていて、
億万長者のようなアメリカンドリームを目指しているのでしょう。
その考えの行きつく果ては破滅です。
お金がない身だと、一番欲しいのがお金なのは、無理もないことだとは思いますが、
でも、なんというか結婚に過度の幻想を抱いている未婚者と同じようなもので、
実際にそれを手に入れてみると、お金というのは、決してそんなに大層なものではないのです。
たとえば宝くじで8億当たったとしましょう。
借金をすべて返して、豪邸を買って、豪華な家具を取りそろえ、豪華な車を買った。
もう働かなくて済んだ。
で、それで・・・?
で、それからどうするの?
という虚しさが必ずあるはずです。
そのお金で何か事業でも始めますか?
しかし、スキルがなければ、いきなり事業をやっても上手くいきません。
元々の自分に相応の能力がなければ、大金は使いこなせないのです。
では、そのお金で異性の気でも引きますか?
異性の気を引くのも、肝心なところは自分の中身です。
いくらお金を持っていても、
自分が異性とつきあうのが下手なら気なんて引けないのです。
手に入れたお金で生活を豪華にしても、
肝心の自分の内面、自分の能力は、お金では何も変わらない。
というのが、大金を手にしたときに改めて気づかされることです。
「お金で自分は何も変わらないんだ・・・!」
という残酷な事実を目の当たりにして愕然とするのです。
そう、成金はとても「虚しい」のです。
そして、たいていの成金はやることがないから、
大儲けした人は、そのお金を増やそうと考えます。
宝くじが当たった人はギャンブルに手を出して散財することも多いらしいですね。
やることがなくなると、エキサイティングなことをやりたくなるのでしょう。
余分なお金を得たときの正解は、自分の能力を高めるために、
教養に投資することだと思いますが、それにしたってそんな大金は必要ありません。
結局、お金というのは自分が使いこなせる分しか使えない。
それ以上は、ぶっちゃけると必要ないわけです。
分不相応なお金は、持っていても仕方ないのです。
だから、FXでそんなに大金を儲ける必要なんて元々ないのです。
もちろんお金はある程度「必要」ですが、「必要以上は必要ない」のです。
それ以上、手に入れても、自分には役に立たない。
お金では何も変わらないのだから、
あくまで自分の能力で使いこなせる分だけ稼げばいいのです。
乱暴な意見かもしれないですが、
そう考えてみれば、肩の力が抜けてトレードできるのではないでしょうか。
村上春樹が最近のエッセイで語っていましたが、
自分が一番求めているものを求めていない自分をイメージする。
それが自然体で一番過ごしやすい、とても楽になれるということです。
「お金を求めていない自分」をイメージして、トレードする。
そうすればエントリーも損切も利食いも肩の力が抜けて楽に行えるのですね。
というわけで、これからトレードを始めるなら、どこまでもコツコツと。
そして、背伸びしない。それが成功の近道だと思います。
※ご参考になったら押してあげてください↓
今回が最後になります。
これからトレードをやる人にお伝えしたいのは、
「焦らない」
「負けてもくさらない」
「そもそもお金を得たとしても意外と何もできない」
ということです。
・トレードはいきなりは勝てるようにはなりません
当然ですが、練習はそれなりに必要です。
ピアノ教室に通ってピアノをひけるようになるには、
最低一年はかかるでしょう。
トレードも突然勝てるようになるわけはないです。
なかなか勝てない、損してばかり、相場がどう動くかわからない。
すべて当たり前です。
まず一年は腰を据えて計画を立てて、じっくりやってください。
・トレードのコツは「臨機応変な作戦立案」です
トレードは無策では勝てません。
作戦、すなわちトレードプランが必要です。
しかし、そのトレードプランと心中してはいけません。
たとえば「今上昇トレンドだから買おう」という作戦を立てた。
それはOKです。
しかし、突如急落して上昇トレンドが崩れてしまった。
思惑通りいかなかった。
なら、どうするか?
多くの人は最初の作戦を捨てられないものです。
相場の状況が変わったら、即座に現状に合った作戦を考える。
作戦を現在の相場に適したものにリアルタイムで逐次更新し、
粘り強く相場の動きをトレース(追跡)していく。
ということです。
逐次作戦を更新することができなければ、
思考停止に陥り、トレードはとん挫します。
常に次の作戦(どこで買うのがいいか、どこで売るのがいいか)を考え、
それを粛々と遂行していくことです。
・デイトレードなら少額からやりましょう
デイトレードなら10万円以下の証拠金から初めてください。
スタートはそれで十分です。それ以上の証拠金などいりません。
人によっては、証拠金が命銭なのだから、
多く用意しないとダメだという人もいるでしょう。
そういう方は、おそらく株の長期投資のようなやり方なのでしょう。
ただ、ローレバレッジで買って放置する。損切はしない。
下がったらナンピンで凌ぐ。
だから維持率を高めるために多くの証拠金がいる。
このやり方は「取引スパンが長い運勝負」にしかすぎません。
一回の勝ち負けの結果が出るのに数か月も数年もかかるというようなやり方です。
1年たって勝ったか負けたかがやっとわかる。
あるいはいつまでも負けを認めずひたすら勝つまで粘る。
それは時間密度を濃くしたデイトレをやっていればわかりますが、
リスクリワード比率を度外視した、ただの丁半博打です。
いつかリーマンショックのような急落が起こって大損をしてしまうでしょう。
・ある程度の授業料は必要です
FXのスタートはなるべく少額で始めるべきですが、
最初のうちは上手くいかないかもしれません。
用意した10万円がなくなってしまうこともあるでしょう。
なくなったらまためげずに10万円入れてやってみてください。
しかし、何度もなくなることもあるでしょう。
始めたばかりは一年で100万ほどやられてしまうかもしれません。
でも、それは無駄なことではなくて、ルールに従ってやっているのなら、
とても安い授業料になっているはずです。
トレードの技術を身に着けるには、このくらいの自己投資は必要です。
もし、相場に100万程度の授業料が払えない、
いや、一銭も損したくないのだというのであれば、あなたに投資は向いていません。
いまのうちに止めておきましょう。
でないと、いきなり初年度に数百万やられて、
それを取り返そうと、次年度は1000万やられて、
三年後にはすべてを失う。なんてことになってしまいます。
そしてそのくらいのことは、ごくありふれた話なのです。
投資の世界というのは、
「いや参った投資で借金して家を取られたよ」という人はゴロゴロいます。
そして、そんなことを愚痴っても
「そうか、俺もやり始めの3年で土地2つは持ってかれたよ。まあ次頑張ろうな」
と軽くポンと肩を叩かれて励まされるような世界です。
この世界の猛者たちはそんな恐ろしい体験を重ねているのです。
そんな猛者たちの中で「10万円負けたよ畜生!」なんていっても、
「そうか、そのくらいで怒ってるのなら、お前もうここでやめた方がいいよ」と
言われるのがオチなのです。
そんな世界なのですから、100万円くらいは失う覚悟というより、
しっかりと授業料にして自分の血と肉にするぐらいの覚悟がいります。
それに、その授業料は、決して損ではありません。
確定申告で損失計上しておけば、3年間は持ち越せるのですから、
持ち越しておけば、翌年儲かるようになったときに税金を相殺できます。
あとで取り戻せるのです。
・大負けしたときはコツコツと取り戻しましょう
無謀な取引を繰り返して大負けしてしまったときは、
一発逆転を狙うのはダメです。コツコツやりましょう。
野球に例えると1回表に5点取られたら、
1回の裏にすぐに5点取り戻そうなんて考える監督はいません。
ランナーが出たら全部ヒッティングの作戦なんてやりません。
ランナーが出たら送りバントで送って、手堅く1点を返します。
それを9回粘り強くコツコツ続けて同点に追いつこうとするのが常道です。
たとえ100万円負けたとしても、
また1枚の取引からコツコツとできるのが勝ち組予備軍です。
いけないのは、その金額以上を用意してリベンジすることです。
100万円負けたからといって、数百万を用意してリベンジしようとする。
それは綺麗に相場に獲られてしまいます。
とはいっても負けてしまっていると、
いまさらコツコツなんてできないと思うかもしれません。
でも、それは耐えてください。
「いまさらコツコツやる」のが一番の近道なのです。
・必要以上のお金を得たとき、己の虚しさがわかります
強欲というか、完璧主義というか、背伸びしすぎというか、
勝てるようになった方でも「これっぽっちしか勝てない」と嘆く方が少なくありません。
月間200pipsも利益を上げられるようになれば私は御の字と思うのですが、
たいていの人は、もっと儲かって当然だろうと思っている節があります。
冷静に考えてみてください。
年間で投資金額を1割増しにもできれば、それは大成功でしょう。
世間にはそんな高利を保証してくれる運用商品はありません。
ところが、それでも到底満足ができず
投資した金額が10倍、100倍ぐらいにできるだろうと、
強欲に考えている人が大勢いるのです。
おそらくFXに過剰な期待を抱いていて、
億万長者のようなアメリカンドリームを目指しているのでしょう。
その考えの行きつく果ては破滅です。
お金がない身だと、一番欲しいのがお金なのは、無理もないことだとは思いますが、
でも、なんというか結婚に過度の幻想を抱いている未婚者と同じようなもので、
実際にそれを手に入れてみると、お金というのは、決してそんなに大層なものではないのです。
たとえば宝くじで8億当たったとしましょう。
借金をすべて返して、豪邸を買って、豪華な家具を取りそろえ、豪華な車を買った。
もう働かなくて済んだ。
で、それで・・・?
で、それからどうするの?
という虚しさが必ずあるはずです。
そのお金で何か事業でも始めますか?
しかし、スキルがなければ、いきなり事業をやっても上手くいきません。
元々の自分に相応の能力がなければ、大金は使いこなせないのです。
では、そのお金で異性の気でも引きますか?
異性の気を引くのも、肝心なところは自分の中身です。
いくらお金を持っていても、
自分が異性とつきあうのが下手なら気なんて引けないのです。
手に入れたお金で生活を豪華にしても、
肝心の自分の内面、自分の能力は、お金では何も変わらない。
というのが、大金を手にしたときに改めて気づかされることです。
「お金で自分は何も変わらないんだ・・・!」
という残酷な事実を目の当たりにして愕然とするのです。
そう、成金はとても「虚しい」のです。
そして、たいていの成金はやることがないから、
大儲けした人は、そのお金を増やそうと考えます。
宝くじが当たった人はギャンブルに手を出して散財することも多いらしいですね。
やることがなくなると、エキサイティングなことをやりたくなるのでしょう。
余分なお金を得たときの正解は、自分の能力を高めるために、
教養に投資することだと思いますが、それにしたってそんな大金は必要ありません。
結局、お金というのは自分が使いこなせる分しか使えない。
それ以上は、ぶっちゃけると必要ないわけです。
分不相応なお金は、持っていても仕方ないのです。
だから、FXでそんなに大金を儲ける必要なんて元々ないのです。
もちろんお金はある程度「必要」ですが、「必要以上は必要ない」のです。
それ以上、手に入れても、自分には役に立たない。
お金では何も変わらないのだから、
あくまで自分の能力で使いこなせる分だけ稼げばいいのです。
乱暴な意見かもしれないですが、
そう考えてみれば、肩の力が抜けてトレードできるのではないでしょうか。
村上春樹が最近のエッセイで語っていましたが、
自分が一番求めているものを求めていない自分をイメージする。
それが自然体で一番過ごしやすい、とても楽になれるということです。
「お金を求めていない自分」をイメージして、トレードする。
そうすればエントリーも損切も利食いも肩の力が抜けて楽に行えるのですね。
というわけで、これからトレードを始めるなら、どこまでもコツコツと。
そして、背伸びしない。それが成功の近道だと思います。
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