# テクニカル解説007 急落相場のリバウンド狙い
2016.04.28 Thursday
この記事を書いている現在は4月28日 12時20分です。
先ほど日銀政策発表がきっかけで相場が一時的に急落しました。こういう急落では、突っ込み売りではなく、まずは買いから入ります。私もデイトレでは急いでロングで拾いました。
これはUSD/JPYの4時間足で、006の続きになります。006のあとはジリジリと上げていったのですが、午前中にaのレジスタンスに触れました。と、同時に市場が大注目している日銀の緩和政策発表のタイミングが重なりましたから、デイトレとしてはここはポジションをクリアしておきましょう。
ファンダメンタルとしては緩和することを織り込んで、その期待でジリジリ上げていたわけです。結果がサプライズの現状維持だったので、上の方で買っていた人たちは一斉に利食いして降ります。だから急落しますね。
しかし、このチャートはいままでずっとジリジリ上げており、囲みのところでは売りでつかまっている人が大勢います。その人たちにとっては、今幸運にも相場は落ちてきたのです。さて、その人たちはどうするでしょうか? 私なら長い間苦しんでいた大きな含み損が助かったわけですから、それはもう急いで手仕舞いします(つまり買戻し)。またあんなジリ上げが来たらたまらないからです。
また、テクニカルのボリンジャーバンド-2σやRSI30%に到達してきているので、上から売っていた人もここでは利食いするでしょう(つまりこれも買戻し)。すると相場は一旦は反発に動くことになります。どこまで反発するかといえば、このチャートでは茶色線やRSI50%が目安になるでしょう。そこまで戻ってからもんで下がるか上がるかどうかです。なお、前回4時間足では急落したところで拾うことを考えていたので、事前にトレードプランが用意できていました。日足のゴールデンクロスがどうなるかというのは、日足基準で考えなければならないことで、それは今日が終わってロウソクの形がどうなったかで判断するべきでしょう。
急落が起こったときは、スイングトレードもチャンスですが、デイトレもまたチャンスです。1分足を見てみましょう。
これは急落後の1分足です。1分足基準でエントリーするとしたら、a地点からロングで入ります。そして、直近天底にフィボナッチを引いて、b地点まで上がっていくのを待ちたいのですが、たいてい急落したあとは、2番底をつけるような値動きになるので、aからロングで入った場合は、多少押されても粘ることです。このチャートは底値を割ってしまったときはロングは不利になります。そのときはロングは撤退しなければなりません。しかし、今は止まっていてピンク線を超えてきたのですから、まずは買いで入ってみたいチャートです。またフィボナッチを天底に引いてその線上をターゲットポイントにします。詳しいやり方はアドバンスド・ホーミングFXを参照にしてください。
想定した形で上がってきてb辺りまで来たときは、上の足を見てみましょう。そのときに5分足(進み方が遅いときは15分や30分足を見ましょう)を見ると、おそらく5分足のピンク線が遅れて垂れ下がってきて、上値を抑えているはずです。なので、bまで上がってくると今度は5分足の影響で下がり始めます。よって、短期トレードとしてはまずはリバウンドの第一段階で利食いしておくこと。そして次は5分足を見て、上がりのタイミングをとらえることです。
なお、このチャート売りはどうなのかというと、a前に売るのはスキャルなら悪くはないのですが、aでピンク線の上に乗った瞬間に売りは撤退すべきです。次に売りで入るポイントとしてはbなのですが、ここまで戻すと波状でまた買いがくるので、下がったらすぐ利食いが無難ですし、再上昇してきたらすぐに逃げることです。
こうして上がり下がりの応酬が繰り返されていくと、いわゆるエリオット波動型の山の形を描きながら段階的に上がっていくチャートが出現します。詳しくは相場観マスターブックに急落時のトレード法といしてまとめてあるので、持っているかたは見直してみて参考にしてください。
1分足が回復していった場合は、次は5分足を見ます。1分足上でリバウンドが起こっても、5分足のピンク線が垂れ下がってきてaのポイントでは戻り売りがくるでしょう。しかし、また先ほどの1分足で見たように、ピンク線の上にロウソクが出てくると(b)、再上昇が始まります。つまり、1分足で起こった値動きと同じようなパターンが5分足で起こる。そしてその様子はアドバンスド・ホーミングFXのテクニカル設定にしておけば手に取るようにわかるということです。bからはロングで入り上がりを狙っていくのですが、5分足でもやはり2番底をつけるような動きがくるので、bから上がったら一旦利食いして、また2番底からロングを狙うなり、再上昇してから入るなりしましょう。ざっくりした考えでは、急落後の5分足ではRSIの70%まで戻ったりしたら、それは利食いのタイミングで、そこまで戻ったら短期的には売りを検討できるでしょう。
以上、暴落後の基本的な展開図です。一番やってはいけないのは、暴落したあとに突っ込んで売ることです。そのあとリバウンドが来て損切ができずにナンピンなどをやらかすと大損につながります。瞬間的に大きく下がった相場は、たいていすぐに戻しますから、RSIやピンクの線に注目してリバウンドを考えましょう。特にピンクの線から上にいってしまったら、それはつまりトレンドラインブレイクの状態でもあるので強いリバウンドがきるのです。
今回の急落は4時間足上で目立つものでしたか、つまり、どんな足でもこういう値動きはあるのです。月足でもこんなことがおこったら(リーマンショック時のようなチャート)、それは長期に渡ってリバウンドを取るチャンスになります。そういうときに高金利通貨を買っておくと、5年くらいスワップが入るみたいなことになるので、日ごろからこのような暴落チャート後の展開は意識しておきたいものです。
※14:18追記
リバウンド狙いで押されてしまったケースも解説します。それは2番底を付ける動きになるのでこのように対応します。
これは5分足です。aから買うのはOKです。ただこのケースは伸びずにピンク線を割り込んできたので、bで一旦手仕舞いします。さほどの損にはなりません。ピンク線から零れ落ちてしまうと、直近のサポート(c)まで急落します。なのでbからcまではごく短期ですが売りが望めます。cのサポートからは再び買いを狙ってもいいでしょう。cを割れたらすぐに切ります。cを割れるとさらに落ちる展開になるでその場合はドテンで売りですね。なのでサポート到達のこの段階で売りを検討するのなら、cのサポートを割れてからか、後述するeまで戻ってからです。
cではまず買って反発を狙いますが、より無難にいくのならば、再びピンク線に乗り直して、ゴールデンクロス形になってきたところ(d)で買います。ここまで戻すと、ダブルボトムのフォーメーションを描きやすく、だいたいフィボナッチを直近天底に引いて38%まで戻す展開になります。そこまで戻した所がeです。e後は再び売られやすいですが、下がってもまた買いがくるので三角持合いのような形になり、もんでからまた再上昇するかどうかになるでしょう。
※22:45分追記
結局上記のcポイントから割れてしまったため、ドテンで売りで追っていく展開になりました。売りを利食いしたあとは、また21時ごろからリバウンドが強くなり、また4時間足は安値のところまで下がったので、ここから再度反発を狙っていきます。そのやり方は上で解説した通りです。
戻りのターゲットはフィボナッチの38%やRSI50%。しかし、ここまで落ちてしまうと、戻ったところで、4時間足のピンク線にはまた叩かれるため、USD/JPYが110円から上には行きにくい展開にはなりました。109.50まで上がったところでは今度は110円を壁にして売りを検討していくことになります。ごちゃごちゃ書きすぎてしまったので、これで終了します。
※4月29日 2:40分追記
終了しようと思ったんですが、今日はちょっと特殊な日というか、100日に1度くらいの大変動になってきたので追記しておきます。
1時間足です。aの陽線確認後にリバウンドを狙うのはOKです。7割方戻していきやすいのですが、なかなか上がらずにピンク線を再度割れてしまったら、ここで売りは手仕舞い。また夕方と同様の局面になってドテン売りです。-2σ付近まで急落していきやすくなります。売る場合の損切ポイントはピンク線の上になります。急落したら利食いです。このように リバウンド狙いが失敗して滑り落ちたときは、それは波乱の相場になるのですが、そうなったらそうなったで売りに変えれば大きく取れます。こうなってきたらクロス円も全面的に売りになり、明日も大相場になりそうです。106円後半くらいで一旦は止まりそうかと考えているのですが、明日の状況によっては、100円まで一気に落ちてしまう展開も有り得なくはありません。今日は買ってみたあとで異様に売りが強かったので、明日は要注意だと思います。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください)
※ご参考になったら押してあげてください↓
先ほど日銀政策発表がきっかけで相場が一時的に急落しました。こういう急落では、突っ込み売りではなく、まずは買いから入ります。私もデイトレでは急いでロングで拾いました。
これはUSD/JPYの4時間足で、006の続きになります。006のあとはジリジリと上げていったのですが、午前中にaのレジスタンスに触れました。と、同時に市場が大注目している日銀の緩和政策発表のタイミングが重なりましたから、デイトレとしてはここはポジションをクリアしておきましょう。
ファンダメンタルとしては緩和することを織り込んで、その期待でジリジリ上げていたわけです。結果がサプライズの現状維持だったので、上の方で買っていた人たちは一斉に利食いして降ります。だから急落しますね。
しかし、このチャートはいままでずっとジリジリ上げており、囲みのところでは売りでつかまっている人が大勢います。その人たちにとっては、今幸運にも相場は落ちてきたのです。さて、その人たちはどうするでしょうか? 私なら長い間苦しんでいた大きな含み損が助かったわけですから、それはもう急いで手仕舞いします(つまり買戻し)。またあんなジリ上げが来たらたまらないからです。
また、テクニカルのボリンジャーバンド-2σやRSI30%に到達してきているので、上から売っていた人もここでは利食いするでしょう(つまりこれも買戻し)。すると相場は一旦は反発に動くことになります。どこまで反発するかといえば、このチャートでは茶色線やRSI50%が目安になるでしょう。そこまで戻ってからもんで下がるか上がるかどうかです。なお、前回4時間足では急落したところで拾うことを考えていたので、事前にトレードプランが用意できていました。日足のゴールデンクロスがどうなるかというのは、日足基準で考えなければならないことで、それは今日が終わってロウソクの形がどうなったかで判断するべきでしょう。
急落が起こったときは、スイングトレードもチャンスですが、デイトレもまたチャンスです。1分足を見てみましょう。
これは急落後の1分足です。1分足基準でエントリーするとしたら、a地点からロングで入ります。そして、直近天底にフィボナッチを引いて、b地点まで上がっていくのを待ちたいのですが、たいてい急落したあとは、2番底をつけるような値動きになるので、aからロングで入った場合は、多少押されても粘ることです。このチャートは底値を割ってしまったときはロングは不利になります。そのときはロングは撤退しなければなりません。しかし、今は止まっていてピンク線を超えてきたのですから、まずは買いで入ってみたいチャートです。またフィボナッチを天底に引いてその線上をターゲットポイントにします。詳しいやり方はアドバンスド・ホーミングFXを参照にしてください。
想定した形で上がってきてb辺りまで来たときは、上の足を見てみましょう。そのときに5分足(進み方が遅いときは15分や30分足を見ましょう)を見ると、おそらく5分足のピンク線が遅れて垂れ下がってきて、上値を抑えているはずです。なので、bまで上がってくると今度は5分足の影響で下がり始めます。よって、短期トレードとしてはまずはリバウンドの第一段階で利食いしておくこと。そして次は5分足を見て、上がりのタイミングをとらえることです。
なお、このチャート売りはどうなのかというと、a前に売るのはスキャルなら悪くはないのですが、aでピンク線の上に乗った瞬間に売りは撤退すべきです。次に売りで入るポイントとしてはbなのですが、ここまで戻すと波状でまた買いがくるので、下がったらすぐ利食いが無難ですし、再上昇してきたらすぐに逃げることです。
こうして上がり下がりの応酬が繰り返されていくと、いわゆるエリオット波動型の山の形を描きながら段階的に上がっていくチャートが出現します。詳しくは相場観マスターブックに急落時のトレード法といしてまとめてあるので、持っているかたは見直してみて参考にしてください。
1分足が回復していった場合は、次は5分足を見ます。1分足上でリバウンドが起こっても、5分足のピンク線が垂れ下がってきてaのポイントでは戻り売りがくるでしょう。しかし、また先ほどの1分足で見たように、ピンク線の上にロウソクが出てくると(b)、再上昇が始まります。つまり、1分足で起こった値動きと同じようなパターンが5分足で起こる。そしてその様子はアドバンスド・ホーミングFXのテクニカル設定にしておけば手に取るようにわかるということです。bからはロングで入り上がりを狙っていくのですが、5分足でもやはり2番底をつけるような動きがくるので、bから上がったら一旦利食いして、また2番底からロングを狙うなり、再上昇してから入るなりしましょう。ざっくりした考えでは、急落後の5分足ではRSIの70%まで戻ったりしたら、それは利食いのタイミングで、そこまで戻ったら短期的には売りを検討できるでしょう。
以上、暴落後の基本的な展開図です。一番やってはいけないのは、暴落したあとに突っ込んで売ることです。そのあとリバウンドが来て損切ができずにナンピンなどをやらかすと大損につながります。瞬間的に大きく下がった相場は、たいていすぐに戻しますから、RSIやピンクの線に注目してリバウンドを考えましょう。特にピンクの線から上にいってしまったら、それはつまりトレンドラインブレイクの状態でもあるので強いリバウンドがきるのです。
今回の急落は4時間足上で目立つものでしたか、つまり、どんな足でもこういう値動きはあるのです。月足でもこんなことがおこったら(リーマンショック時のようなチャート)、それは長期に渡ってリバウンドを取るチャンスになります。そういうときに高金利通貨を買っておくと、5年くらいスワップが入るみたいなことになるので、日ごろからこのような暴落チャート後の展開は意識しておきたいものです。
※14:18追記
リバウンド狙いで押されてしまったケースも解説します。それは2番底を付ける動きになるのでこのように対応します。
これは5分足です。aから買うのはOKです。ただこのケースは伸びずにピンク線を割り込んできたので、bで一旦手仕舞いします。さほどの損にはなりません。ピンク線から零れ落ちてしまうと、直近のサポート(c)まで急落します。なのでbからcまではごく短期ですが売りが望めます。cのサポートからは再び買いを狙ってもいいでしょう。cを割れたらすぐに切ります。cを割れるとさらに落ちる展開になるでその場合はドテンで売りですね。なのでサポート到達のこの段階で売りを検討するのなら、cのサポートを割れてからか、後述するeまで戻ってからです。
cではまず買って反発を狙いますが、より無難にいくのならば、再びピンク線に乗り直して、ゴールデンクロス形になってきたところ(d)で買います。ここまで戻すと、ダブルボトムのフォーメーションを描きやすく、だいたいフィボナッチを直近天底に引いて38%まで戻す展開になります。そこまで戻した所がeです。e後は再び売られやすいですが、下がってもまた買いがくるので三角持合いのような形になり、もんでからまた再上昇するかどうかになるでしょう。
※22:45分追記
結局上記のcポイントから割れてしまったため、ドテンで売りで追っていく展開になりました。売りを利食いしたあとは、また21時ごろからリバウンドが強くなり、また4時間足は安値のところまで下がったので、ここから再度反発を狙っていきます。そのやり方は上で解説した通りです。
戻りのターゲットはフィボナッチの38%やRSI50%。しかし、ここまで落ちてしまうと、戻ったところで、4時間足のピンク線にはまた叩かれるため、USD/JPYが110円から上には行きにくい展開にはなりました。109.50まで上がったところでは今度は110円を壁にして売りを検討していくことになります。ごちゃごちゃ書きすぎてしまったので、これで終了します。
※4月29日 2:40分追記
終了しようと思ったんですが、今日はちょっと特殊な日というか、100日に1度くらいの大変動になってきたので追記しておきます。
1時間足です。aの陽線確認後にリバウンドを狙うのはOKです。7割方戻していきやすいのですが、なかなか上がらずにピンク線を再度割れてしまったら、ここで売りは手仕舞い。また夕方と同様の局面になってドテン売りです。-2σ付近まで急落していきやすくなります。売る場合の損切ポイントはピンク線の上になります。急落したら利食いです。このように リバウンド狙いが失敗して滑り落ちたときは、それは波乱の相場になるのですが、そうなったらそうなったで売りに変えれば大きく取れます。こうなってきたらクロス円も全面的に売りになり、明日も大相場になりそうです。106円後半くらいで一旦は止まりそうかと考えているのですが、明日の状況によっては、100円まで一気に落ちてしまう展開も有り得なくはありません。今日は買ってみたあとで異様に売りが強かったので、明日は要注意だと思います。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください)
※ご参考になったら押してあげてください↓