「FX意識改革」ブログ

 2009年からFXのトレードについて真面目に解説しています。
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# テクニカル解説033 相場が崩れたときは、売りでコツコツ取る

この記事を書いているのは9月23日(金)の14:40頃です。

 

USD/JPY相場の展開は遅かったですが、ほぼ前回記事で書いた流れになりました。三角持合い後はレンジでウロウロしていましたが、結局は下側に崩れ出しましたね。しかし、100円前半は買いが強いというのは指摘した通りです。そこまで下がれば売り手は利食いますし、買い手はまた100円を背にして買ってやろうと思うものです。だからまた上がるようになります。で、現在は101.00ぐらいまで戻してますが、ここからは前回書いたようにまた戻り売り狙いとなります。

 

USD/JPY 4時間足

 

USD/JPYの4時間足の続きですが、レンジ後は、かつて三角持合いの上限ラインだった、白い線がサポートラインのように働いていました。しかし、ズルズルと下がっていってしまい、aで割れたことで下落展開に変わっています。このようなサポートラインとなっている場面を割り込むときは、たいてい何かしらのイベントがからんでいます。aでは日銀の政策金利発表やFOMCがからんで、一気に動き出しました。ですから、テクニカル分析をベースにしてやっていくとしても、重要度の高いイベントは抑えておきましょう。とはいっても、たいていが雇用関係や金利関係の指標がその引き金になります。そのほかたとえばこの前のイギリスがEU離脱を決める選挙とか、今後の米大統領選挙など、多くの人が注目する目玉イベントは、相場が動くきっかけになるので注視しておきましょう。

 

ただ、分足などでトレードするのでなければ、注目する指標はその程度でかまいません。米ISM製造景況指数はまあ動きますが、貿易収支とか新築住宅販売数などの指標は無視してもかまわないでしょう。

 

さて、今後の展開ですが、現状を見てみましょう。赤線の水平線はレンジのサポートラインでした。下に割れたので今は抵抗線として機能しています。同じく白い線もサポートラインではあったのですが、割れてしまってやはり裏返って抵抗線になっています。よって、現状の101円は戻り売りのポイントになります。ただし、このあとピンクのMAに支えられて下げ渋ってくると、再びこの赤い線や白い線の上に乗り直すケースもあります。そうなったら売ることはできません。

 

現状からは売りで入ってまた100.20くらいまでを狙っていく。そのあとは図のルートでもみそうなので、売り手は売りっぱなしは危険でしょう。ですから下がって利益がでたらすぐに利食いする。そしてまた50pipsくらい上に売りポジションを注文しておいて1日くらい待てばいいでしょう。今後白い線が延長してきてずっと抵抗線になっている限りは売り手は売り続けられます。戻ってきたら売って落ちたら利食い、また戻ってきたとこで売って落ちたら利食い・・・の繰り返しです。4時間足ベースのトレードにしても、あまり欲張らずに50pipsくらいの範囲をちょこちょこ取るのが噛み合いそうです。

 

一方で、買い手としては、100円近くまで落ちたときにこの節目を背にして買うのは、30pips程度を狙らうデイトレレベルではアリです。ただ、どこかで100円を下にブレイクしてしまうと、一気に2円くらい落ち込んでしまうので注意でしょう。ですから買い手としては100円を割り込んできたら粘れません。

 

※9月27日 18:15追記

上記の展開で動いてますね。今日は午前中に一旦100円のラインまできたところで急反発。これは想定済。そのあとまた頭から売られて100円近くまで落ち込んでくる。これも想定済。次は、100円の攻防戦になるのですが、99.60くらいにもサポートラインがあるので、割れた場合も強く売るのは怖いところ。100円以下では買いにくいですが、売りもあまり欲張らずに大きく稼げたら戻りをまったほうが吉でしょう。
 


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| - | - | 14:58 | category: テクニカル解説 |
# FX上達のヒント 私が相場から学んだこと その5

私が相場から学んだことの話の続きです。


私はトレーダーになってから、
人間は、タテマエではなんだかんだと偉そうなことをいっていても、
結局はみんな「感情」で動くものだ、ということを思い知らされました。


相場で生きるには、徹底して人間観察しなければなりません。

おこがましいことではあるのですが、自分が人間であることを忘れ、
宇宙人の視点から、人間の群れを観察して、
どういう生態なのかを考える必要があります。

自分を人間から切り離して、人間というものを冷静に観察していくと、
人間の行動原理が単純であるときにふと気づくときがあります。

 

人間はなんだかんだといっていても、
結局は、群れで感情を共有=「共感」しながら生きています。


たとえば、お笑いを見に行くと、漫才師が笑わせてくれますね。
ウケるポイントがあれば、そこで、みんなワハハと一緒に笑う。

人によって、どこに笑いのツボがあるかは、微妙な違いはありますが、
たいていの人が同じところでクスクスと笑い、
そして同じところでワハハと爆笑するはずです。

 

ニュースを見ている人たちも、
たいていの人が同じところでけしからんと憤りを感じ、
たいていの人が同じところで同情を感じます。

最近はテレビ番組の感想がネットやSNSですぐにわかりますが、
やはりたいていの人が同じポイントで同じ感情のアクションをしています。

 

これは裏を返していくと、人間というのは誰しも個性的に生きたいと思いながらも、
心の底では、みんなとつながりたいと思っているのです。

簡単に言えば、みんなと喜びや怒りや笑いを共有したいのです。

 

おひとりさまが多くなってきた昨今でも、心はつながりたいと思っている。
リアルで群れることができない彼らも、しっかりとネットでは群れているはずです。
そこで彼らは同じ感情を共有し群れをつくる。

いうなれば感情の群れを形成しているのです。

 

 

この「人間は常に共感したがっている」という本能を逆手に取れば、
ビジネスでは成功することができるでしょう。

 

たとえば小説や漫画でヒット作を出すにはどうしたらいいか?
実はストーリーなんて適当でもヒット作を生み出せます。

 

現在のドラマや映画のストーリーなんてどれもどこかで見た話しで、
差別化なんて難しいでしょう。

 

だとすると、あとはキャラクターの魅力が決め手になるはずです。

乱暴に言えば、話は二流でも、とりあえずキャラクターを登場させて、
笑ったり、泣いたり、怒ったりする場面を作ればいい。
それだけでヒット作になり得る要素があるのです。

 

そのためには、読者がどういうときに笑うのか、泣くのか、怒るのかを
徹底的な第三者視点で考えることでしょう。

 

もっと細かく言えば、どういうときに、
けしからんとか、かわいいとか、おいしそうとか、なんだこりゃとか、
そういう風に思うのかを考えつくす。

そして、それがわかったのならば、そのシーンをご丁寧に用意してあげれば良い。
それだけでヒット作になり得ます。

 


たとえばどんなシリアスな漫画や映画にも、笑いのシーンというのがありますよね。

 

全編シリアスで通したら堅苦しいから、
ヒロインが皿を割ったり、ドジをしたりしてちょっと笑うシーンがある。

「こういうことあるよなぁ」「おれもよくやるよ」と読者や視聴者を笑わせて和ませる。

 

または、食事のシーンは、人間の共感を呼ぶ鉄板シーンです。
なぜなら、人間は毎日食事をしているのだから、共感させやすいのです。

 

例を挙げればゴッドファーザーシリーズの兄弟の会食シーンや、
ルパン三世のカリオストロの城で巨大なスパゲティを食べるシーン。

なるべく腹ペコの前ふりをしてから、うまそうな料理を見せればいい。
うまそうに見えるシチュエーションを御膳立てしてあげる、ということです。
いかにもおいしそうな料理、そしておいしく食べる人を見ると、
必ず人間は同じアクションをしてくれます。

 

SNSによる実況放送があれば、
「うまそ〜!」「おなかすいてきた!!」と、似たような感想が並ぶはずです。

もしストーリーがいまひとつであったとしても、

このように共感させることができれば、視聴者は満足するものです。

 

その視聴者の共感を計算して起こすことができれば、ヒット作になり得るでしょう。
他のビジネスも同様で、そのように多数派が共感するものを作り出せば成功するのです。

 

 

以前にコフートの心理学を題材にしたときに解説しましたが、

人間は「共感」をするときにカタルシスが生まれるのです。

 

それは「快楽」と言い換えてもいいでしょう。

人間は気持ちよくなりたいから、共感をする、と私は思っています。

 

読者が小説や漫画を読むのは、それを読んで、
怒り、悲しみ、泣き、笑い、喜びたいから、読んでいるわけです。
その共感をひっくるめて「感動」というわけです。
エンターテインメント産業は、それを意図的に仕掛けているのです。

 


感動といえば、昨今ニュースで「感動ポルノ」という言葉が注目を浴びました。

 

障害者がスポーツに励む、その姿を見て健常者が感動する。
「清く正しい障害者」が懸命に何かを達成しようとする場面をメディアが作る。

それを見た健常者が感動をして「勇気をもらった、励まされた」と言う。
それは結局、健常者が障害者をネタにしているだけであって、
いうなれば刺激的なモノ=ポルノを見ているのと同じだ。という批判です。

 

ちょうど24時間テレビの裏でETVが感動ポルノについて特集していたために
大きな注目を浴びました。その批判はもっともと思うのですが、
私が思うに、別にそれは障害者にまつわることに限りません。

 

もともと、この世のすべてが「感動ポルノ」なのです。

メディアが仕掛けていることのすべては「感動ポルノ」でしょう。

高校野球もオリンピックも感動ポルノだといえます。

 

しかし、メディアだけが悪いわけではなく、
メディアはニーズに答えているだけにすぎません。

人間は常に感動という快楽を求めている。常にそのニーズがある。
だから、その快楽を提供せざるをえないのです。

 

それはエンターテインメントに限りません。
ジャーナリスティックな報道ニュースも、なんでもそうだと思います。
なんでもかんでも美談に仕立て上げられたり、

なんでもかんでも涙を誘うように伝えたりするのは、
それはテレビが悪者ではなく、視聴者がそれを欲しているから、そうなってもいるのでしょう。

 

 

人間は誰かと共感したい。心を一緒にしたい。常にそのニーズがある。

そして、そのニーズはテレビだけに限らず、我々個人にも向けられています。

 

日々暮らしている我々個人も、誰かを感動させなければならない。

共感するネタを与えて、彼らを快楽に浸らすことができなければ、
彼らにとってその人は価値がない。役に立たないと群れから外されてしまうのです。

 


私はやっていないのですが、
あなたがフェイスブックをやっているのならば、それは作家と同じ使命があります。

フレンドたちは、共感して気持ちよくなりたいがためにフェイスブックをやっているのです。

 

あなたは作家と同じように、彼らがどんなときに気持ちよく思うのかを考え、
美味しい食べ物や、綺麗な花や、楽しそうな場所や、
怒ったことや、泣きそうになったことを書かなければならない。

 

そして自分を共感させることができないフレンドには、ハッキリ言って価値がない。
記事が自分の自慢ばかりならば、ツマラナイと切られるだけでしょう。

 

別にフェイスブックをやってなくても同じです。
あなたに友人がいるのならば、その友人を共感させることができないと、
自然と疎遠になるでしょう。

 

他人を共感させるためには、自分を開示していく必要があります。


しくじり先生のごとく、自分の失敗経験、苦労したこと辛かったこと、
あるいは、成功経験、ドキドキしたこと、楽しかったこと。
それを話していけば、友人は自分のことを重ね合わせて共感してくれるでしょう。
そこに友情が生まれるのです。

 

逆にいえば、自分のことを語らないシャイな人は、友人なんてできません。
あるいは、共感するポイントが、多数派からズレている人も同様です。

 

それは高倉健みたいに寡黙で尊敬できる人だとか、

天然で面白いキャラとか、芸術的な人だとか

良い方向で認知してくれればいいですが(それも一種の共感なのですが)

どこか変わった人だ、よく分からない人だと認知されれば、
そこに自分とは共感・接点が生まれないので、友情も生まれないでしょう。

よって、そういう人は友人も少なくなるのです。

 

まあ、これは私自身の反省でもあります。

私もシャイな性格でしたから、友人は少ない方でした。

なんとなく自分の話をペラペラとするのは、

かっこ悪いとか、恥ずかしいとか、打算的だとかそう思っていたわけですね。

 

しかし、自分自身が他人を共感させることができなければ、友情など生まれません。
単純な話、他人は喜ばないので、自ずと去っていくものです。

 

仙人みたいな孤高の生活をしたいのならば別ですが、
友人や人脈を築いていきたいのならば、

「汝の隣人を共感させよ」ということです。

 


繰り返しますが、人間は群れで行動するものです。

それは国とか会社とか家族とか、リアルな群れもそうですが、
目に見えない感情レベルでも群れているのです。

 

人間は同じところで怒り、同じところで泣き、
同じところで苦しみ、同じところで喜んでいる。

感情という面だけみても「群れている」のです。


しかし、そういうとあなたは疑問に思うかもしれませんね?

 

それならば、どうして世界で戦争が続くのかと。
なんでイスラムとアメリカは争っているのかと、
なんで中国と日本は仲が悪いのかと。

人間が同じところで同じ思いを感じるのであれば、
なぜ仲たがいが起こるのかと。

 

それは以下で説明しますが、単に「立場」が違うからです。
同じ「立場」になれば、同じところで喜び悲しむはずです。

 

 

 

さて、多くの人にとって、相場もまた同じなのです。


相場も、一種の感動ポルノと同じ状態になっているわけです。

彼らは相場で怒ったり泣いたり喜んだりする。

 

損した、儲かった!という裏で、その感情に麻薬のようにどっぷりと浸ることができる。

そして、いつの間にか、儲けることではなくて、その感情の快楽を体験したいがため、
つまり感動ポルノを味わいがためにFXをやるようにもなるのです。

 

もちろん感動ポルノを味わうためにトレードしていてはダメでしょう。
トレードで勝ちたいのならば、トレーダーたちの感情を読んでください。

 

トレーダーも同じ人間です。
同じところで怒り、同じところで苦しみ、同じところで喜んでいます。

 

ただし、「立場」によってそれは異なるということです。

ロングしている人とショートしている人では、
同じ人間でも当然ながらどこで怒り、どこで苦しむかはまるで違うでしょう。

 

また同じロングしている人でも、現在USD/JPYは102円前後ですが、
100円からロングしている人と105円からロングしている人では、やはり立場が異なります。
前者のほうが気楽で、後者のほうが苦しいはずです。


自分が苦しいと思ったとき、同じ立場の人は同じく苦しい。
それは良く分かります。
しかし、反対の立場の人は、そこで喜びを感じているかもしれない。

つまり、立場ごとのトレーダーたちの感情を全部考えるということです。

ここでロングしている人、あそこでショートしている人、
長期のポジションの人、短期のポジションの人、

すべてのトレーダーの立場を考えて、その感情を統合して読んでいけば、
相場がどのように動いていくかは、次第に見えてくるはずです。


その感情が動くポイントというのが、相場が反転するポイントでもあるのです。

苦しみを感じた人は、ポジションを損切るかどうか迷っている。

喜びを感じた人は、ポジションを利食いするかどうか迷っている。

苦しみと喜びどちらを感じている人の方が多いのか・・・?

 

相場が動くタイミングというのは、人間の感情が動くタイミングです。

そして、チャートに描かれるラインや図形は、ただの線や形ではないのですね。
そのテクニカル分析のベースには、確かに人間の感情が流れているのです。


人間は感情で動く、故に相場も感情で動いているのです。


それがわかってくると、人間を宇宙人視点で見ることができるようになる、
すなわち勝者のメンタリティを身に着けることができるはずです。

 



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| - | - | 14:23 | category: FX上達のヒント(コラム) |
# テクニカル解説032 三角持合い後の展開を考える

この記事を書いているのは9月16日の12時頃です。USD/JPYの動向は前回想定した形となりました。やはり一旦は売られましたが、レンジになってウロウロとしています。しかし、週の最初に売られたことがまだ影響していて、レンジが煮詰まってくると再び売りが強まりそうな情勢です。

 

USD/JPY 4時間足

 

前回は三角持合いを解説しましたね。aの場面でそれを下に抜いてきたのだから、aの時点では売りでOKです。ただし、サポートラインに到達したbでは買いが出てくるから、aからの売りはbまでです。そのあと反発して上昇になりましたが、直近のレンジの天井がレジスタンスラインとなります。上の赤線でまた売られて下がったということですね。これはちょうど前回記事のd→fパターンになります。

 

前回の記事では取れるポイントがたくさんあるけれど、自分が器用でないならばざっくりとレンジに見立てて、上下赤線で逆張りしましょうとも書きましたが、わかって頂けたと思います。三角持合い後は崩れた方向にグングン進む場合もあるのですが、直近のサポートラインやレジスタンラインを超えることができないと、今回のようなレンジ展開になりやすいのですね。だから図のbやcでの逆張りが有効でもあるのです。

 

また、三角持合いを一旦抜いても、それまで持合いのラインだった線は、延長して伸ばしてみましょう。たとえばaまでは上昇トレンドラインとなっていた下側の白い支持線も、aで割れたあとも伸ばしておきましょう。そのあと反発に転じて上がってきましたが、cでまた売られていますよね。ここは直近のレジスタンスラインが引けるほかに、この三角持合いの下の白線の延長上でもあるのです。cのところにある白い線は、aの前までは上昇トレンドラインとして支持されていた線ですが、cの時点ではその裏側に当たって落ちることになっており、この白線がレジスタンスに変わっていることもわかります。つまり、支持線というのは割り込むと効果が裏返るということですね。いままでサポートラインだったものが割れたら、今度はそれがレジスタンスラインになるということです。この考えはラインを使ったテクニカル分析の基本でもあります。

 

現在はd地点ですが、ここも三角持合いの下降トレンドライン(レジスタンスライン)であった白線の延長線上です。aのブレイクのあとにその線の効果が逆転しているので、今度はサポートラインになっているわけですね。で、現在はこの白線がポイントになっていて、これを割れると、相場は違う展開になってくるでしょう。

 

三角持合いのあとは、上下の水平線、または三角持合いを形成していた線の延長ラインに注意して、動向を見ていきましょう。そのラインに阻まれた場合は今回のようなレンジ展開になることが多いです。ただし、最初の三角持合いを抜いてきた方向に、やがて相場は動き出すことが多いです。私の体感的には、三角持合いを最初に割ってってきた方向へ、あとあと70%くらいの確率で傾いてきます。この場合はaで三角持合いは下に崩れたから、そのあとレンジ展開になっても、7割方は下がりやすいと、考えてみるといいでしょう。今はまだ微妙な位置ですが、下のサポートラインを割れるとまた、100円前半まで押し込まれる展開になります。

 

ただ、ここから崩れたとしても売りで取れるのは半日くらいのスパンでしょう。もし、100円近くまでレンジブレイクの影響で急落したら、そこで売り手はすぐに手仕舞いでしょう。100円前半からまた買い手が盛り返して、また1円くらいはあっという間に戻す激しい展開になると考えます。なので、売りで攻めるのなら、売って下がったら欲張らずにすぐに利食い。そしてまた1日くらいあとで高値にきたら売り直す。それが手堅いと思います。売り続けたり、売り増ししたり、するとここでは痛い目に遭うでしょう。

 

まとめると現状から100円前半くらいまでは売りが優位と考えます。今は売りが強いですね。しかし、再び102円後半に盛り返してきた場合は、下落を耐えた感が出て来て、買い手が集まってくるので、売りはやめておいたほうがいいでしょう。

 


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| - | - | 12:12 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説031 三角持合いからの展開を考える

先週のトレーディングは押し目を拾っていく作戦でうまく行きました。ただ、先週末にダウが300ドル以上も下落したことで、週明けの相場は調整下落の展開から始まりそうです。今週のデイトレは買い側はちょっと厳しいかなと考えています。4時間足で今までの推移を見てみましょう。

 

USD/JPY 4時間足

 

9月12日8時30分頃の4時間足です。前回想定した形で、三角持合いになりました。白いラインが直近の抵抗線ということです。三角持合いが形成された現状から入るのは、どちらに動くかわからないのでニュートラルに構えて様子を見ましょう。ここからの展開のパターンは多いです。

 

まず上に抜いた場合。それはaルートで、上の赤いレジスタンスラインまで進んでいきます。なのでa時点では買いが優位。ただし、レジスタンスラインに触れたあとは一旦は売りが入るので買いはそこまで、そこからは逆に短期では少し売れるbルート展開になります。レジスタンスを上に抜いた場合は、ブレイクでグングン進むc展開がくるので買いになります。

 

反対に下に抜いた場合。それはdルートで、下のサポートラインまで進んでいきます。サポートラインからは一旦は買が入りやすいため、dからの売りはそこで利食いです。サポートラインからはfルートの反発を考えて買うことができるでしょう。サポートラインを抜くe展開がくると一転して急落するので売ることになります。

 

a、b、d、fの展開ではあまり値幅は取れません。利が出たらすぐ利食いするべきです。なお、上下赤線の間にあるうちは、つまり大枠ではレンジの展開だということです。ウロウロするので、まあ反対に進んでも長く持っていると助かることが多いです。ただし、上下赤線を抜く、cやe展開がくるとあっという間に大損するので損切は必須です。

 

すべての展開を全部取ろうと考えるのも難しいので、簡単に考えるならば、まずはこのチャートざっくりとレンジだと見立てて、上下赤線の所からの逆張り狙いでしょう。つまりbやf展開を考えて、赤線のところに逆指値注文を入れて置きかかるのを待つのです。で、その赤線のところがブレイクされたら、ドテンで順張りしていく、という方針です。

 

まとめると三角持合いが形成されたあとは動くのを待つこと。まあデイトレの細かい範囲であれば仕掛ける所はたくさんありますが、器用でなければ、どこかに絞って仕掛けるべきでしょう。どちらかというと、一旦は売りが強まる展開になりそうだと考えています。なので、今週前半はd、f展開を考えたトレードになるでしょう。

 


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| - | - | 08:36 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説030 イベントや指標で急変動したときの戦略 その3

この記事を書いているのは9月7日の22:30分頃です。週明けからのUSD/JPYの動向ですが、調整的な下落から一転大きく下落したところで、買い手が急いで店じまいして停滞しています。火曜日の急落でまたUSD/JPYの動向は混沌してきてはいるのですが、デイトレードとしては三角持合いを考えて売り買いしていきます。

 

4時間足

 

ちょうど現状の形は、テクニカル解説028で考えた形になりました。ただ、その時考えたものよりも変動の規模が大きいものになりました。急騰したあとは、急落しやすく、そのあとで三角持合いになって、上がるかどうか?という値動きになりやすいのですね。現状は急騰→急落が一回終了したので、今度はまた買い支えがあるだろうと考えることができます。ちょうど日足が三角持合いになってきるので、図のような展開になりそうなのです。4時間足のRSIも30%に到達しています。これが下降トレンド相場で30%に到達しているのなら、買うことはできないのですが、上がっていた相場が急落して30%に到達したときは、底値買いは有効です。

 

それを踏まえると、101円の前半の現状からは買い狙いで、102円半ばまでを狙います。反対に売るのなら102円の半ばからでしょう。また、USD/JPYが盛り返す動きになれば、今のドル主導の相場状態においては、ドルストレートが下落します。USD/JPYが上がるときは、EUR/USDやGBP/USDやAUD/USDなどが下がるということです。クロス円はUSD/JPYが上がるから上がりそうだと考えるかもしれませんが、今の相場状態だとストレートが押されるのでやや下がり気味になるでしょう。なので、差益狙いならばクロス円取引よりかは、USD/JPYやドルストレートが良いのです。

 

ということで101.35辺りからは買いを入れています。102円半ばくらいまでいけばと考えているのですが、101円を割れるように急落したら撤退ですね。

 

※9月9日 14:00追記

昨日は102.60くらいまで上がって、ターゲットに設定していた102.50で利食いとなりました。そこからは売りと考えてはいたのですが、先月末の急上昇後はアプローチは買い側からと決めていたので見送っています。現状は102.08までまた軟化してはいますが、この辺りからは再び買い狙いで、102.50くらいまでの戻りを狙います。101円後半に落ちて停滞するようなら損切ですね。

 


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