この記事を書いているのは12月23日13:00時頃です。USD/JPY相場は前々記事から想定した形で動いていき、そして停滞しました。例年、クリスマスシーズンは相場は動きませんね。週明け26日から動くと思いますが、一旦調整的な下落になると考えています。しかし週半ばくらいでもう一度盛り返すような値動きはあるでしょう。なぜ、そう考えられるか4時間足だけで解説します。
USD/JPY 4時間足
4時間足は高値で停滞しています。RSIはまだギリギリ50%上ですが、MAはデッドクロスしました。4時間足のトレーダーとしたら、この段階で買いはもう終わりです。利食いするべきでしょう。このあとは三角持合いを抜けて下に垂れ出しているので、図のルートで落ちてきやすいです。というのも、年末に向けて利食いして年を終えようと思う人もたくさんいるからです。
しかし、この上の日足チャートがまだまだ元気なので、急落するたびに買い支えはあるでしょう。4時間足としてまた買うポイントは、2度目の急落地点、図の赤い矢印の辺りで狙います。一度目の急落は、すぐに回復する可能性は低く、ここから落ちると上がったところでまた売ろうとする勢力が出るため、たいてい急落というのは2回起こります。いわゆるダブルボトムを形成するわけです。急落が2回終わると、たいていはそこからジワジワ上がってくる流れになります。その再上昇が来週の半ば以降にあるのではないか?と考えます。
自分が買い手側なら、現状で利食い。そしてまたRSI30%まで落ちたら拾っておこうか、それまではお休みだ。これくらいのゆるい考えでいいのです。これが一番手堅いでしょう。会社も休みになったので、年末に向けてデイトレードもやりたいなのなら、崩れてきたところは売りを仕掛けていくことになりますが、売りはあくまで短期決戦。本命は落ちたところでの買い戻しでしょう。
なお、今はクリスマスで相場が閑散としているので、デイトレードには不向きです。年スパンで見ると、停滞する時期というのはいくつかあり、クリスマスは一番動かない場面です。このように相場が閑散する時間帯、というのは、もちろんデイトレードでもありますよね。ニューヨーク市場が落ち着いたあと、日本時間の深夜4時くらいから早朝7時くらいの間は閑散としやすいのです。相場が閑散する日や時間帯は手を出さないのが鉄則です。
特に閑散とする時間帯をFX業者がご丁寧に知らせてくることがあります。よくFX業者の説明では「相場の参加者が少なくなるので流動性がなくなり、値が動きやすいので注意してください」といってきます。おそらくみなさんの元にもクリスマス週の閑散相場の注意が業者からメールで知らされているはずです。
私が思うに、閑散した相場はそんなに急変動はしません。しかし、業者にとっては閑散相場は不都合が多いのです。相場の流動性がなくなると、スプレッドが開くのですね。そして、業者によっては「脆弱な時間帯」というのが存在します。特にカバー先が少ないような業者だと、たとえば閑散とする時間に突然スプレッドが数倍に拡大することになるのです。すると、顧客のストップラインに引っかかって強制的に損切になります。特にマイナーな通貨は要注意です。いつもはスプレッド3pipsくらいだったのに、なぜか突然それが20pipsくらいになって強制的に損切になり、そしていま見ると元に戻っている・・・ なんていうことが起こります。これは業者としても客からクレームがくるし、コンプライアンスも守れません。他の業者よりも離れた値になっていたら「ウチのシステムは弱いです」と逆宣伝しているようなものです。だから閑散とした相場のときは顧客にやって欲しくないのが実情でしょう。業者としてはスプレッドが開きすぎてどうしょうもないときは、お休みにするしかありません。だからクリスマス時期はお休みの所も多いはずです。
というわけで業者から「相場の変動に注意してください」というメールが来たら、注意しましょう。それは相場の急変に注意するというよりも、業者のシステムリスクに注意するということです。ご注意してくださいメールには「当社のシステムが弱いため、流動性がなくなるとスプレッドが拡大するから、お客様が損してしまいます」という意味が含まれているのです。業者にとっては自社のシステムの弱さをさらけ出すことになるので、そういう暗部を客に見せたくはないのですね。だからそんなメールが業者から届いたときは、トレードしないほうがいいでしょう。
話が脱線しましたが、まとめると、これから2円ほど落ちるような気配がありますが、落ちたところでは買い場になるはずです。それまで様子見ということです。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください