「FX意識改革」ブログ

 2009年からFXのトレードについて真面目に解説しています。
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# テクニカル解説057 レンジブレイクの予兆を感じ取る

この記事は1月31日 12時15分頃に書いています。

 

USD/JPY相場は前回記事で想定した形で推移しました。個人的に今月は好調期で、メルマガやこのブログで解説した通りの展開が続き、楽なトレードができています。ただ、トレードというのは、苦しい時と楽な時が交互にくるものですから、好調期間が来たら稼ぎを溜めておいて、次に訪れる冬の期間は好調期の貯金でしのいでいくことが大切なんですね。アリとキリギリスの童話と似ているとよく思います。

 

USD/JPY 日足

少し変動が大きくなってきたので、日足を見てみましょう。日足は今日、重要な変化が訪れています。ピンクの線の下から陰線が始まっています。ピンクの線を零れ落ちると、支持力が大幅に落ちるのです。ピンクの線に乗っているときの支持力が70%だとしたら、割った場合は20%くらいまで低下する感覚です。こうなると次は、-2σの線までズルズル落ちていき、そこで多少持ちこたえるも、あとはバンドウォークになって下降トレンドに移行しやすくなります。またRSIも50%が天井になっていることからも、USD/JPYは上がりにくい状態になっているでしょう。当面は売られやすい状況が続くと考えます。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足は前回考えたルートで推移しました。ただ、白線のトレンドライン上で昨夜はもんでいましたが、いましがたこれを下に抜けてきました。こうなると上で買っていた人はこらえきれずに投げてくるので、どっと下がりやすくなります。このチャートはこれまでレンジ相場で、単純にボリンジャーバンドの2σから逆張りしていけば利益がでる楽な形でしたね。それが後付コメントではないことは、これまでの記事を読んで頂ければわかると思います。まあ、私がスゴイといいたいのではなくて、今、4時間足はわかりやすいパターンになっているので、4時間足を使うトレーダーは噛み合う形、つまり稼ぎ時であり、楽な相場になっているのでしょう。

 

今後の展開ですが、まだ形はレンジ相場なので-2σからまた買う手もあります。ただ、レンジが煮詰まってきて、2σ線がしぼんできていますよね。こうなるとまた違う展開になりやすいのです。日足を見ると、まさに下側に離れてきたので、4時間足も下に崩れてくる可能性が高いと考えます。レンジブレイクの予兆が出始めています。なので、このタイミングでは-2σからは買いません。まあデイトレなら-2σからは、30pipsくらいは反発するでしょうから、買うチャンスが1回はあるかもしれないですが、その反発を待ってからの戻り売りが優位ということです。

 

下に崩れてきた場合は、乱高下しながら、ズルズル下がっていきます。フィボナッチを図のように使ってターゲットを探り、161%の位置まで下がってくることを考えながら、売っていきます。詳しいやり方は下記教本を参考にしてください。売りっぱなしというよりは、下がったら利食い。そして戻ってくるのを待ってからまた売るといったやり方がいいでしょう。

 

まとめるとUSD/JPY相場は弱まり出したので、2月上旬は急落に警戒すべき相場状況になっています。

 

 

※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください

 


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| - | - | 12:31 | category: テクニカル解説 |
# FX意識改革122 大きな夢は持たずに常に現実的な目標を設定する。
前回はスポーツにおける「技術」と「戦術」のお話しをしました。


まずはそのスポーツの技術を習得すること。

それができれば、自分の頭で戦術が考えられる。

ことトレードにおいては、
たいていの方が、技術の習得段階で頓挫している、という話をしました。

前回の話はメルマガバックナンバーを↓
http://blog.homing-fx.com/?eid=1520684



今回はその続きで「身の程を知る」という話をしたいと思います。

前回は卓球で強くなるためには、
まず基本的な技術を習得する必要があると話しました。

卓球の試合で勝つには、ドライブやツッツキなどの
基礎技術ができないと話になりません。

しかし、技術習得の地道な練習はやりたくない。
手っ取り早く勝ちたいという人もたくさんいます。
こうしたせっかちな人は、優れた用具を求めるようになるのです。

幸か不幸か、卓球はスポーツの中で一番用具がたくさんあります。

世界中に製品メーカーがありますし、
新旧のたくさんのラケットやラバーがあります。

ラケットやラバーは実に1000種類以上も存在し、
さらにラバーのスポンジの厚さも薄、中、厚、特厚と種類が豊富にあります。
しかも、毎月新商品が発売されているのです。


さて、「手っ取り早く卓球で強くなりたい」という人は、
地道に自分の力を磨くよりも、最新・最上の道具を手に入れようとします。
最新・最上の道具さえあれば、自分の実力を補ってくれると考えるのですね。

このような人がどのように用具を選ぶのかというと、
単純にトップ選手が使っているのと同じものを選ぶでしょう。

まあ、それは頷くことができますよね。

トップ選手が使っていて、実際に試合で勝って、
結果を出している製品が良い性能で信頼ができるに違いないのです。
古い商品や評価のついてない用具なんて、選ぶ人は少ないでしょう。


しかし、実際のところ、
道具を変えただけで、本当に強くなれるのでしょうか?

メーカーも商売でやっているのですから、毎月新商品を市場に出さなければ、
社員に給料が払えません。たちまち倒産してしまいます。

だから、毎回たいして代わり映えのしない製品を、
〇〇の新技術、〇○搭載スポンジ、〇○選手が使用中!と
手を変え品を変えて、大々的に宣伝してどんどん売り出さなければならないのです。

そしてユーザーたちに新製品の情報を伝える卓球雑誌は、
メーカーとガッチリ手を結んでいます。

メーカーは広告主なのですから、雑誌社がその製品を悪くいうことはできません。
新商品が出れば、雑誌はその製品のレビューを乗せます。
メーカーとつながりが深ければ、そのレビューが批判的なはずがありません。
なぜならば批判すれば、広告を載せてくれなくなるし、
雑誌社にとっていいことは何もないからです。


一方で、初心者ユーザーたちは、常に悩みを抱えています。
結局ラバーを変えてもたいして実力は変わらず、
地道に練習をして技術を身に着けていかなければ、
いつまでも自分の実力は「いまひとつ」のままです。

すると「用具の性能が悪いのかな?」とズレた所で悩むようになり、
そんなときに雑誌のレビューで、新商品を見かけます。

なんでも最新テクノロジーを結集したもので、あのメダリストも使っている製品だ。
となれば「これを使えば勝てる」と思って、すぐに新しい製品に飛びつくのでしょう。


しかし、トップ選手が使っているラバーというのは、
そもそも卓球の技術を一通り身に着けて、かつ試合経験が豊富な上級者向けのものなのです。

スピードが出て、回転がかかるラバーを使っているわけですが、
こうした高性能なラバーというものは、スポンジの厚さがあるので、
重量が重いし、弾みすぎるしで、コントロールがしにくいのが常です。

卓球初心者が重量のあるラバーを張れば、まず重くてラケットが自由に振れないでしょう。
結果、振り遅れる、空振りする、芯に充てることができない、という状態になります。
対戦相手よりラケットを振るスピードが遅ければ、相手のかけた回転を返すことができません。

そんな状態で基礎的な技術を身に着けるようと思っても、
ミスが連発で思うようにいかないでしょう。

メーカーも商売なのだから新製品を大々的に宣伝するわけですが、
憧れの選手と同じ製品を買ったところで、実際に強くなれるわけでもありません。
いや、逆に弱くなってしまうことがほとんどです。

結果的に、トップ選手が使っているのと同じ最上の用具を使っているのに、
実際はそれが上達を阻害するといった皮肉なことにもなっているのです。



では、正しい卓球用具の選び方とは、どういうものでしょうか?
それはあくまで「自分の実力に適した用具を選ぶ」ということです。


自分の筋力が弱ければ、厚くて堅いスポンジのラバーを使いこなすのは無理です。
スピードや回転は落ちますが、コントロールの良い薄くて柔らかいラバーを選ぶべきです。

ラケットも重量が重いものは、単純に振ることができません。
やはり威力は落ちますが、軽いラケットから選んでいくことです。

たいてい高額な用具というのは、トップ選手用に作られているので、
自分の実力に見合っていないものがほとんどです。

意外に安い製品や、昔からある製品のほうが、
今の自分に合っているというケースがほとんどなのです。

結局は、理想の他人が使っている用具ではなくて、
現在の自分の実力をしっかりと冷静に、冷徹に分析して、
その今の自分に見合った用具を選ぶのが、上達の近道なのですね。



というわけで、卓球に限らないことだと思いますが、
「身の程を知る」ということが、物事の上達においては必要なのです。
卓球を例に「身の程を知る」ということを話しましたが、
こういうことって、他にもよくあることでしょう?

さて、今いったことは、そのままトレードにも当てはまります。
トレードを上達させていくには、まず自分の身の程を知らなければなりません。


みなさんは何億も稼ぐトップトレーダーにあこがれてはいないでしょうか?


そのトップトレーダーと同じになりたいために、
運用資金を増やす、あるいは1pipsを積み重ねるスキャルピングをやるなど、
思いっきり背伸びをして無理をしてはいないでしょうか?

FX業者が利益を上げるためには、顧客に頻繁に取引してもらわなければなりません。

そのためにはスキャルピングがやりやすい環境を整えます。
スプレッドを狭めて、最新のチャートソフトを用意します。
スマホなどのソフトも充実させ、そして有名なトレーダーをタイアップで使うでしょう。

しかし、トップトレーダーと同じ環境を整えたからといって、
同じような稼ぎが出せるかといったら否です。


安定的に稼げている人というのは、身の程を良く知っています。
FX業者の喧伝などは馬耳東風で、あくまでもマイペース。
自分がドキドキしない資金額で、ゆったりとトレードをしている。
常に自分が一番実力を発揮できる環境を整えているのです。


稼げていない、大損をしてしまう人は、
私が思うに背伸びし過ぎている場合がほとんどです。
たぶん、もうすでに勝てる実力があるのです。
自分に適した運用額やレバレッジにして、自分に適したスパンでトレードすれば、
すでに勝てる実力があるのに、無理をして上のクラスでの挑戦を続けてしまっている。

「こうなりたい」という目標に捕らわれすぎて、
今の自分を見失って自滅しているのです。



自分を見失わないために心の軸にするべきは、
理想の他人ではなくて、現実の自分です。

そして、目標を作る場合でも、
現実の自分から乖離するのはよくありません。

目標を作るコツは、理想の他人に照準を合わせるのではなくて、
「今の自分の1.2倍を目安にする」ことです。


いま年収300万円だとしたら、それを転職して1000万にするのは無理です。
年収300万円の人が、その1.2倍の360万円を目指すのは、十分に実現ができる範囲でしょう。

ちなみにこの1.2倍というのは、
私の長年のトレード経験においても頷ける「成長倍率」なのです。

たとえば、投資金額を100万円にするとしたら、
一か月のデイトレで1.2倍の120万円にするのが実現可能な目標です。
それを2倍、3倍にしようとすると、そんな無謀なトレードは必ず破綻します。

また、いつもは5分足で10pipsを利食いの範囲にしている人が、
この1.2倍の12pipsを狙うのは、実現可能な利益目標です。
それを50pips、100pipsを獲ろうとすると、たちまちポジションが塩漬けになることでしょう。


話をまとめましょう。


物事が上達するためにどうすればいいか?


それは、スタートの基準を定めること。
つまり、自分の身の程を知ること。

その上で上達していこうとするのならば、理想の他人を目指すのではなくて、
現在の自分の1.2倍増しくらいを目標にしましょう。

あるいは、現在の自分の1.2倍くらいのところにいる他人を目標にしてください。
スポーツなら理想のトップ選手を目標にするのではなくて、
地域のサークルにいる上手い人を現実的な目標にするべきなのです。

そしてその目標が実現したら、また1.2倍増しを目標にして、
一歩ずつ成長の階段を上っていけばいいのです。

トレードにおいては、ほとんどの方が自分を見失っています。
逆にいえば、身の程さえ知れば、たちまち勝てるようになる方が
ほとんどなのだと私は思います。

・運用資金を見直す(ドキドキしない額にする)
・レバレッジを見直す(ドキドキしない範囲でやる)
・使う足を見直す(自分の判断が追いつくスパンでやる)
・狙う値幅を見直す(欲張らない範囲に収める)
・トレードする通貨を見直す(複数を見すぎずに、いくつかに絞る)
・使うテクニカルを見直す(自分が理解できるものを選ぶ、数を絞る)

トレード環境は、こうなりたいという理想に合すのではなくて、
現実の自分を軸に環境を整えてください。

そして、まずは稼ぐことを目標にするのではなくて、
毎月負けないように努力することを目標にしてみることです。
そうすればきっと良い変化が訪れることでしょう。



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| - | - | 16:40 | category: FX意識改革(メルマガ転載) |
# テクニカル解説056 レンジ相場はボリンジャーバンドからの逆張りを狙う

この記事は1月27日 18:50頃に書いています。

 

前回想定した形で25日以降は上がってきました。で、吹き上がってきたところで一旦叩いてみたいと思います。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足はレンジ相場になっているので、安値からはまた吹き上がる展開になりました。ただ、ボリンジャーバンドの+2σに到達したのだから、買い手としては現状で利食い。そして、売り手は現状から売り狙いとなります。ただし、売り手としてはここから少し下がったところで、ピンク線に支えられてジリジリと上げていく展開になったら即撤退。デイトレならピンク線まで下がったところで一旦利食いですが、4時間足としては、ピンク線で支えられたあとにまた弱まって、図のルートで展開していくことを狙っていきたいものです。

 

レンジの中央を示している茶色線を割ってきてからの売りは不利です。白線のトレンドラインがサポートになっていますから、このあたりで支えられて煮詰まる展開になると考えるからです。

 

よって、4時間足は、現状の115.00から売って113.50くらいまでを狙う、やや短期的なアプローチにになります。アドバンスドホーミングFXの手法では、手法2になりますね。1時間足レベルでのデイトレなら、売りから入って20pipsくらい落ちたら利食い、また反発したら売り、また落ちたら利食いの繰り返しでしょう。113円くらいになると値動きが少なくなってくると考えています。

 

 

※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
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| - | - | 18:57 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説055 毎月25日からは無理に売らない。売りたいなら吹き上がりを待つ。

この記事は1月25日 13:50頃に書いています。

 

USD/JPYは前々回の記事で25日頃までは弱くなりそうだと書きましたが、おおむね想定した形での推移が続いています。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足は前回考えたようにレンジ相場になっています。昨日は112円まで落ち込んでいたのですが、ここは赤線のサポートラインが引ける2番底でしたから、反発しやすいポイントです。昨日売るのはよくありません。やや戻してきた現在売るのはどうか? それを考えてみましょう。

 

売り手としての根拠はRSI50%に当たっていて、全体的に弱いからというのはあるでしょう。ただ、茶色線の形が、今から売るにはよくありませんね。茶色線が水平に動いているときは、レンジ相場を示します。そして線の角度がないと抵抗力も弱いのです。こういうチャートで売るのはいまいちです。たいていいきなり強い陽線が出現して、+2σまでまた戻すような理不尽な展開になりがちです。なので、今売るよりかは、+2σに触れたときに売るのが優位です。今売った場合の勝算は50%だとすれば、+2σまで来たときの売り手の勝算は70%くらいまで引き上がるというような感覚を持つといいでしょう。

 

たとえば球技だってそうでしょう、全球フルスイング、全球スマッシュなんていうのは自滅するプレイヤーです。打ちにくいくさいボールはファールしたりカットしたりしてつないだりして、次にいい球がくるのを待ちましょう。もっといい状態で売れるポイントがあるのだから、そこまでくるのを待ってから売るということです。

 

また、ここ2、3年ほどの相場のアノマリーとして、毎月25日を過ぎたころから、USD/JPYや高金利の通貨は一旦反発することが多いのです。単純な想像ですが、毎月25日〜30日は、給料日と重なりますよね。どこのデパートだって25日からは書き入れ時、月半ばは閑古鳥が鳴きやすくなります。どの商売も似たようなもので、たとえば外貨預金の営業マンだって、顧客のお金があるときを狙って営業をかけてきます。給料やボーナスが入った直後を狙ってくるわけですし、個人トレーダーだって給料が入れば競馬場に急ぐ客のようにFXをやるわけです。で、おそらくはそういった需要が働くのでしょうね。だから25日以降は一旦は上がるような展開が多いです。でも、だいたい雇用統計でその勢いが終わって、雇用統計の翌日からは弱まる展開が多いのです。昨年の高金利通貨の値動きなんて、25日からは買って、6日くらいから売ればそれだけで結構儲かるような値動きがよくあったと思います。

 

というわけでまとめると、まだUSD/JPYは下げの余地を残してはいるのですが、112円〜115円の幅でしばらくもむと考えています。なので、4時間足としたら様子見です。売るとしたらまた115円が近くなってからでしょうか。4時間足から下のデイトレとしては今日明日は短期で買いたい場面になるかもしれません。でも、釣り上ったときに売りを持つのが本命の戦略です。

 

 

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| - | - | 14:08 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説054 下降トレンド中に急反発が起こったら、冷静に仕掛け直すだけ

この記事は1月20日11時20分頃に書いています。トランプ大統領の就任式のイベント前にUSD/JPY相場は荒れた値動きになってきました。4時間足は急変の相場の良い例題のチャートになったので、取り上げます。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足は底値圏から一旦反発の流れになりました。このようにトレンドが続いていたチャートがいきなり急反転することはどんな足でもよくあることです。これが5分足のチャートだとしても、1日に一度くらいはこのような急反発が見られるので、そういったときはどう対応していけばいいか?はとても大切です。「ズルズルと下がりそうだな」と思っていたところで一転して急騰するとパニックになりやすく、このあとどうすればいいのか頭真っ白になる方が多いのですが、玄人は淡々と粛々とポジションを調整していくだけですから、このチャートをよい参考書としてその技を盗みましょう。

 

これまでの流れを振り返ると、aの地点は-2σタッチで、RSIも再び30%にきているので反発の可能性があることはすでにわかっています。だから、「あ」から売っていたらaで利食いが最善だし、aからさらに突っ込んで売ったとしても、すぐ逃げる心構えはしておくべきです。そのあと、ちょっと反発してピンク線の接点にきたときに売るのは良いでしょう。ただ、ここでは粘ってbでピンク線の上に乗ってきましたね。このあたりで売り手は厳しくなったので、これは少しの損で逃げるのがベター。そしてcでは強い陽線が出てきましたが、このように・・・

 

1 ピンク線に乗った

2 水平の茶色線またはRSI50%を一気に抜くような、

  直近にあるロウソクと比べて3倍以上ある陽線が出てきた

 

というような状況になったら、絶対に焦って売ってはなりません。この強い陽線によって、攻守が逆転した瞬間だからです。このcの陽線を見たプロの売り手は「これはダメだ」と急いで逃げます。しかし、トレードに慣れていない方やレバレッジを上げている方は躊躇します。

 

たとえば「あ」から売っていて、cで戻ってきてしまったら、利益がなくなって悔しくなって動けなくなる・・・なんてケースがよくあるでしょう。初心者はせっかく利益がでていたのがなくなったら感情的になって、我慢して売りを持ち続けたりするのですが、それはよくありません。玄人はそんなときどうするかというと、それは同値や少しの利益または損などでポジションを一旦閉じます。この勝負は「引き分け」と考えます。そして、2手、3手先をすぐに読んで仕掛け直すだけなのです。そのあとどう動くかというと、テクニカルとしては+2σまで突き上げが続く可能性が濃厚です。だから今度はそこから売り直しを考えます。それがdの地点です。

 

それで現在はどうなっているかというと、レンジのようになってきました。茶色線が水平になってきて、ボリンジャーバンドも横方向に流れてきています。現在はピンク線を割っているので、また茶色線を割り込むように下がってくるでしょう。しかし、下がったところで突っ込み売りは厳禁。なぜならcの陽線で逃げられなかった売り手が、下がってきたら急いで逃げる(買い戻す)からです。よって、また少し上がり、茶色線付近でレンジの形でしばらく推移するようになるでしょう。レンジが煮詰まってきたあとは、上がるか下がるかですが、前回の記事で描いたように1月は全体的に売りが目立つから、弱まる方が可能性が高いと考えています。

 

まとめると、トレンド相場のときに反転するような値動きがあって、茶色線やRSI50%を抜いてきたら、すぐに仕掛け直しを考えましょう。cのような強いロウソクがでたら、10本程度その方向に粘り強く推移しますが、推進力が切れてくるとまた元に戻っていくのです。だから、売る場合は、勢いのあるcの時点ではすぐに売らない。+2σに当たってから売るか、時間が経って弱まってから売り直すことです。こうした値動きは日々のデイトレでもよくあるので以上の対応法を覚えておきましょう。でないと「下がっていたのに上がったぞ! これからどうなるんだ???」とオロオロして往復ビンタを食らうことになりますから。

 

なお、自著のアドバンスドホーミングFXでは、

「あ」からは手法4による売り。-2σで利食い。

bの少し前のピンク線の接点では、手法4による売りでOK。

しかし、そのあとピンク線に乗ってきたらbでは、手法bによるゴールデンクロスでの買いを検討。

dの+2σからは、手法bのリバーサル法によって、売りを検討。となります。

 

詳しくは以下リンクの教材をご参考にしてください。

この形になったらこのアプローチが優位というのがわかるはずです。

 

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