「FX意識改革」ブログ

 2009年からFXのトレードについて真面目に解説しています。
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# テクニカル解説064 キリの良いプライスでは、売り手、買い手、様子見の三すくみの心理を考える

トランプ相場で118円まで上がったUSD/JPYが、落ち着いてくれば110円を割り込んでいく流れは、年末ごろからPC版のメルマガにも書いていたように想定していました。4時間足の現在の展開も想定した形で、最近は中期のスパンで楽なトレードができていますし、今月は特に先週と今週は短期でも結構稼げそうな相場状態になっているでしょう。

 

値動きが大きくなってきたので、USD/JPYの日足から見てみましょう。

 

USD/JPY 日足

日足は長く続いていたレンジが下方向に崩れ出しています。いままでレンジだった部分にフィボナッチを引いて、161%の飛び出しを見て、そこをターゲットにしていくのが、私のやり方です。図の計り方で見れば109.40付近がターゲットになるでしょう。

 

110円は切が良い数字です。こういう切りが良い数字は、上のほうでロングポジションを持っている人は損切ラインに設定しています。反対に上から売っている人は利食いラインにしています。ノーポジションの人は、110円では買ってくるでしょう。というわけで、昨夜は110円を割り込む流れできたところで一旦反発しました。しばらくは110円ではそういう攻防が起こるでしょう。

 

しかし、110円前半でのウロウロ展開が長引くと、次第に人間心理も偏ってきます。粘ってロングを持っている人は「やはりだめだな」と撤退しはじめる(売る)、110円から買ってみた勢力も伸びないので降りる(売る)、というような行動に出ます。すると、突然ガクンと相場が下に崩れ始めるのです。すると多くの人が設定している110円のロスカットが執行され、109円前半まで一気に落ち込むでしょう。

 

さて、そうなったとき次の一手はどうするか? 将棋と同じように「こう動いたらああなる」というように先を読めばいいのです。素人はここで「これは暴落がくる!」なんて飛躍的に考えて突っ込んで売るでしょう。玄人は逆に、急落したときは買い場だと買ってきます。一旦は買ってみればいいのですね。一旦買ってみて1円でも上がってくれればもうそれで大きな勝ちです。買ってみて上がらなければ微益や微損で撤退すればいいのです。いちばんよくないのが「どんどん落ちるに違いない」とか、あるいは「どんどん上がるだろう」などと自分の都合よく考えて、ポジションを持ったまま放置することです。相場の機微に合わせてポジションの出し入れをする。それができなければトレーダーではないのです。

 

USD/JPY 4時間足

次に4時間足を見てみましょう。ここまでは簡単な下降トレンド相場です。これからも下がりそうだから、基本はaルートを考えます。ただ、現状から売るというのは、安値から売るという形で、さほどの優位性はありません。思惑通り下がったら、あまり欲張らずに利食いすべきでしょう。109円半ばくらいまで落ちたら利食いで引き上げることです。日足を見てもそのあたりでの一旦の反発は考えられます。

 

aルートが本線ですが、サブルートも考えておきましょう。それはbルートです。落ちずに突然ゴールデンクロスをして吹き上がる展開も十分にあるのです。これを想定していない人は「売ったら上がってしまった」とあたふたして損切できずに放置をしてしまいます。その時点でトレーダーではありません。トレーダーは「売ったら上がった」の前に、判断ポイントがあります。「売ったけれども、なかなか下がらなくなった。危なくなったので逃げよう」と考えるのがトレーダーです。相場の「機微」を察することができるのがトレーダーなのです。そうして売り手のトレーダーが逃げる=買い戻す=だから吹き上がる。というわけなのです。

 

しかし、吹き上がったところで基本のUSD/JPY売り路線はまだ変わりません。上がったところでは買いポジションを持ったまま苦しんでいる人たちが逃げる(売る)から、また下がってきます。よって、現状から売ってみて、思惑通りに下がったら109円半ばで利食い。なかなか下がらずに上がってきたら、逃げて、111円前半くらいから売り直す。この二段構えを想定してトレードするのが基本でしょう。

 

まとめると、USD/JPYは早かれ遅かれ110円を割り込む展開にはなると考えていますが、109円半ばくらいからは急反発に注意します。

 

 

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| - | - | 11:58 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説063 2度叩かれると上昇気配が弱まる

この記事を書いているのは3月21日の10時頃です。USD/JPY相場は毎月同じパターンで動いていて、雇用統計後にはまた売られる展開です。この後は、毎月同じみのパターンで、25日までは売られる展開になり、そこからはやや戻す展開になるのではないかと考えています。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足の前回は「難しい相場」と解説しました。難しい相場のときは、突然逆進する展開にもなりやすいのですね。この相場ではaの陰線が逆進の起点になりました。たいていフララフラとした相場はもともと不安定ですから、突然このような突風のような大きい値動きが起こるのですね。aの陰線でMAがデッドクロスをして、RSI50%を割り込んでいるのだから、このあとは弱い展開になることは想定できます。aの前からも115円は重いことは想定してはいましたが、aが出現するタイミングというのが読みにくいもので、aの前から売りを仕掛けて利益を出すというのは難しいことでした。しかし、а後はこのあと売りが優位になりそうだというのは予測がつくことでしょう。

 

a後の展開をみると、囲みのところで2回粘りましたね。元々上昇が強い相場なら、a後にすぐに戻して倍返しで高値更新という展開になるでしょう。しかし、そうはならずに1度叩かれた。そして、2つ目の囲みの部分でも反発ができずにさらに押し込まれています。たいてい2度叩かれてしまうと、買い手の心は折れます。RSIも底値を這うようになります。こうなると上昇の力はさらに弱くなり、このチャートを見ている買い手が「これはだめだ」と一斉に買いポジションを外す(売る)ために、図のようなルートで急落しやすいのです。

 

なので現状からアプローチするときは、ピンクの線を根拠にしてここから売っていき、-2σにタッチするような急落がきたら利食いをする。そういう短期トレードが良い手でしょう。ただ、実はこれより優位性がある仕掛けどころもあります。それは何らかの拍子で茶色線まで一気に吹き上がってきたときにカウンターで売り、下がったところで利食いすることです。何らかの拍子に吹き上がれば、上のほうで買いを持ったまま苦しんでいる人たちがたくさんいるため、彼らが逃げるということは人間心理的に必然の反応です。ですから、そこで売りを持つというのは非常に優位性が高いのです。

 

まとめるとしばらく売りが優位になりそうな形で、ピンク線を手掛かりに売り、-2σで利食い。ピンク線を抜かれたら売りは手仕舞いして、茶色線から売り直し。この2段構えでトレードしていきます。

 

 

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| - | - | 10:11 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説062 見ている時間軸がわかりにくければ、他の時間軸も見てみる

USD/JPY相場は雇用統計前に急騰して、雇用統計後に売られる展開になりました。毎月、雇用前に上げて雇用後に下げるというのは、ここ2年くらい同じパターンになっています。4時間足でいままでの値動きを確認しましょう。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足はaの手前は上がってきたものの売りが強くなって軟調な状態でした。ただ、RSI50%でしぶとく支えられたことで下がりにくいイメージがありました。前回指摘したようにa前はUSD/JPYはいま一つの状態だったのですが、為替相場全体はドル高傾向でドルが買われていた影響も強かった場面です。

 

aはADP雇用統計がらみでの陽線だったと思うのですが、他のロウソクと比べてサイズの違う大きいロウソクが出たときは要注意です。a後からのカウンターで売るのは難しく、aから2本後に陰線が出ましたがこれがMAの上に乗ったことで、売りにくくなりました。ここから雇用統計まで堅調になりそうな予感は多くの人が感じたと思うのですが、また雇用統計後に売られるという予測もつくわけで、安心して買っていける場面でもなかったでしょう。

 

雇用統計後は売られたあとのb地点では、またRSI50%で支えられました。なので上がりが継続しているかのようには見えるのですが、全体的にピンクのMAは波をうっているし、ボリンジャーバンドは蛇行しているので、とても不安定な上昇トレンドといえるでしょう。

 

このような相場でのアプローチは難しく、無理にエントリーしても、長い間持たされたあげくに利益がそれほどでない、ややもすると一瞬の値動きで損切ラインにかかってしまい損をするということが多いのです。

 

平たく言えばUSD/JPYは難しい相場になっているので、積極的にはやりたくない。おそらくは115円が壁になって長い間停滞が続くと思います。115円からは売りがくるだろうとは思っても、その売りが利益を出すのは長い時間がかかりそうです。

 

で、前回はチャートを見た時にわかりにくいと思ったら、他の通貨を見てみるとわかりやすくなっているということを話しました。前回は相場全体はドル高だから、ドルストレート売りが簡単だろうと考えたわけです。それと同じように、時間軸を変更するというのもアプローチのひとつなのです。たとえばUSD/JPYの5分足を見てみましょう。

 

USD/JPY 5分足

4時間足と比べると、茶色の線が斜めに上がっていてわかりやすい相場状況になっています。こちらのほうがロングではアプローチしやすいでしょう。ただし、短い足にすれば上昇トレンドの持続時間もそれに応じて短くなります。このチャートはもうここからロングで追うのは遅く、RSIを見ると70%で頭打ちになっているので、そろそろ弱まってきそうな雰囲気があります。まあ買うとするのならむしろRSI30%まで急落してきたときに2、3時間程度買うような短期トレードでしょう。

 

まとめるとUSD/JPYの4時間足は長く停滞しそうな気配があります。レンジが続きそうなので、USD/JPYをあえてトレードするのならば、中途半端な時間軸よりかは、単純に5分足レベルでのRSI70%で売り、30%で買いの短期トレードの方がはまりそうだと思います。

 

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| - | - | 09:19 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説061 USD/JPY相場が膠着しているときは、他通貨をチェックする

USD/JPY相場は中期的には弱い形ですが、4時間足では膠着が続いています。USD/JPY相場が膠着しているときは、ドル高の状況になっていることが多いので、ドルストレートやクロス円取引に旨みがあります。今日はそのあたりを解説します。

 

USD/JPY 4時間足

USD/JPYの4時間足はRSI70%からはまた頭を叩かれてやや下がってきました。ただ、上がりが強かったので押し目が入って持ちこたえ三角持合いになっています。115円台に乗ってくると再上昇になりますが、現状はまだまだ頭が重い状態で、図のようなルートで次第に弱まっていくと考えています。

 

このような膠着状態のときは利益を上げにくいのですが、他の通貨がわかりやすい形になっている場合が多いのです。USD/JPYが膠着状態であればまずは「ドル高」の状況を考えましょう。するとEUR/USDやGBP/USDやAUD/USDなどのドルストレートが下がるわけですね。

 

NZD/USD 4時間足

これはNZD/USDの4時間足ですが、完全下降トレンドになっています。USD/JPYが膠着しているときは、ドルストレートが上がるか下がるかのわかりやすい形になっているケースが多いです。こういう相場のアプローチは簡単です。MAから売って下がったら利食いです。

 

ただ、今から売る場合は、最安値からの売りになるので注意と工夫が必要です。安値を追うのならピンクの線を超えたらすぐ逃げること。思惑通りにさがったらすぐ利食いすることです。または様子を見て茶色線まで吹き上がったところで売るのが無難でしょう。一番良くないのが安値から売りを持って放置することです。安値から売る時は必ず利食いを速くすること、でないとすぐにリバウンドで呑まれてしまいますから。

 

NZD/JPY 4時間足

USD/JPYが膠着で、ドルストレートが上下どちらかに進んでいるときは、クロス円も簡単なトレンド相場になりますから取引チャンスです。ドルストレートと同じ軌道で動くわけですから、NZD/JPYも売りが優位ということになります。

 

このようにUSD/JPYとドルストレートの関係を考えて、常に動いている通貨をセレクトしていくことです。

 

USD/JPY、ドルストレート、クロス円の関係性をまとめれば・・・

 

<主にドル相場が注目されている、ドル高orドル安ケース 値動き度は中>

・USD/JPY膠着 ドルストレート上昇 クロス円上昇(ドル安)

・USD/JPY膠着 ドルストレート下降 クロス円下降(ドル高)←現在の相場状況

 

<主に円相場が注目されている、円高or円安ケース 値動き度は大>

・USD/JPY上昇 ドルストレート上昇 クロス円大上昇(リスクオンで円が一番弱い)

・USD/JPY下降 ドルストレート下降 クロス円大下降(リスクオフで円が一番強い)

※ちなみにこの形のときは株の上がり下がりも連動して大きな値動きになる。

 

<主に他の基軸通貨(ユーロやポンド)が注目されているケース 値動き度は小>

・USD/JPY上昇 ドルストレート下降 クロス円レンジ

・USD/JPY下降 ドルストレート上昇 クロス円レンジ

 

となります。最後のUSD/JPYとドルストレートが逆行するパターンでは、完全に五分五分のレンジにならずクロス円に若干方向性が出る場合もあります。たとえばUSD/JPYの上がりが弱く、ドルストレートの下がりが強ければ、クロス円は下降気味のレンジになります。

 

まとめるとUSD/JPYが膠着しているので(つまりドルと円の強さが互角)、そんなときはドルストレートやクロス円取引をメインにします。為替相場全体的には弱い状況でしょう。

 

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| - | - | 04:47 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説060 弱含みの相場で吹き上がったら売りで叩く

この記事を書いているのは3月1日(水)の11時頃です。

 

USD/JPY相場は2月中旬から停滞した値動きになっています。4時間足で前回からどう動いたかを振り返りましょう。

 

USD/JPY 4時間足

 

4時間足はダラダラと下がってきました。全体的には弱含みのチャートです。ただ、赤線がサポートラインですし、このあたりはRSIの30%に到達しています。だから、囲みの部分でつっこんで売るのはよくありません。このあたりでは高値から売っていた人が利食いをする(買い戻す)ために反発してきます。

 

昨夜も強い反発があって113円まで戻ってきたのですが、ここまで上がるとどうなるか?を考えましょう。まずこのチャートは高値から下がってきているので、113円で買ったまま長い間含み損になっていた人たちがたくさんいます。いままでジリジリと下がっていて損切しようかどうしようかと悶々して苦しんでいたわけですね。そんなときに幸運にも吹き上がって戻って来てくれた。すると多くの人は助かったと買いポジションを整理してきます(売る)。そのためにまた下がってくるというわけです。

 

その人間心理をテクニカルに投影して判断すると、現状はボリンジャーバンド+2σなので、逆張りのタイミングであるでしょう。ただ、デイトレレベルでここから売る場合は短期的なトレードを心掛けます。aの茶色線まで下がったところで欲張らずに利食い、そしてbまでまた戻ってきたらまた売ってみます。bのあとなかなか下がらずにジリジリと上がってきたら、cの急騰展開に移行してくるため、売り手は逃げなければなりません。反対にまた弱含みでジリジリとdルートで落ちてくるのなら、それは長く売りを持つことができるでしょう。

 

まとめると一時的に吹き上がりましたが、現状からはまた雇用統計が過ぎるとdルートを経て落ちていくと考えます。中期的にはまだしばらく売りが優位でしょう。

 

 

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| - | - | 11:15 | category: テクニカル解説 |
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