この記事を書いているのは、8月29日(火)の11:30頃です。
USD/JPYは想定した形で崩れてきました。前回記事からの値動きを振り返ります。
USD/JPY4時間足
前回記事ではaの部分で逆張り狙いという趣旨で書きました。上の赤線が抵抗線になって下がっていきました。このブログを読んでいる方は予想通りになってすごいなと思うかもしれないのですが、こんなのはただの基本ですよ。プロなら誰でも売り仕掛けをしてくる展開です。a後は大きな陰線がでて、そのあともみあいになりましたが、bのあたりで売りはさっさと利食いするのが最善です。というのもレンジ相場は真ん中(つまり茶色線)にくるとよくわからないもみあいになりますから、そのあたりにきたら利食いしておいて、また何かの拍子に+2σに来たときに売ればいいのですね。
ただ、このチャートはもみあいからさらに下に崩れてきました。これも上の日足が下がってきていますから、4時間足もレンジでもみながら下がっていくだろうな、というのは、十分想定できることです。で、実際に下がってきた。前回は下の赤線から逆張りで買いはあまりやりたくないと書きましたね。現状はその赤線で、図の黄色のルートのように少しくらいは跳ね返る可能性があります。ただ、茶色線を超えてさらに跳ね返るのは難しいでしょう。なんで難しいといえるのかというと、このチャート突然下がったのでaやbで買いを持っているトレーダーは大変困っているからです。彼らは相場が上がってくれば助かったとポジションを整理する(買いポジションを売る)のが必然。故に下がるわけです。というわけで、4時間足は長めのスパンでみれば弱くなりそうだと判断できるのですね。
USD/JPY 1時間足
1時間足は、ダラダラと下がってきてズドンと下がりました。まあファンダメンタルとしては、北朝鮮のミサイル発射が影響したといわれるでしょう。たしかにニュースが初動のきっかけになることはあります。元々弱い地合いでネガティブニュースが流れれば下がりやすくはなるでしょう。ただ、ここがとても重要なことなんですが、下がったら、ほかのトレーダーはどう動くのか? それを常に考えてください。先ほども書いたように相場には、買い手、売り手、様子見の三者がいます。自分が売り手であっても、では買い手はどうしているか、様子見はどうしているかと考えるのです。もっとつっこんで、このレベル108.80にあるときは、これより下の売り手、買い手はどうするのか? これより上にいる売り手、買い手はどうするのか、と考えていくのですね。
とすれば、急落して下がったときなどは、上のほうで売りを持っている人たちの大半は急いで利益を確定してきます(つまり買う)。なので、リバウンドが起こるのです。このときニュースだけしかみておらず、北朝鮮がミサイルを発射したからどんどん下がるぞ! なんて考えている方は、相場にいる他の参加者が見えていません。独りよがりの欲の視点で見ているのです。下がったら、他の参加者はどうするのか? その読み合いが、できないとトレードは勝てるようになりません。そして、その動向を読むことは簡単なのです。なぜなら相場はお金がすべての価値観で動いているから。「損はしたくない」という価値観で人がどう動くのか? その価値観の最たるものが相場の世界です。
というわけで、急落してきたあとは、売り手が利食いするのでリバウンドに注意すること。そして現状は戻ってきているので、ピンクの線の接点である今から売ってもいいでしょう。なぜなら、このあたりには逃げ遅れた買い手がいるからです。かれらは戻ってきたら売るからですね。ただ、リバウンドの力が強まると、図のような強引な行って来いも起こります。売ってなかなか下がらないときはポジションを外す(買う)。みんなそうします。だから急に上がるわけです。一旦逃げておいて、また高値から売ればいいだけの話です。
まとめると今日明日は弱まりそうな気配があります。戻り売り中心です。短期トレードでは、急落するような場面は常に売りはリバウンドを考えて利食いをしていく。そしてまた戻るのを待ってから売り直し。その繰り返しになります。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください