この記事を書いているのは3月29日(木)の22:50頃です。
USD/JPY相場は乱高下の状態です。ダウも株式も乱高下していて、全体的に動揺していて経済的にはよろしくない状況。USD/JPYの最近の傾向としては、いつも金曜日に大きな売りがくるように思います。
4時間足
4時間足は下落気味に進行していたのですが、安値からの切り返しがきました。レンジ気味で下がっているときにはよくある展開で、仕掛けどころや撤退どころを間違えると、たちまち塩漬けになったり往復ビンタを食らいます。
このチャートは、前回解説したように基本線は下落ですが、安値から売るのは不利です。ですから、ある程度リバウンドしてきた茶色線の接点のa辺りで売りを持つのが良いでしょう。しかし、このチャートはa後に陰線が出たものの、ピンクの線が上がってきて、それに支えられる形で跳ね上がりました。ピンクの線が上向きになって支えられRSI50%を割らなくなってくると、次のタイミングでゴールデンクロスが起きますから、aの売りは下げ渋った時点で撤退です。遅くてもbの大陽線が出始めたころには売りは一旦逃げるべきです。「これはやばい」と思った売り手が逃げていく(買い戻す)わけですから、一時的に吹き上がるのです。
その後はRSIの70%まで上がっていますから、cから売りを仕掛けてみるのはセオリーです。aで売って利益にならずに損切になったとしても、RSI70%まで上がり切ったところで売りを持てば、今度はもっと大きな値幅を狙えることになります。しかしあなたは「cで売ってもまたさらに上がることもあるではないか」と思うかもしれませんね。はい、そういうこともあるでしょう。そうなったらまた売り手は撤退して次の仕掛けどころを探すだけですし、今度は買い側からのアプローチを考えていくことになるのです。トレーダーは当たるか外れるかが全ての「一発屋」ではありません。自分の判断を随時再検討して切れ目なく更新していく「修正屋」といえるものです。
話がちょっと脱線しますけど、昔チクタクバンバンというゲームがありました。知らなければYOUTUBEで検索して見てください。時計がレールの上を走っていくのですが、突然曲がったりするので、先読みしてコースを修正しなおして脱線しないようにしていくやつです。あのゲームと同じように、チャートの動きが変わったら、それを先読みしてポジションが脱線しないようにしていく。それがトレードというものです。
話を戻すと、RSI70%のcで売りを持つのはOK。では、次の仕掛けどころは? ピンクの線を割ると茶色の線まで落ちます。しかし、d辺りで買い支えはありそうです。ですから買うのならdで買う。なんで買い支えがあるのかというと、このチャート吹き上がったからですね。下がってくれば当然押し目を虎視眈眈と狙っている向きが乗ってくる。また逃げ遅れた売り手が損切する(買い戻す)。故に上がるということです。しかし、ちょっと上がってeくらいになるとまた売りがぶり返すでしょう。そうして三角持合いになっていって、fで下割れすると、ストンと落ちることにはなるのです。
私はこのチャート形からは、このような大まかな展開を想定していくわけです。そこから外れてきたらチクタクバンバンのように、次のルートを考えて先回りして次の仕掛けどころを考え抜いていくわけですね。そういう作業がトレードの予測力を上げることになります。
USD/JPY 1時間足
上の足が乱高下だと、下の足は一方的な流れのチャンス形になりやすいです。このチャートはa辺りでRSI70%に到達しています。上の足が下降トレンドだと見れば、aからの売りはいいでしょう。一旦はデッドクロスして下がったもののもみあってなかなか下がりません。そうこうしているうちにbで強い陽線が出てMAがクロスし、RSI50%が支えになり、赤線のレジスタンスを超えた。この時点で売り手は撤退。勘の良いトレーダーなら短期で買い側に回るでしょう。そのあとは吹き上げがきました。吹き上がったところから買いで乗るのはもう遅いわけです。このあとMAがまたデッドクロスすると弱まっていくでしょう。ですから、茶色の線を割れたc辺りからは売りになります。反対に買いでいくのならば、赤線のレジスタンスを狙ってd辺りから短期のちょっとしたリバウンドを狙う感じでしょう。
まとめると、乱高下していますが、毎度金曜日に帳尻合わせの急落が起こりやすい状況であると思います。現状からは売りで対応していきます。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください