「FX意識改革」ブログ

 2009年からFXのトレードについて真面目に解説しています。
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# テクニカル解説121 ドル高なのか円安なのか? 良く状況を見てからトレードする

この記事を書いているのは4月24日(火曜日)の10:40頃です。

 

先週ドル円はかなり粘ったことで、昨日からは上昇に転じる展開になりました。ただ、相場の状況としてはリスクオンでの吹き上がりではなく、ドルの独歩高です。通貨の強さで比べれば、1位ドル、2位円、3位その他 という関係になります。この状態ではEUR/USDやGBP/USDやAUD/USDなどのドルストレートは急落します。またユーロやポンドよりも円が強いわけですから、クロス円は下落します。唯一、ドルだけが円より強いので、ドル円だけは上がるということです。リスクオンの円安という単純な局面ではないですから注意しましょう。「円安」ではなく、「ドル高」です。

 

USD/JPY 週足

週足はピンク線の上で陽線が出る形になりました。下降中にピンク線を抜けてくると瞬間的にショートカバーがくるのですが、ショートカバーが来たところで、上の茶色線に当たるので、また頭を叩かれる展開にはなりやすいです。ただ、ピンク線が上向いてきても落ちないと、茶色線を上に抜いて急騰する展開も10回に2回くらいはありますから、売りで決めつけるのも危ないチャートです。週足で解説していますが、こういうチャート日々の5分足でも良く出現しますから、注意しておきましょう。

 

この状態からの仕掛けどころとしては、第一に様子を見たほうがいいです。レンジが崩れたところで乱高下している場面ですから、簡単な局面はありません。それでもトレードをするのなら、茶色線やRSI50%の壁を意識しての売りですが、週足規模で反発が入っていると、ロウソク2、3本は高値張り付きのまま続く可能性は大きいでしょう。ですから、デイトレ感覚で売りを試すのはNGです。ずっと高値で持たされることになります。週足として再度売りたければ、また雇用統計が終わって来月半ば以降狙いというところでしょうか。一方、買うのはどうかというと、買うのは遅いですし、数か月持ちたいのならばまだ買える状況にはないでしょう。むしろ何かの拍子で急落したところで瞬間的なリバウンドを狙うぐらいで待った方がいいでしょう。

 

 

USD/JPY 日足

日足はずっと赤い抵抗線に頭を押さえられていましたが、その高値付近で10日も粘られています。こうなると多くの人は「落ちなくなったな」と感じるわけで、「高値更新しそうだ」と思うようになります。その思いが強くなってくると、皆が買い側に心変わりをして急騰する展開になるのです。aで抵抗線をブレイクしたあとはしばらくは高値張り付きが続くでしょう。ただ、日足もRSI70%に近づいていて、今から買っても長い間さほど上がらずに停滞する展開になってしまうでしょう。とはいえ、現状から売り狙いも良くありません。図のように波状的に押し目買いが入ってくるのでデイトレ感覚で売ってもずっと下がってこないということにもなります。

 

もし、週足が上昇トレンドなら現状からも強気で買えるのですが、週足は下がり気味のレンジ形ですから、強く買うことはできません。図のような形で落ちやすいと考えます。押し目を拾うなら今抜いた抵抗線で買う感じでしょうか。そこでリバウンドが入っても1円程度かとは思います。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足は長いレンジでボリンジャーバンドがすぼまってきて、図の矢印の辺りではジリ上がりになっています。こうなってしまうと売り手は「これはだめだ」と撤退していく(買い戻す)わけですから、ドミノ連鎖で上がっていきます。そして上がり始めると様子見が買い始めるわけですから、どっと吹き上がります。吹き上がった現状の心理状況はどうなるかというと、短期の買い手は利食いします。ですから吹き上がりの直後は鈍化しますが、下がってくると様子見が押し目買いしたり、逃げ遅れた売り手が急いで損切る(買い戻す)わけで、また上がるのですね。1時間足レベルでは下がったところでMAを頼りに押し目買いをして、30pipsくらい狙うトレードが噛み合うと思いますが、スイングとしては前述したようにあまり伸びないと考えるので買いにくい所です。かといって今から売ると再上昇に飲まれてしまうでしょう。

 

まとめると、相場の状況は「ドル高」ですから、ドルストレートやクロス円売りが優位です。買うならドル円ですが、ドル円が伸びなくなってきたときは、ドルストレートやクロス円がかなり落ちている状況になるでしょう。ドル円を買いで取引するよりかはドルストレートやクロス円を売りで取引する方が旨みがあると考えます。

 

※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください

 

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| - | - | 10:58 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説120 乱高下を見極めてトレードをする

この記事を書いているのは4月18日(水)の6時00分頃です。

 

前回の投稿から10日程度時間が開いてしまいましたが、その間USD/JPYも停滞が続いています。ただ昨日から軟調になってきた所で、今日からは崩れそうな気配です。日足から確認してみましょう。

 

USD/JPY 日足

日足は前回の抵抗線付近で叩かれたままです。MAはゴールデンクロスしたのですが、その後で+2σの壁に叩かれ、ピンク線を割り始めると、下落の流れになります。ピンク線に支持されて陽線が2、3本連続で出て高値更新すると、ホーミングFXでは「トレンド転換

」から「上昇トレンド相場になった」、と判定するわけですが、反対に+2σの壁に叩かれてピンク線に支持されないと、茶色線が水平方向に進んだままですから、ここのサポートの支持はほとんどないまま、ストンと-2σまで落ちていきやすくなります。この場合は「レンジ相場になった」と考えれば良いでしょう。

 

現在はレンジ相場になってきているのだから、アプローチするとしたら+2σからの売りが優位ということです。ホーミングFXでいうところの「手法bのリバーサル」狙いということなります。とはいえ、このようなトレンド転換の場面で仕掛けるのは、次善の策です。本当は、もっと簡単な場面でしかけたほうがいいですね。このチャートなら左のダラダラと落ちてきた下降トレンド相場での順張りがより優位性が高いということです。今は仕掛けるにしても半分の力くらいで軽くやっていきたい場面です。

 

USD/JPY 4時間足

4時間足は、乱高下で難しいチャートです。このように「ボリンジャーバンドが蛇行している」「MAが何度も交差している」チャートは、難しいレンジです。こういうレンジ気味の相場は様子見基本ですが、アプローチするのならば逆張りがいい。ボリンジャーバンドが日足のように綺麗に並行気味に推移しているときはそこから逆張りすればいいのですが、このチャートのように蛇行しているときの逆張りは、ボリンジャーバンドは逆張りの指標としては使えない。でも、MAもぐにゃぐにゃでトレンド相場ともいえない状況であれば、RSIを使った逆張りが有効です。つまり、aのRSI70%に達した部分で逆張りすれば良い。ということになります。

 

RSI70%で売りが入ったあとはMAの支持をよく見てください。前述したようにピンク線で支持されないと、茶色線まで落ちるわけですが、その場合は茶色線が平衡推移なので支持力が弱い(MAというのは角度があるほど支持力が強くなります。水平は弱い)。bの部分では支持が入らずに割り込んでいます。ここで目立った陽線が連続してでないようなら大筋は売りが優位のままと見て良いでしょう。

 

従ってこのチャートはこのままズルズルRSI30%までは行きそうな形です。RSI30%で50pipsくらいの小リバウンドはありそうですが、上の足が軟調ですから、買い手側で持つのなら1日が限度でしょう。大筋では変わらず売り手から入りたい場面です。

 

まとめると今日から一週間くらいはUSD/JPYは一段軟化すると考えます。いまひとつ4時間足からは仕掛けにくいのですが、1時間足以下は下降トレンドの形になりやすいので、デイトレなら順張りでの売り狙いが優位でしょう。

 

 

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| - | - | 06:04 | category: テクニカル解説 |
# テクニカル解説119 チャートが分岐点上にあるときの考え方

この記事を書いているのは4月9日(月)の9時50分頃です。

 

毎回同じことを書いているのですが、USD/JPYは雇用統計前に期待買いが入る展開が何年も続いていて、今月もそのパターンが見られました。そして雇用統計後には潮が引くように下がって行くのが恒例の展開ですが、今回はどうでしょうか。新年度ということで週足から見ていきましょう。

 

週足

週足は底値圏で下げ渋る展開になっています。赤い線が長期で続いていたレンジの下限のサポートラインでしたが、ここを割れたので、今はそれがレジスタンスラインに変わっています。まだ弱い展開にあるのですが、注意しておきたいのはピンク線の支持です。現在はピンク線の上に若干出てきました。ピンク線の上に「しっかりと乗って」強い陽線が出ると、ピンク線は上向きに変わります。そうなるとaルートのような急回復の流れになります。

 

しかし、現在は小陰線ですし、ピンク線の上に若干出ているにすぎません。ピンク線もまだ下向きです。ですから「しっかりと乗った」とは言えません。ここから強い陽線が出てくれば買い側が優位になるのですが、現状から陰線が一本出ると、上ヒゲが出てピンク線に叩き落とされた形にもなります。こうなるとまた低調なbルートに入りやすいでしょう。

 

現状からは様子見です。新規で売り買いを選択することはできません。下から売っていて逃げ遅れているのなら、まだ確実に上がる形ではないですから、まあもう少し様子見ですね。赤線より上で買っていて塩漬けになっているのなら、このタイミングで逃げたほうがいいかなとは思います。

 

日足

日足は底値圏でゴールデンクロスになりました。私の手法は、ゴールデンクロス=買い、というわではありません。ゴールデンクロスしたタイミングでは、ほとんど乱高下になります。というのもボリンジャーバンドの+2σに当たって一度は叩き落とされるからです。それが今の展開。そのあとでピンク線に支えられてジリ上がりすると、+2σの線が外側に広がっていって、上昇トレンドが開始されます。しかし、ピンクの線が満足な支持線にならずに、またレンジのような展開になってくると、今度は一転して-2σまで急落しやすくなるのです。茶色線の傾きもポイントで、茶色線の先端が今は水平ですよね。この状態だと茶色線のサポート力・レジスタンス力は弱くなっているので、スルーしやすくなる。つまりストンと落ちやすい状態にあるということです。日足としては、揺れ動いている状況で、まだ強く買うことも売ることもできません。売っていて逃げ遅れているのなら、+2σの抵抗が効いている間は損切らずに様子見です。

 

4時間足

4時間足は三角持合い形を上に抜いてきたので吹き上がってきたのですが、それは毎月恒例の雇用統計前の期待買いでしょう。現状のUSD/JPYの大筋は弱いですから、雇用統計前に上がっているのなら、雇用統計後に売られやすい。それは指標の内容が良くても悪くても同じです。良かったら噂で買って事実で売る流れになるし、悪かったらサプライズで下がりやすくなります。今回は悪かったわけですから、bルートに入りやすいといえるでしょう。テクニカルとしてもRSI70%が天井でそこから売りが入っています。

 

現在は茶色の線に支えられていて、これが買い側の生命線です。支えられている時間が長くなるとaルートのように切り上がる展開になる。こうなると週足・日足も上抜けになるのだから急騰しやすい。反対に茶色線を割り込むと、週足・日足も戻り売りの形がハッキリしてくるのだから、逆に急落しやすくなる。

 

というように現在は分岐点上にあります。そういうところでは新規ポジションは持たずに様子を見ていくのが最善です。まだ状況としては7:3くらいで売りが強いでしょう。焦って買うような段階ではありません。

 

 

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